健康栄養学科

食品・開発

管理栄養士へのステップ ~3年生 調理学実習Ⅲ~

 調理学実習Ⅲでは、食品を調理することによってどのような変化が起こるのかを調べています。野菜は、種類によって調理条件が異なると色が変わったり、硬さが変わったりします。授業では、調理による野菜の色や硬さの変化を調べます。硬さの変化では、物性測定器という機械を使って、客観的に評価していきます。実際に数値として現れると学生からは驚きの声が上がります。

 授業では、他にもハンバーグの副材料(パン粉や玉ねぎ)の効果や卵白でメレンゲを作ったときの砂糖の効果を調べたりしています。

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体験農園みとか様とコラボ!「ほくほくかぼちゃの豚巻きプレート」

 現代の食生活では動物性脂肪や、食塩、砂糖の過剰摂取や偏った食生活により、栄養素の過不足が生じ、肥満症や、糖尿病をはじめとする生活習慣病のリスクが上昇しています。そこで、山県市内外から訪れる「体験農園みとか」様で、なにか情報発信をさせていただきたいと思い、栄養価を強化したランチメニューの提供を考えました。

 食べてくださる方に野菜や食材の持つ栄養価の大切さを知ってもらえたら嬉しいと思い、「ほくほくかぼちゃの豚巻きプレート」を考案しました。提供する際に、家でも実践してもらいやすいようにレシピをQRコードで発信しているのもポイントの1つです。

 このメニューを販売するにあたって、11月29日に山県市長様をはじめとする方々に試食をしていただきコメントを頂きました。頂いたコメントを参考に最終チェックをし、12月初旬から販売していただける事になりました。試食会では、岐阜新聞様、中日新聞様より取材を受け、朝刊に掲載いただきました。(藤田研 H.K)

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EAT&スマイルプロジェクト#岐女大 ~食クリエイト分野~ 1日限りのカフェ開店♪

 11月3日(木)、4年生の先輩方に向けて、学内でカフェを開きました。

 その名も、"Oimoカフェ"

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 健康栄養学科の実践活動の一環で、食クリエイト分野では、学生菜園で採れたさつまいもを使用し、さつまいもプリンとプレートご飯をカフェ形式で提供しました。

 4年生の先輩方に少しでも楽しんで頂きたい、この時間だけでもゆっくりとして頂きたい、という思いを込めて、メニューからサービングの仕方、飾り付けなどを考えました。

 プレートご飯の盛りつけ方や接客のみならず、メニュー表、箸袋、スプーンとフォーク袋、マスクケースにもこだわり、また入口には、ブラックボードを用いたオシャレな看板も設置しました。

 当日は、先輩方に「料理以外にもこだわりが詰まっていて凄い。」「美味しかったよ♪」「メニュー表などの雰囲気つくりもあって感動した!」「皆のこだわりが詰まったランチで美味しかった。また食べたい。」と、お褒めの言葉を頂き、先輩方の笑顔を見ることも出来ました。

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 この活動を通して、実際のお店のように調理から提供に至るまで様々な経験をすることができました。商品が完成形に近づいても満足せず、もっと効率良く出来ないか、もっと美味しくできるのではないかと試行錯誤し、最後まで諦めずに取り組んだ結果が、先輩方の笑顔に繋がったのだと思います。

 挫けそうになる事も沢山ありましたが、大量調理は1人でできるものではありません。1人1人が自分の仕事を全うし、壁にぶつかった時に改めて一緒に支え合える仲間の大切さを感じました。

食クリエイト分野商品開発リーダー 掛野彩雅(岐阜県出身)

 20221115 食クリエイト(3).jpg3年生も4年生も笑顔になりました♫

 20221115 食クリエイト(4).jpg当日のメニュー表および料理

 

洋菓子の食品会社で活躍する管理栄養士 卒業生Voice12

 洋菓子の製造販売を行っている株式会社フレシュールの営業開発部で頑張っている2名の卒業生を紹介します。2名とも2021年度に卒業し、現在、社会人1年目です。

 同じ会社に勤務している本学卒業生の先輩からも指導いただきながら頑張っています!

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小澤さん(2021年度卒業) (管理栄養士、専門フードスペシャリスト、製菓衛生師)

 この材料はなぜ入っているのか、この工程はなぜ必要なのかを聞いてみると、在学中に学んだ調理科学や食品衛生で学んだことが役に立っていると思います。製品について深く理解することにつながると思うので、調理科学を学んでよかったと思いました。また、工場で作った製品はその場ですぐに消費されるわけでありません。長くおいしさを保つにはどうしたらよいかを考えなければならないため、水分活性や食中毒菌への知識が必要になると思います。

 今は与えられた仕事をこなすことに精一杯ですが、仕事からより多くのことを学べるよう努力していきたいと思います。

 

中島さん (2021年度卒業) (管理栄養士、フードスペシャリスト)

 現在は、主に製品のテストや、工程表の作成、試作などをしています。大学で学んだ知識の中でも特に調理科学と食品衛生は仕事に活かせることが多く、とても役に立っています。国家試験に向けての勉強は大変だったけれど、学んだことの1つ1つが今の私の武器になっているなと感じます。

 まだまだ慣れないことばかりで未熟ですが、ずっと夢だった商品開発に携わることができたので、次のステップに向けて活躍できるように頑張りたいです。

 

EAT&スマイルプロジェクト#岐女大 さぎ草祭報告 ~食クリエイト分野~

 食クリエイト分野はさぎ草祭にてミニ懐石の提供と商品の販売を行いました。

 ミニ懐石では、2日間で200食の料理を提供致しました。

 毎年、大勢の方が楽しみにしてくださるミニ懐石料理ですが、前年とは違い精進料理で使用されることがある食材を焼き物や揚げ物に取り入れたことで、どのような反応をされるのか心配でした。しかし、多くの方から帰り際に「美味しかったよ」「本当のお店のようだった」とお声掛けいただき、とても嬉しく思いました。

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 商品開発では、おひさまマーケットにてかぼちゃのカップケーキを販売しました。

 16()1日だけの販売でしたが、1部、2部ともに販売前から大勢の方に並んでいただき、すぐに完売しました。買えなくて残念そうにしているお客様の姿をたくさん見てとても心が痛みました。来年度はより多くのお客様にご購入いただけるよう工夫していきたいと思います。また、商品や紹介パネルを見て、「すごい」「可愛い」などお褒めの言葉も多くいただき、とても嬉しく思いました。

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 今後は、11月に行われるワークショップでの提供に向けた準備や来年度に繋がるよう今年度の振り返りを行います。

 

 さぎ草祭にてご購入いただいた方々、この活動を支えてくださった方々に この場をかりて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

(食クリエイト分野リーダー 健康栄養学科3年 河村茉奈(愛知県出身))