リフォーム・デザイン案コンテスト

「第17回わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2025」募集要項

2025年4月より、「住居学専攻」は「建築デザイン専攻」へ名称を変更しました!

今年度も《わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト》を開催致します。

ポスターはこちら

 応募期間 2025年8月1日(金)~9月2日(火)(当日消印有効)

 募集内容 

次の二つの部門があります。B部門は高校等で建築を学んでいない方のみ対象です。いずれかを選んで応募してください。※A部門とB部門の関連はありません。

A:技術デザイン部門 「小さなお店を併設した住宅」

近年町屋の再生や保存のために、町屋をさまざまな用途で活用する取り組みが各地でなされています。提題された町屋(本学HP掲載)を対象として「小さなお店を併設した住宅」のリフォーム案(平面図・立面図・透視図等)を描いて送ってください。住まい手の設定、お店の種類や形態は自由。

B:アイディア・デザイン部門 「帰りたくなる部屋」

自宅の一室を対象として、「帰りたくなる部屋」のリフォーム案(間取り図、イメージ図等)を描いて送ってください。(リフォーム前の状態を図面や写真等で示してください。)楽しい発想や斬新な図面表現なども評価します。

文系の方もどしどしご応募ください。

 応募資格 

高校生・短期大学生(専門・専攻は問いません。)

B部門は高校等で建築を学んでいない方のみ対象です。

 作品応募規定

A・B部門共通事項

(1)用紙:A3以上A2サイズまで1枚、紙質自由(ケント紙が望ましい。)

(2)氏名・学校名・学年などを「出品票」(本学HPに掲載)に記入し、提出作品の裏面右下に糊付けして、下記郵送先まで送付してください。

※ 作品が1点の場合でも、「出品者一覧票」(本学HPに掲載)をお付けください。

 郵送先 

〒501-2592 岐阜市太郎丸80番地 

岐阜女子大学家政学部生活科学科建築デザイン専攻

「わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト」係

TEL:058-229-2211(代)

 審査員 

岐阜県内建築系教員・岐阜県建築士会会員・本学教員プロジェクトチーム

 表彰及び賞 

2025年10月11日(土)に表彰式をおこないます。(予定)

特 選   1点 賞状、副賞(図書券5万円)(A,B部門共通)

建築士会賞 1点 賞状、副賞(図書券3万円)(A,B部門共通)

優秀賞   3点 賞状、副賞(図書券1万円)

奨励賞   若干 賞状、副賞(図書券3千円)

学校賞(優秀作品を多数寄せて下さった高校)、副賞(図書券2万円)

入賞作品は岐阜女子大学家政学部生活科学科住居学専攻HPに掲載し、2026年2月末まで大学内にて展示予定

 その他

大学HPにて、出品票、出品者一覧票、課題図面がダウンロードできます。(末尾参照)

※ 作品の使用権は主催者に帰属し、応募作品は返却いたしません。

※ 内容に対する質疑応答はいたしません。

※ 規定以外の事項に関しては応募者の自由裁量とします。

◆A:技術・デザイン部門の提題

「小さなお店を併設した住宅」

付図のような間口2.5間の町家を対象にして、リフォームを考えてください。

 1 設計条件

(1)第一種住居地域、建ぺい率60%、容積率200%とする。

(2)建物の出入り口は北西に面しており、前面の道路は幅員6mで北東から南西に通り抜けている。両側および道路をはさんで北西側も類似の住宅がつらなっている。

(3)外構計画は自由とする。

(4)住まい手の設定(人数、年齢等)、お店の種類や形態は自由とする。ただし、どのようなお店なのかを、明記すること。

 2 その他

(1)壁量は壁量計算で確認する必要はない。

(2)構造部材(梁、柱など)を露出する場合の部材の姿は、応募者に任せられる。

(3)現状の屋根は4寸勾配、瓦葺き。

(4)その他、図に規定されている以外の内容については、応募者の自由裁量とする。

 

