資料請求

授業レポート

博物館見学実習2020

例年、博物館学芸員資格取得を目指す学生たちは、東京方面に博物館見学実習に行っています。
しかし、今年は、新型コロナウィルスの影響により、東京方面の博物館ではなく、地元岐阜県の博物館の見学実習を行うことにしました。

そして、今回訪れたのは・・・岐阜県大垣市 です。

☆ 奥の細道むすびの地記念館
 まずはじめに、松尾芭蕉が "蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ" と詠み、有名な『奥の細道』の旅を終えたむすびの地に建つ「奥の細道むすびの地記念館」に行きました。
 学芸員の上嶋さんと一緒に展示室を見学しながら、展示内容の説明をはじめ、学芸員が展示を手掛けるときの苦労話や展示資料の配置、ジオラマ等の作成方法など、学芸員ならではの話をたくさんうかがうことができました。
 とくに、『奥の細道』の旅のはじまりからおわりというストーリーに沿った展示への思いをお聞きした後は、展示の見方自体が変わり、みんな、じっくり見学していました。

IMG_0129.jpg
『奥の細道』の章段ごとの展示を見学しています。

IMG_0132.jpg
『奥の細道』の旅の行程の説明を聞いています。

☆ 守屋多々志美術館
 次に、日本画家である守屋多々志の美術館に行きました。守屋画伯は、大垣市の栄誉市民でもあります。
 美術館内の研修室で、学芸員の方から、守屋画伯の生涯について詳しく説明をしていただいた後、展示室を見学しました。展示室は、1階と2階に分かれていますが、1階展示室を学芸員の方、2階展示室は館長さん、と、それぞれの専門的な視点での話をうかがうことができました。
 最後に、美術館が力を入れている教育活動として、クイズに挑戦しました。クイズは対象年齢の設定も重要であり、複数のクイズが用意されていました。単純にクイズも楽しみましたが、博物館の来館者サービスについて、来館者として、学芸員として、の両面から考える機会となりました。

コロナウィルスの感染対策に配慮いただきつつ、見学実習にご支援いただいた博物館の職員のみなさま、ありがとうございました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

授業「計画と資料の収集」 完結編

遠隔授業の様子をお伝えするため、4月に「計画と資料の収集」の様子をお伝えしました。
その続編として、6月にお家デジタルアーカイブの様子をお伝えしました。

4月~6月頃は、遠隔授業を行っていましたが、
現在は、遠隔授業から実習等の授業を中心に対面授業を実施することができています
遠隔授業で学んだことをもとに、大学での対面授業でWEBページの作成の実技や発表等を行いました。

過去の記事はこちら

遠隔授業を紹介します!「計画と資料の収集」 前編 中編 後編

授業「計画と資料の収集」の続き 前編 後編


デジタルアーカイブを活用してWebページ作成

デジタルアーカイブの「活用」ということで、WordPressを使ってWebページを作成しました。
Webページには撮影した画像だけでなく、情報収集の際に集めた資料も使いました。

WordPressとは?
HTMLやPHPなどのプログラミングの知識がなくても、簡単にホームページ作成ができるソフトウェアです。
ただ簡単なだけでなく、デザインもいろんな種類から選ぶことができ、デザインに疎くてもステキなホームページを作ることができます。

初めてWordPressを触る学生がほとんどですが、先生や友達に聞いたり、インターネットで調べたりして自分のページを作成しています。

IMG_1108.jpg

デジタルアーカイブ 発表会!

ホームページが完成したので、発表会を行いました。
ホームページだけでなく、デジタルアーカイブの開発計画書や撮影した写真、メタデータも使って授業で学修した内容を発表しあいました。

IMG_1184.jpg

こざ焼DA.jpg 完成したWebページ

ふろしきDA.jpg 動画を用いた学生もいました

学生の感想

みんなが行ったデジタルアーカイブ、そしてWebページを見た感想を聞きました。
・いろんなデジタルアーカイブがあって、どんなものもデジタルアーカイブの対象になることに気づきました。
・自分は静止画だけを収集しましたが、動画があるだけで理解しやすかったです。動画を取り入れたらもっとよかったなと思いました。
・対象の大きさが分かるようにメジャーを写し込んだ静止画がありました。とても分かりやすく、自分もやればよかったと思いました。
・家での撮影でしたが、みんなは家にあるカーテンや発泡スチロール、コピー用紙、アイロン台などを使って工夫していました。家でも道具を上手に使うことで、きちんと記録できることが分かりました。
・Webページに目次を付けたりと、見やすい工夫がされていました。WordPressの機能をもっと調べて、見やすいWebページにしたいと思いました。


お家デジタルアーカイブHPの完成をもって、授業「計画と資料の収集」は終わりです。
今年度は新型コロナウイルスの影響で一部遠隔授業となりましたが、通常の対面授業と変わらない学びを行うことができました。


みなさんも、「お家デジタルアーカイブ」にチャレンジしてみませんか?

