健康栄養学科

健康・医療

EAT&スマイルプロジェクト#岐女大 ~健康・医療分野~2022

健康・医療分野

 健康・医療分野では、「食事と運動から健康なカラダへ」をテーマとして活動しています。さぎ草祭当日は、トレーニング体験、長座体前屈・握力測定などのブースや、「朝食」「運動」「野菜の活用」についてのパネル展示を行います。他にも、私たち健康医療分野が行ってきた活動に関係する簡単なクイズコーナーや、これまでの活動の様子を動画で紹介する予定です。

 これからの日々の食事・運動について見直すきっかけとなれるような発表となれたらと思っています。

 体験コーナー・展示は、1015()16()の午前10時から15時まで新4号館1階のカフェテリアにて行います。皆様のお越しをお待ちしております。

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高齢者の栄養を支える管理栄養士 卒業生Voice11

卒業生Voice 2020年度卒業 野村さん (高齢者福祉施設勤務)

 私は現在、高齢者福祉施設に勤務しています。直営の厨房なので主菜などの大量調理やグループホームの栄養管理に携わっています。

 入所されている利用者さんにとって食事は生活の中の大きな楽しみだと思うため、まだまだ未熟ですが手作りおやつや行事食だけでなく普段から常に良いものを提供できるように意識しています。

 管理栄養士として献立作成や栄養管理をするには、大量調理など厨房での業務は基礎になると思います。フードマネジメント演習・実習で1年間かけて献立作成から発注・原価計算、調理、提供までを一通りじっくり学びました。そのおかげで実際に厨房で働くことのイメージができ、楽しさを知って調理も栄養管理にも携わりたいと考えるようになり、就活の軸を見つけることが出来ました。

 また、岐阜女子大学はタテ、ヨコの繋がりが強いことが強みだと思います。寮生活や文化祭実行委員で先輩・後輩、学部学科を超えた交流があり、年齢や立場が違う人との関係の築き方を学びました。また、健康栄養学科ではグループワークで進める授業や実習が多くあります。その中で自分で考え行動する力や、仲間と協力して物事を進める力が身につきました。働くなかで年齢や立場が違う人との関係は避けては通れないものだと思うので、学生の時に身につけられたことはとても活きていると感じます。

 皆さんもやって無駄なことはないと思うので、是非学生のうちにしか出来ないことを沢山経験して欲しいです。

 

管理栄養士へのステップ ~4年生 卒業研究 藤田研究室~

 藤田研究室では、昨年に続き「沖縄の健康寿命の延伸」「地域における生活習慣病の予防にむけた活動」、新しく「山県市の健康増進」をテーマに、卒業研究活動を行っています。

 

  • 「沖縄の健康寿命の延伸」

 沖縄県で収穫する事が出来る「島野菜」に着目して、祖父や祖母、その知人などにご協力いただきアンケート調査を行いました。

 戦前から現在までを比較し、どのように食生活が変化していったのかを知り、今後の健康寿命の延伸を目指すために、どのような食生活を送ったら良いのかを考えていきたいと思います。

     

    • 「地域における生活習慣病の予防にむけた活動」

     山県市で採れる野菜に含まれる栄養素に着目し、メニュー考案を行っています。市民の方々に、栄養に興味を持っていただき、家庭での調理に活用していただけたらと、試作を繰り返しているところです。

     リーフレットも作成し、食塩を減らす方法や調理法などを知っていただき、高血圧予防に貢献することを目標にしています。

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    • 「山県市の健康増進」

     山県市民を対象に「他市町と比べて、なぜメタボリックシンドロームに該当する年齢が高いのか」について研究しています。集団検診を利用する市民、山県市役所の職員の皆様にご協力をいただき、普段の生活習慣に関するアンケート調査を行いました。

     この研究を通して、地域の健康増進に貢献できるような管理栄養士になりたいです。

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    管理栄養士へのステップ ~4年生 卒業研究 伊佐研究室~

     伊佐研究室では、栄養生理を基本に、栄養素の代謝や栄養素自体の特性を調べる研究をしています。本年度は、動物を使用したミネラル代謝の実験と、発酵食品中のビタミン含量の変化を調べる実験を行っています。

     動物を使用したミネラル代謝を調べる実験では、タンパク質の種類を変えた飼料を作成して、動物に摂食させ、排泄されるミネラルの量を比較します。タンパク質の種類によってどのように異なってくるのか、また摂取するタンパク質の量によってどのように変わってくるのか、比較検討する予定で進めています。

     発酵食品中のビタミン含量の変化を調べる実験では、発酵食品として漬物をターゲットにしています。野菜はそのまま食べるよりも漬物にすると、微生物の働きによってビタミンの含量が増加します。そのビタミンの増加が野菜の種類や漬物の種類などによってどのように変わるのか、比較しています。

     実験は、いつも自分たちの考えていた結果が出るわけではありません。また計画した通りに進まないことも多いです。しかし、伊佐研の皆さんは毎日トライ&エラーを繰り返しながらも少しずつ前進し、実験の楽しさ、面白さを感じてくれています。(伊佐研究室)

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    管理栄養士へのステップ ~4年生 卒業研究 髙田研究室~

     髙田研究室では味覚に関連する研究と生理学に関する研究を主体に継続して実施しています。

     今まで、飛騨牛やつるむらさきの6次産業化に関する研究など地域と結びついた研究と味覚の基礎的研究を実施してきましたが、今年度からは、「奥美濃古地鶏」に関しての研究を本格的に開始しました。

     「奥美濃古地鶏」は岐阜県の銘柄鶏で、一般の肉用鶏(ブロイラー)の約1.5倍以上の飼育期間があることから、食べなれた肉用鶏に比べると、歯ごたえやコクなどの食感が異なります。このことから、岐阜県奥美濃古地鶏普及推進協議会や岐阜県畜産振興課養豚養鶏係と連携して、「奥美濃古地鶏」の良さを引き出す調理方法や食べ方を検討することとしました。

     この他にも、本年度の卒業研究としては、カカオ含量の多いチョコレートの食べやすさに関する研究、体温の測定法に関する研究、牛乳の消費拡大とコロナ禍での在宅期間の増加に伴うお家でできるスイーツに関する研究など、研究室生が自ら興味を持った内容の研究に取り組んでいます。

     今後も、当研究室では味覚を主体として、地域の畜産や産品と結びついた研究をして行くことにしています。(髙田研究室)

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