※ なお、この提題の町家は、本学の学生が1981年に調査した「旧中川原町並調査報告」(岐阜市教育委員会刊)に載っているものを再構成したものです。

・第16回入賞作品はこちら

第17回_募集要項_リフォーム・デザイン案コンテスト2025.pdf

出品票・出品者一覧票.pdf 出品票・出品者一覧票.docx

A部門技術・デザイン部門の課題

2025図面.pdf 

一式ダウンロードはこちら(A部門のCADデータ(jww)もダウンロードできます。)

第16回「わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2024」入選作品と審査評の発表

10月12日に、第16回「わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2024」の本学にて表彰式を行いました。

遠方からも多くの方に出席いただきました。ありがとうございました。

表彰式後には、作品の中だけでは表現しきれなかった内容や制作上の苦労話もお聞きすることが出来ました。

入賞者・入選作品と審査評をご紹介いたします。(各賞内順不同)

リフォーム案コンテスト2024ポスター.pdf

建築士会賞 Allium(A技術・デザイン部門)  

服部 心乃春(滋賀県立彦根工業高等学校) 

前面道路との境界空間の深い軒と格子による「外と内をつなぐ彫りの深い町家のファサード」をカフェのテラス席とステージに変え、より町に開いたワクワクする町家にすることができています。きっと町との多様なつながりが生まれ、ここに住まいカフェを営む新たな3人を町全体で応援したくなる、そんなシェアハウスになりそうですね。ファサードだけでなく屋内空間も鉛直方向につなぎ、狭い町家の空間に広がりを持たせることにも成功しています。ただ前面にテラス席とステージを大きくとったがゆえに裏の庭が失われてしまったのは残念です。小さくても裏の庭の空間を残すことが町家の町には必要だったのでは。

1服部心乃春様_CMYK.jpg

優秀賞日本文化でつながるシェアハウス(A技術・デザイン部門)

二方 絢華(大分県立大分工業高等学校)

全体を通して、力みが無く、『日本文化』というキーワードで、大変上手に纏められた作品です。日本史を学ぶ居住者の設定、町屋の味のある空間を最大限活かせる日本の文化 『茶道』と『陶芸』の体験と交流。 通り庭には展示・販売スペースが設けられ、吹き抜け空間には黒く光った太い梁、奥の庭には茶室への躙り口。併せて和傘に守られた、『和菓子お茶』を味わうスペースが確保されている。2階には居住者の床の間・押入れ付の和室が2部屋、『茶陶楽』と命名された店名もブレルことなく一貫して『和』に拘っている点は高評価につながった。説明用に描かれたイラストも効果的で良い。

2二方絢華様_CMYK.jpg

優秀賞岐阜女子家族(A技術・デザイン部門)

丹羽 玲央菜(三重県立伊勢工業高等学校)

現状の町家に女子大生がシェアハウスとして住むための問題点を挙げ、また町家の特徴を踏まえたうえで、リフォームの提案をおこなっているプロセスが明確で評価できます。1階玄関の土間空間は、道行人とのコミュニティの場としてつながりが良く、台所上部の吹き抜け空間も住人同士の交流を促す装置として機能しています。中庭を介した離れの増設により、1階の土間空間から和室、中庭、ウッドデッキへと自然につながる共用空間と、それぞれのプライベート空間がバランスよく配置されているのも見事です。また、住民の学びを活かした空間使いの配慮が見られ、非常によくまとまっている作品です。

3丹羽玲央菜様_CMYK.jpg

優秀賞#ゆるコス△ コスプレ女子のシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)

井手ノ上 玲央(兵庫県立尼崎工業高等学校)

Z世代が求めている"自分らしさ"を追求しながらも他者との繋がりを重視するライフスタイルを実現できる場所を表したものになっていると感じました。固定の住居を持たない暮らし方というのも、現代ならではの傾向です。ペルソナの設定が非常に具体的で、住人である3名の出会いも今時で非常に面白いと感じました。通常我々が考える"日常"生活を送るシェアハウスとは異なり、"非日常"を求めるシェアハウスのため生活部分を最小限のスペースとしているのも平面計画から読みとれます。暮らし方も多様化している中で、このようなシェアハウスを求めている人も多いのではないでしょうか。 4井手ノ上玲央様_CMYK.jpg

奨励賞時間と知識をシェアする町屋(A技術・デザイン部門)