ただいま、「文化創造デジタル作品コンクール」では作品を募集しています。
今年度は新型コロナウィルスの影響から、「お家部門」が誕生しました。

学校の、地域の、お家の、自分の 宝物をデジタルで記録してみませんか?
副賞も魅力的ですよ!

コンクールHP画像.jpg 文化創造デジタル作品コンクールHP

コンクールチラシ.jpg 文化創造デジタル作品コンクールチラシ(応募用紙もあります)

授業「計画と資料の収集」の続き 後編

授業「計画と資料の収集」の続き 後編です。

先に、授業「計画と資料の収集」の続き 前編をご覧ください。
さらにその前の「計画と資料の収集」についてはこちらです。 前編 中編 後編


(4)Googleドライブにアップロード

撮影した写真は、通常ならばNASなどの共有フォルダに保存するのですが、
みなさん、「ほぼ家」の状態なので、今回はGoogleドライブを活用してみました。

Googleドライブに授業用フォルダを作成し、その中に撮影した写真をアップロードしました。
そしてフォルダを先生と共有設定して、先生からも確認できるようにしました。
フォルダの中には写真の他に、作成した計画書のファイル、メタデータのファイルもあります。

20200605-2.jpg

(5)メタデータのファイルを作成

メタデータとは、「2次情報」「情報の情報」など言われています。
撮影した写真が、いつ、どこで、誰が、どんなものなのかなど、が分かるように記録したのがメタデータです。

例えば、ネットでステキな風景の写真をみて「すごい!行ってみたい!」と思っても、いつどこで誰が撮影したのかが分からない写真がほとんどです。困りますね。
でもメタデータがあると、そういった情報が記録されるので、その写真が何なのかが誰でもわかることができます。
活用を目的とするデジタルアーカイブには、メタデータが必要不可欠なんです!

この授業でも写真を撮りながら、メタデータを記録していきます。

(6)写真とメタデータを確認!

ZOOMでみなさんのGoogleドライブを見ましたが、いろんな写真が見られて楽しかったです。
メタデータの書き方、写真の撮り方にアドバイスをします。
・定規と一緒に撮影すると大きさがわかっていいよ
・これは動画で撮影した方が分かりやすいのでは?
・色が正確に記録できるように気を付けた方がいいよ
・メタデータに記す「分類」はどう考えたらいいのか

また学生からの質問にも答えていきます。

20200605-3.jpg

(7)今日はここまで

たっぷり90分かけて、みなさんのデジタルアーカイブを確認しました。
まだ撮影途中だったり、メタデータをこれから書く状態だったりと、やることがありますが、残りは宿題です。

(8)今後は?

「計画と資料の収集」はデジタルアーカイブ「記録→保存→活用→評価→(最初に戻る)」の「記録」に必要な「資料収集のための計画を立てること」と「資料の収集方法(デジタル化)」の習得を目標としています。
そしてメタデータを付けて「保存」もします。
・・・デジタルアーカイブでいっぱい資料を集めたら、「活用」したいですよね!

そこで残りの授業時間は、自分のデジタルアーカイブを使って、WordPressでWebページ作成に入ります。

授業「計画と資料の収集」の続き 前編

4月に遠隔授業の様子をお伝えするために、「計画と資料の収集」の第3回をお伝えしましたね。
あの後、何をやるのかな?とお思いのあなたへ!授業の続編ができましたので、ご紹介します。

なお前回の記事はこちらです。

遠隔授業を紹介します!「計画と資料の収集」 前編 中編 後編

(1)はじめは出席確認

今回は第9回目の授業です。やっぱりはじめは出席をとります。
新型コロナウイルスの影響も落ち着いてきて、大学は6月に閉鎖解除となりました。しかし
・遠方の実家に帰省している学生
・通学中に通勤ラッシュに遭遇する学生
・岐阜に住んでいるけど不安で家から出られない学生
など、いろんな事情を抱えた学生がいますので、対面授業&遠隔授業で実施しています。

(2)計画書はほぼ完成の状態!

