健康・医療
味噌汁の食塩濃度について勉強会を行いました!
藤田研究室では、味噌汁を用いて食塩濃度の違いによる味の変化について勉強会を行いました。
左から順に味噌汁の塩分濃度が1.2%、1.0%、0.8%、0.6%、0.4%で試飲しました。
試飲してみた結果、0.6%の味噌汁が一番美味しかったです。しかし、普段多くの人に飲まれている味噌汁の食塩濃度は0.8%程度のものであることを知り、食塩の過剰摂取という課題を目の当たりにしました。食塩の過剰摂取は高血圧症の発症リスクを高め、高血圧が続くと動脈硬化が進み、脳血管疾患・心血管疾患・腎疾患などになりやすくなります。そのため、適切な食塩量を摂取することがとても大切です。
管理栄養士を目指す私達は、日頃から適塩に心がけた食事を作り、提供したいと思いました。
(藤田研究室 岐阜県立大垣西高等学校出身 杉山未樹)
管理栄養士へのステップ ~4年生 藤田研究室 卒業研究~
藤田研究室では「山県市の健康増進」「沖縄県の健康寿命の延伸」「献立と実食の食塩量の違い」「水処理における馬鈴薯のカリウム減量」をテーマに、卒業研究を行っています。
「沖縄県の健康寿命の延伸」
沖縄県の健康寿命の延伸に関する取り組みでは、沖縄県の食生活の課題である脂質の摂取量と島野菜の普及に着目して、研究を進めています。健康寿命を延ばしていくために、昔と現代の食生活の違いを比較し、現代の沖縄県民にはどのような食生活が望ましいのか、どのようなアプローチをすると良いのか考えていきたいと思います。
「山県市の健康増進」 山県市の健康課題に着目し、今年度は「適塩のための健『幸』教室」をテーマに卒業研究に取り組んでいます。山県市にお住まいの方、在勤者の方々を対象に、「適塩って何?高血圧について知ろう!」「家族みんなで楽しく適塩しよう!」「高血圧予防に野菜摂取!」をサブテーマとした、計3回の料理教室を開催予定です。 |
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藤田研究室では、卒業研究の活動以外にも学内の畑を借りて、トマトやなす、オクラなどの野菜を育てています。収穫ができたらみんなで調理をして食べる予定です。 |
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畑の他にも、朴葉ずしを作って岐阜の食文化にふれ、腐らせないための工夫を学び、普段食べることのないヨモギや山椒を実際に食べてみて、山菜の調理法や独特の味をどのようにしたら食べやすいかということを学びました。その他にもドクダミ茶や月桃茶などのお茶を飲んで、ドクダミには便性改善など様々な効果があることや、月桃には抗酸化作用や鎮静作用があり、どちらも体の内側から美しくする手助けをしてくれることを学びました。普段ハーブティーや薬草のお茶を飲む機会がなく、初めてドクダミ茶や月桃茶を飲みました。独特の香りと味があり、すっきりしていますが、良薬口に苦しとはこのことだなと感じました。他のハーブとブレンドすると飲みやすいです。 このように研究だけでなく、楽しみながら沢山の経験ができています。 |
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研究や活動を通して多くのことを学び、将来に地元や住んでいる地域に貢献ができる管理栄養士になれるように頑張ります!(藤田研究室) |
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管理栄養士へのステップ ~3年生 解剖生理学実験~
解剖生理学実験では、1・2年生で学修した解剖学や生理学について、実験を通して理解を深めていきます。
人体標本・骨格標本を用いて人体の構造や各器官の形態と位置を把握し、組織標本の観察から主要器官の構造と機能について確認します。また、味覚、嗅覚、触覚等に関する実験や血糖測定、尿試験から人の感覚器と体内代謝について考えます。
これらの実験から、人体や各器官の構造と機能について理解を深め、疾病の成り立ちへの展開につなげます。
管理栄養士へのステップ ~3年生 公衆栄養活動論実習~
公衆栄養活動論実習は、住民の健康づくりと健康なまちづくりを担う保健所や市町村保健センターで働く管理栄養士の活動について、公衆衛生学、公衆栄養学等を学んだのち、事業の企画・実施・評価をするマネジメント力を身につけるための実習です。住民の健康づくりはどの自治体でも重要な課題となっています。
地域診断(アセスメント)・・・自分の住むまちの特徴やめざす姿、健康課題を探り、特に栄養・食生活で予防・改善が可能な健康課題を発見します。
事業計画・・・地域の健康や栄養面での課題を解決するための事業計画や目標設定、評価方法など、自分で考え企画する力を身につけます。また、事業で使用するリーフレット作成を通じて、効果的な住民アプローチについて学修します。
食事診断と特定保健指導・・・自身の食事の評価をとおして、住民の行動変容を促す効果的な食生活アドバイスについて考えます。
発表・・・集団健康教育などに必要なプレゼンテーション力の向上をめざします。
体験農園みとか様とコラボ!「ほくほくかぼちゃの豚巻きプレート」
現代の食生活では動物性脂肪や、食塩、砂糖の過剰摂取や偏った食生活により、栄養素の過不足が生じ、肥満症や、糖尿病をはじめとする生活習慣病のリスクが上昇しています。そこで、山県市内外から訪れる「体験農園みとか」様で、なにか情報発信をさせていただきたいと思い、栄養価を強化したランチメニューの提供を考えました。
食べてくださる方に野菜や食材の持つ栄養価の大切さを知ってもらえたら嬉しいと思い、「ほくほくかぼちゃの豚巻きプレート」を考案しました。提供する際に、家でも実践してもらいやすいようにレシピをQRコードで発信しているのもポイントの1つです。
このメニューを販売するにあたって、11月29日に山県市長様をはじめとする方々に試食をしていただきコメントを頂きました。頂いたコメントを参考に最終チェックをし、12月初旬から販売していただける事になりました。試食会では、岐阜新聞様、中日新聞様より取材を受け、朝刊に掲載いただきました。(藤田研 H.K)