阿久津 結伊・太田 もな実・澤井 凪沙(国立小山工業高等専門学校)

この作品のおもしろいところは、老夫婦と若者の役割が明確に分かれているところだろう。普通に考えると若者が職人として伝統工芸を学ぶといったコンセプトになりがちだが、そこをあえて若者は自分たちの得意なデジタル技術で老夫婦と伝統工芸を支えるというコンセプトにすることで、1階と2階の雰囲気がまったく異なるおもしろいシェアハウスにすることができている。空間の分割も上手で、小さな吹抜け空間をつくることで上下の異なる雰囲気をうまくつなげ、それぞれを際立たせることができている。

5阿久津結伊様_CMYK.jpg

奨励賞町屋図書館~本から生まれるコミュニティ~(A技術・デザイン部門)

杉山 莞太(静岡県立科学技術高等学校)

町屋ならではの"みせ"部分を本好きの住人だけでなく地域の人も集える図書館として提供することで、地域コミュニティの活性化を図るというコンセプトのこのシェアハウスは、デジタルブックが増加する昨今、紙媒体の"本"と昔ながらの"町屋"が非常に相まっており、とても魅力的な空間になることが想像できます。また、図書館にはユニット化された本棚や読書スペース、建具の格子のデザインなどのエレメントも現実的ながらも工夫がなされているところも評価できました。せっかくのシェアハウスであるため、リビングやダイニングの住人の共有スペースの計画をもう少し充実させると、なおよかったと思います。

6杉山莞太様_CMYK.jpg

奨励賞移り変わる通り庭(A技術・デザイン部門)

田中 絢菜(三重県立伊勢工業高等学校)

 

この作品は町屋に手を加え 若者が3人でシェアする店舗の提案です。限られたスペース・空間を最大限生かす工夫が随所に生かされた提案になっています。特に『通り庭』に注目して時間帯によってその機能を変化させ、狭さを感じさせない工夫が施されている。各所に吹き抜けを設けられ、各店舗・個室の独立性などを確保すると同時に、空間的ゆとりも感じられるように考えられています。図面構成・配色も素晴らしく「ある日の出来事」では 朝700から就寝の2300までの各スペースの使われ方が時間と共に表記され、全体を理解する方法として役立っています。好感の持てる作品です。

 

7田中絢菜様_CMYK.jpg

 

奨励賞あの頃に戻れるシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)

上杉 凛・芦原 歩佳(仁愛女子高等学校)

「喫茶店をシェアハウスにリノベーションする」という提案がとても素敵ですね。特に、ノスタルジーを感じさせる「あの頃に戻れる・・・」というタイトルと色鉛筆での着彩表現が、その喫茶店の温かみや過去の思い出を強調している点が印象的です。店舗のカウンターとテーブル席の一部を残しながら、新たに和室スペースを設けることにより、住まいとしての居心地の良いLDK空間ともなっています。店主と常連客の思い出を大切にしながら、中高年層のシェアハウスということで椅子への工夫や庭がコミュニティの新たな出会いや交流の場として機能するアイデアも好感が持てました。 8上杉凛様_CMYK.jpg

奨励賞デザイナーの共同アトリエ(Bアイデア・デザイン部門)

近藤 さくら(高松第一高等学校)

これは新しいリビングの姿の提案ですね。日本人の住まいのリビングは「何でもやる部屋」という形であることが多いですが、この提案では「デザイン創造の刺激を与え、与えられる共同空間」に特化しています。「いったい食事はどこでとるの?」「テーブルを囲んでの団欒はどうするの?」などということはどうでも良いくらい3人の住人はデザインに夢中なのでしょう。家族の住まいではなくシェアハウスだからできたのかもしれませんが、明治時代になって日本に入ってきたリビングという空間、もうそろそろこのような尖ったリビングの使い方と空間演出が一般的になっても良いかもしれませんね。

9近藤さくら様_CMYK.jpg

奨励賞結~人とのつながり~(Bアイデア・デザイン部門)

長久保 愛(長野県飯田OIDE長姫高等学校)

