健康栄養学科

食品・開発

管理栄養士へのステップ ~1年生 調理学実習Ⅰ~

 1年生の前期調理学実習も残すところ、あと数回となりました。

 12回目の実習では、厚焼き卵や煮魚などが主菜の和食の献立を調理しました。写真は、34回目の中華風の料理や西洋料理の献立を調理した様子です。実習が始まったころは、班の中でのなかなか声掛けができず、仕上がりまでに時間がかかっていましたが、随分と実習に慣れ、早く仕上げられるようになってきました。

 レポートにも家族に手際が良くなったと褒められ嬉しく、調理が楽しくなってきたという記載もあり、学生自身が成長を感じられるのは素晴らしいと思います。

 なぜ、その操作をするのか?という科学的な根拠を踏まえて調理すると、美味しくなったり、見た目が良く仕上げられることを実習で学べているのではないかと思います。

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管理栄養士へのステップ ~4年生 和田研究室 卒業研究~

生涯をより健康に過ごすために・・・どのような食生活にすると良いのか?

 和田研究室では、女子高校生に積極的に取り入れて欲しい栄養素を含む食品を使用したレシピ開発をしています。今年度は、オープンキャンパスで提供するお弁当の献立を考え、食べて頂いた感想や意見を参考に、更に栄養面、嗜好面を考えたレシピの試作に取り組んでいます。試作で作る量と実際、オープンキャンパスで提供する食数の差に戸惑いながら、1食の献立(お弁当)として、栄養にこだわる事は勿論ですが、「美味しい」「これなら作れそう」と思って頂けることも必要と感じています。

 また、お弁当として提供しますから、制約(水分多いもの、お弁当箱に詰めれる品数など)があり、味の組合せや彩りと条件があります。献立内容を決め、お弁当箱に詰めてみるとボリューム感が無かったり、出来上がりと食べるころでは、メニューの様子が異なっていたりとゼミの仲間と検討することが色々あります。

 しかし、オープンキャンパス当日、お弁当が出来上がるとホッとします。次に考えることは、食べて頂いた感想は・・・と気になり始めます。ゼミ活動を通して、仲間と同じ目的に向かい考え、試作する繰り返しは、管理栄養士としての「思い」を伝える一歩だと思っています。(和田研究室)

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管理栄養士へのステップ ~4年生 水野研究室 卒業研究~

 水野研究室では、"レジスタントスターチ"に着目して、小豆を使用したケーキを考案しています。レジスタントスターチは、大腸まで消化されずに届き、便秘改善が期待できます。小豆にはそのレジスタントスターチが豊富に含まれているため、研究室で小豆を粉にして小麦粉の代わりにケーキの材料として使用しています。小麦粉使用よりもパサパサとした食感になってしまうため、フワフワでおいしいケーキになるよう日々試作を繰り返しています。

 昨年度はオープンキャンパスで高校生の皆さんに試食をしていただきましたが、今年は学内で試食をしていただくために準備を進めています。(水野研究室)

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「小麦・卵・乳を含まない&苦手な野菜も美味しく!!野菜もりもりランチ」を提供しました

 本日のオープンキャンパスでは、小麦・卵・乳を含まないランチを提供しました。また、管理栄養士として保育園・幼稚園・学校の現場で働く可能性がある学生たちが、子どもが嫌いな野菜ランキング上位の野菜であった「にんじん」「なす」「トマト」を美味しく食べるためのレシピを考えたメニューを提供しました。

「にんじん」は5㎜以下のみじん切りにして炊き込みご飯にすることで、人参の独特の風味や匂いを感じにくくしました。「なす」は渋味(クロロゲン酸)を和らげるため、切った後、塩をまぶし、20分置いてから油で揚げて、砂糖・醤油に浸し、ツナをトッピングしました。レシピ担当吉野さんの祖母が幼い頃なすを食べやすくするために作ってくださった味です。大変、好評でした。「トマト」は蒸し鶏のソースとデザートに使用しました。酸味を抑えるために、ソースはオリーブオイルを加えて加熱しました。また、砂糖でコンポートにし、ゼリーに添えました。

 それぞれのメニューについて、「嫌いだったが、美味しく食べられた」という感想をいただき学生も喜んでいました。今後も、野菜が嫌われる要因を調べ、その要因を無くすような調理法を検討し、美味しいレシピを考案していきたいと思います。

【メニュー】

・にんじんご飯(岐阜県産ハツシモを使用)

・蒸し鶏のトマトソースがけ&焼き野菜

・なすの揚げ浸し(吉野家の祖母の味)

・たたききゅうりの梅肉和え

・きらきら☆彡ゼリー~トマトのコンポート添え~

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管理栄養士へのステップ ~1年生 調理学実習Ⅰ~ 調理実習室に初めて入りました!

 入学して約1か月。注文していた白衣や帽子がネーム入りで届き、健康栄養学科1年生がようやく初めて調理学実習室へ入室しました。まずは、調理室のどのような場所に何があるのかを確認しました。その後、一人ずつ包丁を使って、きゅうり1本を「拍子木切り、輪切り、乱切り、薄切り、斜めせん切り、半月切り、いちょう切り」の7種類の切り方で切って、切り方を覚えました。また、計量スプーンの使い方を習得するため、塩、こしょう、油、酢を計量して、フレンチドレッシングを作りました。グループは34人で、前期は話やすいよう、出身県がなるべく同じになるように構成しています。まだ、皆さん緊張した様子ですが、今後、実習の回数が進むにつれ、声をかけ合いながら、楽しく実習ができるよう見守っていきます。

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