健康栄養学科

健康・医療

管理栄養士へのステップ ~3年生 公衆栄養活動論実習~

 公衆栄養活動論実習は、住民の健康づくりと健康なまちづくりを担う保健所や市町村保健センターで働く管理栄養士の活動について、公衆衛生学、公衆栄養学等を学んだのち、事業の企画・実施・評価をするマネジメント力を身につけるための実習です。住民の健康づくりはどの自治体でも重要な課題となっています。

 

地域診断(アセスメント)・・・自分の住むまちの特徴やめざす姿、健康課題を探り、特に栄養・食生活で予防・改善が可能な健康課題を発見します。

事業計画・・・地域の健康や栄養面での課題を解決するための事業計画や目標設定、評価方法など、自分で考え企画する力を身につけます。また、事業で使用するリーフレット作成を通じて、効果的な住民アプローチについて学修します。

食事診断と特定保健指導・・・自身の食事の評価をとおして、住民の行動変容を促す効果的な食生活アドバイスについて考えます。

発表・・・集団健康教育などに必要なプレゼンテーション力の向上をめざします。

 

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体験農園みとか様とコラボ!「ほくほくかぼちゃの豚巻きプレート」

 現代の食生活では動物性脂肪や、食塩、砂糖の過剰摂取や偏った食生活により、栄養素の過不足が生じ、肥満症や、糖尿病をはじめとする生活習慣病のリスクが上昇しています。そこで、山県市内外から訪れる「体験農園みとか」様で、なにか情報発信をさせていただきたいと思い、栄養価を強化したランチメニューの提供を考えました。

 食べてくださる方に野菜や食材の持つ栄養価の大切さを知ってもらえたら嬉しいと思い、「ほくほくかぼちゃの豚巻きプレート」を考案しました。提供する際に、家でも実践してもらいやすいようにレシピをQRコードで発信しているのもポイントの1つです。

 このメニューを販売するにあたって、11月29日に山県市長様をはじめとする方々に試食をしていただきコメントを頂きました。頂いたコメントを参考に最終チェックをし、12月初旬から販売していただける事になりました。試食会では、岐阜新聞様、中日新聞様より取材を受け、朝刊に掲載いただきました。(藤田研 H.K)

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管理栄養士へのステップ ~2年生 臨床栄養学実習Ⅱ~

 2年生の臨床栄養学実習Ⅱの授業の様子を紹介します。

 臨床栄養学実習Ⅱでは、病態や対象者に合わせた食事療法の提案、献立の提案・調理ができることを目標に学修しています。

 病院の食事は、病態別に献立を作成し治療食として提供しています。病態は多岐に渡るため病態別のガイドラインにあった献立を基本とし、栄養成分や形態を系統立てて作成する必要があります。作業効率を考慮する必要もあります。臨床栄養学実習Ⅱでは、提示された「一般食」から指示された病態の栄養成分に沿い「エネルギーコントロール、たんぱく質コントロール、塩分コントロール」の献立を作成(展開)し、実際に調理して評価していきます。

 栄養成分・形態を満たしている献立を実際に作り食べてみて、味・見た目・業務量などを評価、検討していきます。制限のある食事をいかに患者さんに喜んで食べていただく食事にするかを学ぶ機会となる授業です。

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EAT&スマイルプロジェクト#岐女大 さぎ草祭報告 ~健康・医療分野~

EAT&スマイルプロジェクト#岐女大 さぎ草祭報告 ~健康・医療分野~

 さぎ草祭では、「朝食改善班」「トレーニング班」「野菜活用班」の3つの班に分かれてパネル発表を行いました。トレーニング班は、パネル発表の他にもトレーニング体験や、握力測定、長座体前屈測定の体験ブースを設けました。さらに、「外部・イベント班」は子どもたちにも楽しんでもらえるクイズを行ったり、「SNS班」はこれまでのさぎ草祭までの活動風景の写真をスクリーンに映し出すなど、さぎ草祭に来てくださった方に健康医療分野のことをよく知ってもらえるようなブースを設けました。

 来てくださった方々から、「パネルを見ても内容がわかるし、説明が上手でした。」「相手の反応に合わせて話していたため、こちらの疑問点を感じてより丁寧に話してくれた。」「久しぶりに握力を測って現状がよく分かった。」などたくさんのお言葉をいただき、とても嬉しく思います。

 また、来場者へのアンケート結果から、参加者の50%の人が「野菜活用」のテーマに興味を示しており、特に20代と30代の参加者では60%以上が野菜活用に興味を示していました。

 来年度の活動では、今年度の研究結果を基に、より深く追求したパネル発表を目指したいと思います。

 ご来場いただき、誠にありがとうございました。

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(健康・医療分野リーダー 健康栄養学科3年 酒井杏実(鹿児島県出身))

 

管理栄養士へのステップ ~4年生 卒業研究 板屋研究室~

 板屋研究室では、地域住民の健康と食生活の改善について研究をしています。

 今年度は、女子大生の食物の摂取状況について調査、分析をおこなっています。日本人、特に若い世代で摂取不足が気になる野菜の摂取について、本学科の3年生を対象に、食物摂取頻度調査並びに野菜摂取に関する意識調査を実施しました。

 野菜摂取量を増やすために、国や自治体ではさまざまな取り組みがされていますが、なかなか増えていないのが現状です。野菜摂取について何が妨げになっているのか、摂取量の多い人と少ない人とでは意識や食行動にどんな違いがあるのかを研究しています。

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 今後、研究結果から明らかになった課題をもとに、住民の野菜摂取向上や食生活改善をめざし、地域への普及方法を研究していきたいと考えています。(板屋研究室)