4人の若い女性のシャアハウスの提案である。この案は、間仕切りを取り払い、通り庭も取り込み、LDK機能を持った大きな空間を創り、住人の集う場を提案している。中心には通り庭との高低差を利用した座席を想定、既存の柱を取り込んだ大き目の丸いテーブルを置き 食事だけでなく 住人のコミュニケーションは勿論 自己啓発(勉強) 来客対応などにも幅広く活用することを提案しています。インテリアは小上がりに畳を敷き 丸窓・障子などを使い 町屋の雰囲気を残した『和モダン』の内装になっています。イメージ図には畳に寝転ぶ住人の姿もあり『ほっこり』とする好感の持てる提案です。

10長久保愛様_CMYK.jpg

奨励賞SSR ~senior shared room~(Bアイデア・デザイン部門)

長久保 美妃(岐阜県立多治見工業高等学校)

「元気な高齢者」というキーワードから、スポーツジムをシェアハウスと融合させた提案は、時間に縛られず一人ではさぼりがちな運動も楽しく取り組むことができ、住まいと運動空間の両立を図った点で非常に魅力的です。1階では既存の施設を活かしつつ、共用の水回りやLDKを設け、外部と繋がるゆったりとしたくつろぎ空間が、心地よさを提供しています。2階のジムスペースは、鏡の表現も良く描かれており、運動を楽しむための空間となっています。住まいとして落ち着いたインテリアが安定感を与える一方、1階と2階で異なる雰囲気を持たせる工夫があっても良かったと感じました。

11長久保美妃_CMYK.jpg

奨励賞開放感のあるシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)

新田 夢奈(岐阜県立瑞浪高等学校)

共有スペースを明るく開放的にするために、物理的に壁や建具を取り払い、吹き抜けをつくること、さらに自然光が取り入れられ、外との繋がりを感じられる素材であるガラスを多用することは単純明快であり、コンセプトに沿っていると感じました。床はあえて異素材のものを組み合わせることでそれぞれ居心地の良い場所を見つけられるのもよいと思います。また、なんといっても大胆で力強く表現されたパースは目をひきました。マーカーでの着彩も迫力があります。リフォーム前の平面的と同様にリフォーム後の平面計画もあるとより、伝わりやすくなると思います。 12新田夢奈様_CMYK.jpg

学校賞:三重県立伊勢工業高等学校

受賞された皆さん、おめでとうございます! 1.jpg

第16回 わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2024 ご応募ありがとうございました!

第16回 わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2024 に今年もご応募をいただき、ありがとうございました。

ポスターはこちら

今回は「シェアハウスのリフォーム」をテーマに募集しました。現実味のあるリフォーム案から、ユニークな提案、表現力の高い作品、様々な提案が揃いました。

厳正なる審査を行い、10月12日に本学にて入賞作品の表彰式を行う予定をしております。審査が終わりましたらご案内を致します。

多数のご応募、ありがとうございました!    

「第16回わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2024」募集要項

今年度も《わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト》を開催致します。

「シェアハウスのリフォーム」提案を募集します

ポスターはこちら

 応募期間 2024年8月1日(木)~8月31日(土)(当日消印有効)

 募集内容 

近年広がりを見せているシェアハウス。シェアハウス全体、あるいはシェアハウスの中の空間の一部を対象として選び、リフォーム前(写真あるいは図)と、あなたの考えるリフォーム後の構想図(平面図(寸法記入不要)・立面図・透視図など)を描いて送ってください。

文系の方もどしどしご応募ください。

 応募資格 

高校生・短期大学生(専門・専攻は問いません。)

 作品応募規定

 次の二つの部門があります。いずれかを選んで応募してください。

A:技術・デザイン部門

提題された町屋(本学HP掲載)を対象にして、シェアハウスへのリフォーム提案を募集します。

B:アイディア・デザイン部門

シェアハウス全体、あるいはシェアハウスの中の共用部分の一部をリフォーム提案してください。(例えばリビングやキッチンスペース等)住まい手の設定は自由。(但し対象となる住人条件を明記すること、例)20~30代女性)楽しい発想や斬新な図面表現なども評価します。(リフォーム前の状態を図面や写真等で示してください。)

A・B部門共通事項

(1)用紙:A3以上Aサイズまで1枚、紙質自由(ケント紙が望ましい。)