後編では実習として、デジタルアーカイブ作成計画をExcelで作成する説明で終わりました。
新型コロナウイルスの影響で、外出ができないことから、学生のみなさんは家の中で出来るデジタルアーカイブを考えて、計画を立てました。

計画書の作成では、先生からZOOMで直接アドバイスをもらったり、Wordでまとめた学生へのアドバイス一覧を見たりと、みなさん試行錯誤していました。
計画書といっても、「開発計画書」「撮影記録計画書」「撮影項目細目」「撮影計画」「データ管理計画」「活用計画」と6つの計画書を作成する必要があります。
実は1年生後期の授業で計画書を作成しているのですが、グループワークでした。
改めて自分ひとりで作成するとなると、"大変" で "難しい"ということに気づけたようです。

何度も先生←→学生のやりとりをして、ほぼ完成の状態です。
「ほぼ」なのは、実際に資料収集したりすると変更点が生じるためです。
計画書は、一通りデジタルアーカイブが終わったあとに見直して修正します。
計画書をどう書けばよかったのか・・・を振り替えることでデジタルアーカイブ計画力を身につけます。

(3)計画書をもとに資料収集へ!

自力で作り上げた計画書にならって、資料収集に入ります。
今回は写真撮影での収集をメインとしました。家でスマホやiPadを使って撮影します。

事前にスマホでキレイに撮影するコツや自前の撮影セットの作り方などの説明を受けました。

学生の皆さんには、資料収集している様子を撮影していただきました。
おうちでデジタルアーカイブですが、いろんなテーマでデジタルアーカイブをしている様子が分かります。

我が家の五月人形デジタルアーカイブ - コピー.jpg
「五月人形デジタルアーカイブ(我が家の)」

小学校教科書のデジタルアーカイブ(昭和50年頃と平成20年頃).jpg
「小学校教科書のデジタルアーカイブ(S50年とH20年)」

広島の景観デジタルアーカイブ.jpg 
「広島の景観デジタルアーカイブ(家族旅行の写真を使って)」

胡差焼のデジタルアーカイブ.jpg
「胡差焼のデジタルアーカイブ(祖父の胡差焼を記録)」

「おうち」という限られた空間で使えるアイテムも少ない中、
窓際で太陽光を使って明るさを取り入れたり、
シーツで撮影セットをつくってみたり、
残すためにいろんな方向から撮ってみたりと、試行錯誤しながら撮影をしていました。


後編は近日中に公開します。

遠隔でグループディスカッション

デジタルアーカイブ専攻の授業「博物館概論」では、博物館の歴史や社会的意義、その役割や特徴を学び、デジタルアーカイブとの関わりも考えます。
今回のテーマは、「博物館の機能について考える」です。

前回までの授業で、博物館の機能とは、収集、整理保存、調査研究、展示、教育といった相互に関連する基本的な働きのことであり、これらは、博物館の運営方針あるいは今後の進む方向性にも関わることを学びました。

そこで、今回は、これらの機能の重要性について、まずは個人で考え、その後、グループディスカッションにより考えをまとめていきます。

メイン教室から
1.jpg

ウェブ会議ツールによりグループに分かれました(画像は一部グループ)
1合成.jpg

全員で意見を出し合い、考えをまとめたグループ

このグループは、「調査研究」と「収集」の重要性に着目、どちらが重要かで議論が繰り広げられました。
"収集前の調査研究"や"収集後の調査研究"など、「調査研究」と「収集」の関係について意見を出し、さらに、博物館の方針等も調査した上で、博物館の各機能の重要性をまとめました。

グループメンバーの話
博物館の機能について、何が軸となるかを考えましたが、意見は分かれました。
そこで、博物館が出している方針を調べ、滋賀県立琵琶湖博物館の運営基本方針の「博物館の事業を1本の樹に例えると、展示や出版などの事業は枝葉や果実にあたり、保管された資料は幹、研究調査は根にあたる」というのがとてもわかりやすいと感じ、グループで紹介したところ、議論が一気に進みました。

司会が意見を聞き、考えをまとめたグループ

このグループは、博物館の基本となる資料を収集することの重要性と、収集した資料をどう活用していくかについて司会の進行で順番に意見を発表しました。最終的に、すべての機能が必要であるが、どの機能を重視するかが、博物館を運営する方向性にも関係する、とまとめました。

グループメンバーの話
グループで意見を発表し合いまとめたことで、自分以外の新しい意見を知ることが出来た。
今日は各機能のそれぞれの重要性を話し合ったが、各機能が連携することで重要度が増す機能もあるのではないかと感じている。

現在、対面授業では、3密対策によって、グループワーク、グループディスカッション等は実施が難しい状況にあります。
対面では難しいですが、遠隔によって対応できています。