(2)氏名・学校名・学年などを「出品票」(本学HPに掲載)に記入し、提出作品の裏面右下に糊付けして、下記郵送先まで送付してください。

※ 作品が1点の場合でも、「出品者一覧票」(本学HPに掲載)をお付けください。

 郵送先 

〒501-2592 岐阜市太郎丸80番地 

岐阜女子大学家政学部生活科学科住居学専攻

「わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト」係

TEL:058-229-2211(代) 

 審査員 

岐阜県内建築系教員・岐阜県建築士会会員・本学教員プロジェクトチーム

 表彰及び賞 

2024年1012日(土)に表彰式をおこないます。(予定)

特 選   1点 賞状、副賞(図書券5万円)(A,B部門共通)

建築士会賞 1点 賞状、副賞(図書券3万円)(A,B部門共通)

優秀賞   3点 賞状、副賞(図書券1万円)

奨励賞   若干 賞状、副賞(図書券3千円)

学校賞(優秀作品を多数寄せて下さった高校)、副賞(図書券2万円)

入賞作品は岐阜女子大学家政学部生活科学科住居学専攻HPに掲載し、20252月末まで大学内にて展示予定

 その他

大学HPにて、出品票、出品者一覧票、課題図面がダウンロードできます。(末尾参照)

※ 作品の使用権は主催者に帰属し、応募作品は返却いたしません。

※ 内容に対する質疑応答はいたしません。

※ 規定以外の事項に関しては応募者の自由裁量とします。

◆A:技術・デザイン部門の提題

付図のような間口2.5間の町家を対象にして、リフォームを考えてください。

 設計条件

(1)第一種住居地域、建ぺい率60%、容積率200%とする。

(2)建物の出入り口は北西に面しており、前面の道路は幅員6mで北東から南西に通り抜けている。両側および道路をはさんで北西側も類似の住宅がつらなっている。

(3)外構計画は自由とする。

(4)住まい手の人数や年齢、職業等の設定は自由とする。ただし、どのような人をターゲットにしたシェアハウスなのかを、図面内に明記すること。

 その他

(1)壁量は壁量計算で確認する必要はない。

(2)構造部材(梁、柱など)を露出する場合の部材の姿は、応募者に任せられる。

(3)現状の屋根は4寸勾配、瓦葺き。

(4)その他、図に規定されている以外の内容については、応募者の自由裁量とする。

※ なお、この提題の町家は、本学の学生が1981年に調査した「旧中川原町並調査報告」(岐阜市教育委員会刊)に載っているものを再構成したものです。

・第15回入賞作品はこちら

第16回_募集要項_リフォーム・デザイン案コンテスト2024.pdf

出品票・出品者一覧票.pdf 出品票・出品者一覧票.docx

A部門技術・デザイン部門の課題

2024図面.pdf 

第15回「わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2023」入選作品と審査評の発表

10月14日に、第15回「わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2023」の本学にて表彰式を行いました。

遠方からも多くの方に出席いただきました。ありがとうございました。

表彰式後には、作品の中だけでは表現しきれなかった内容や制作上の苦労話もお聞きすることが出来ました。

入賞者・入選作品と審査評をご紹介いたします。(各賞内順不同)

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特選: おばあちゃんとの関わりから気が付いた暮らし方の提案(A技術・デザイン部門)

池田 和花(三重県立伊勢工業高等学校)

この作品は、審査員全員から支持された、『超高校級』の素晴らしい作品です。作者の幼い頃の写真・作品を今も大事に飾ってくれているおばあちゃんの会話を通して、高齢者と若者が、一緒に生活することで、『お互いの時代・時間を尊重し合い、支え会うシェアハウス』を提案。年代を越えた交流を生み出す装置として、吹き抜けに面して『共有棚』を設置、棚には私物、思いでの品々、趣味の作品などが月毎に並べられ、交流が展開されていきます。共有棚は機能を持たせた窓でデザイン化され、2階床梁を残すなど構造的・空間的にも配慮されている。また、持ち物調査、月毎の展示計画等考えられ、折々の会話等も好評でした。

 

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建築士会賞 土間がつなぐ家(Bアイデア・デザイン部門)  

新井 康文、山下 永遠(埼玉県立熊谷工業高等学校) 

まず黒いマット紙に白インクを用いて手描きで描かれた紙面の迫力が目を惹きました。図面も文字もフリーハンドによるものですが、線に味わいがあり、丁寧に仕上げられており、それが古民家をベースとしたリフォームの味わいをよく伝えています。シェアハウスへのリフォームではありますが、個室の床を畳からフローリングに変更するといった最低限の変更に抑え、我が国伝統の古民家の良さを残しているのも好印象です。ただ、入居者を外国人と設定しており、このリフォームでプライバシー等との兼ね合いをどうつけるのか提案があると更に良かった。

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優秀賞Glucklich Houseー家族たちが集うシェアハウスー(A技術・デザイン部門)

久保田 侑寿(愛媛県立吉田高等学校)

この作品は、幼い子供たちも安心して楽しく暮らすことができ、一緒に住む3家族が落ち着けて、一つの家族のようにコミュニケーションが取れる空間構成が評価されました。1階フロアは共有の場の中に、ソファの高さや円卓ダイニング、ワークスペース等、各自が居場所を選びながらコミュニケーションができる工夫がなされています。また、プレイルームの吹き抜けは、子供たちの隠れ家的な空間としての目的と、つながりを感じながら3家族を落ち着ける空間へ導く通路にもなっています。わかりやすい紙面構成とイラスト画、模型制作に取り組んだことも、評価できました。

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優秀賞Dance Home(Bアイディア・デザイン部門)

杉原 瑠花、森川 楽(滋賀県立彦根工業高等学校)

この作品はペルソナの設定が具体的であり、暮らし方が非常にイメージしやすかった。ダンスホールを併設したシェアハウスは、元の間取りを上手く生かしながら、そこで暮らすインストラクターとレッスンを受ける生徒とのゾーニングが考えられており、間取り的にはリフォームの現実味があります。ダンスホールは鉄骨の梁を用いることで大開口を可能とし、外部と一体的に利用することもできます。テラスにも工夫を施し、イベント時の観客席になる細かなアイディアは面白いと思います。また、模型製作もされており、特にイベント時の模型写真は、照明などで雰囲気が上手く表現されていたと思います。

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優秀賞銭湯まるごと一戸分 癒しの湯活♨シェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)

辻野 春香(兵庫県立尼崎工業高等学校)

この作品の秀逸なところは、銭湯を単にシェアハウスにするのではなく、銭湯も残しながら、カフェを導入して新たな業態の提案をしているところにあります。莫大な水道・光熱費がかかる銭湯という小規模な業態は、現代ではなかなか成立せず廃業が後を絶ちません。しかし、銭湯部分をミニマムにして集客を付加するカフェを導入し、家族営業ではなくシェアハウスの住人の当番制にすることで、サスティナブルな新業態となり得るかもしれません。複合施設にありがちな動線の錯綜を避け、上手く諸室を配置できています。とてもワクワクを感じることができる作品に仕上がっています。 5辻野春香様_CMYK.jpg

奨励賞文化をシェアする(A技術・デザイン部門)

大石 梓(静岡県立科学技術高等学校)

国際交流や語学力向上を目的とした外国人のシェアハウスは珍しくありません。この作品はそこに一つ共通の趣味として「DIY」を取り入れ、それを企画・製造・販売し、このシェアハウス内で新たなビジネスモデルを構築しようとしているのが興味深かった。また、1Fには広々とした土間スペースが設けられており、それぞれの暮らし方が違う中で、日本の土間は昔から多目的に利用されることが多く、このシェアハウスには最適であると感じました。間取りは土足、上足のゾーニングや、リフォーム前の躯体をもう少し考慮するともっと実現性が出てくると思います。

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奨励賞庭で繋がるシェアハウス(A技術・デザイン部門)

小泉 柚葉(愛知県立豊橋工科高等学校)

木造2階建の既存住宅を「4ベット」のシェアハウスにするリフォーム提案である。入居者を繋ぐコンセプトは、「和風」であり、配置図には 作者の考える「和風庭園」イメージ図と併せ表現されています。入居者が4人と言うことで、浴室・トイレを2カ所、ランドリースペース・シューズクロークを広めに確保し、機能性をUPさせている点、又、共用の和室が計画されていて、好感が持てました。各個室のスペースが、45帖前後と少し狭く、広くゆったりと使える工夫・提案が更にあると、もっと良かったと感じています。

7小泉柚葉様_CMYK.jpg

奨励賞ヒトをつくるアトリエ(A技術・デザイン部門)

堀田 皓生(静岡県立島田工業高等学校)

 

共用のアトリエでの創作活動とギャラリーでの交流がクリエーターとしても人としても成長を促進するというコンセプト設定が現実的でもあり、創造的でもあります。このことが本作品の核心であろう。このコンセプトを実現するための空間のつくり方については、スケッチによるダイヤグラムがとても分かりやすく、この作品の意図することを理解するのを上手に助けてくれています。ただシェアハウスという住まいであることを考えると、アトリエと手洗いを直結するのは分かりますが、トイレや浴室などとてもプライベートな空間とも直結する動線計画にはもう少し配慮が必要かもしれません。

 

8堀田皓生様_CMYK.jpg

 

奨励賞育てるシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)

小林 美心(静岡県立浜松工業高等学校)

題名を見たときに何を育てるのか、野菜?植物?と思ったが、人を育てる、いわゆる個人が成長することのできるシェアハウスというのは大変興味深かった。人と人との繋がりが希薄化している現代において、かつての日本のように縁側で交流したり、自然と助け合うことの大切さを改めて感じるようなものになっています。人との繋がりが自分の成長おいて必要であるということが本作品の核心だと感じました。住人構成が特徴的であるが、あえて家族ではない高齢者とシェアハウスをする若い世帯のメリットがもう少し考えられると、若い世帯からも住みたいと思う魅力的なものになっていくと思います。 9小林美心様_CMYK.jpg

奨励賞つながる・成長を求める空間(Bアイデア・デザイン部門)

冨田 陽希(静岡県立浜松工業高等学校)

この作品は、好きな物を共有できたら良いシェアハウスとなり、「人とつながり、互いに成長を求める空間」にしよう、という強い思いが感じられます。今回は本が好きな人が集まって住む設定で、リビング空間の共用の本棚は程よく囲まれたコミュニケーションの空間をつくりつつ、階段式の床やピクチャーウインドウからの抜ける景色と光、のこぎり屋根の天窓からの光が解放感をもたらし、様々なものを吸収する拠点、つながる・成長を求める空間表現となっています。断面図の階段は屋根裏まで続いているのでしょうか?表記の仕方が少し気になりました。 10冨田陽希様_CMYK.jpg

奨励賞ねこ好きが集まるシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)

永井 杏奈(愛知県立南陽高等学校)

ねこ好きの3人が一緒に暮らすシャアハウスへ、ほのぼのとした、リフォーム提案です。既存の2間続きの和室を、ねこラウンジと個室に大きくリフォームしています。ねこラウンジには沢山の夢と提案が盛り込まれています。リビングとの壁には大きな窓を設け、リビングにいながら、ねこと繋がることが出来ます。全ての壁には保護シートを張り、吊り型の収納スペースの下に猫トイレ、観葉植物は吊り下げる等、猫の習性等を良く理解した上での提案もよかったと思います。

11永井杏奈様_CMYK.jpg

奨励賞小さな図書館(Bアイデア・デザイン部門)

伴 里来(岐阜県立多治見工業高等学校)

読書好きの若い独身女性が4人で住むコンセプトシェアハウスのリフォーム提案です。各自が籠れる「小さな図書館」スペースを持ちつつ、解放的なLDKとの空間の落差が魅力となっています。個人スペース・LDK共にダウンフロアを設け、床座の安心感、木の素材を用いたリラックス空間の中で、落ち着いた個人の時間とコミュニケーションを楽しむバランスがとても良いと思います。夜のイメージを加えたこともプラスとなりました。また、玄関を入ってすぐにダイニングテーブルが配置されており、4人の女子が美味しいものを一緒に食べながら、楽しく暮らしている住まいのかたちが伝わりました。

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学校賞:静岡県立浜松工業高等学校

受賞された皆さん、おめでとうございます! 2021014.jpg