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建築士会賞: Allium(A技術・デザイン部門)
服部 心乃春(滋賀県立彦根工業高等学校)
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前面道路との境界空間の深い軒と格子による「外と内をつなぐ彫りの深い町家のファサード」をカフェのテラス席とステージに変え、より町に開いたワクワクする町家にすることができています。きっと町との多様なつながりが生まれ、ここに住まいカフェを営む新たな3人を町全体で応援したくなる、そんなシェアハウスになりそうですね。ファサードだけでなく屋内空間も鉛直方向につなぎ、狭い町家の空間に広がりを持たせることにも成功しています。ただ前面にテラス席とステージを大きくとったがゆえに裏の庭が失われてしまったのは残念です。小さくても裏の庭の空間を残すことが町家の町には必要だったのでは。
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優秀賞:日本文化でつながるシェアハウス(A技術・デザイン部門)
二方 絢華(大分県立大分工業高等学校)
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全体を通して、力みが無く、『日本文化』というキーワードで、大変上手に纏められた作品です。日本史を学ぶ居住者の設定、町屋の味のある空間を最大限活かせる日本の文化 『茶道』と『陶芸』の体験と交流。 通り庭には展示・販売スペースが設けられ、吹き抜け空間には黒く光った太い梁、奥の庭には茶室への躙り口。併せて和傘に守られた、『和菓子お茶』を味わうスペースが確保されている。2階には居住者の床の間・押入れ付の和室が2部屋、『茶陶楽』と命名された店名もブレルことなく一貫して『和』に拘っている点は高評価につながった。説明用に描かれたイラストも効果的で良い。
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優秀賞:岐阜女子家族(A技術・デザイン部門)
丹羽 玲央菜(三重県立伊勢工業高等学校)
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現状の町家に女子大生がシェアハウスとして住むための問題点を挙げ、また町家の特徴を踏まえたうえで、リフォームの提案をおこなっているプロセスが明確で評価できます。1階玄関の土間空間は、道行人とのコミュニティの場としてつながりが良く、台所上部の吹き抜け空間も住人同士の交流を促す装置として機能しています。中庭を介した離れの増設により、1階の土間空間から和室、中庭、ウッドデッキへと自然につながる共用空間と、それぞれのプライベート空間がバランスよく配置されているのも見事です。また、住民の学びを活かした空間使いの配慮が見られ、非常によくまとまっている作品です。
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優秀賞:#ゆるコス△ コスプレ女子のシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)
井手ノ上 玲央(兵庫県立尼崎工業高等学校)
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Z世代が求めている"自分らしさ"を追求しながらも他者との繋がりを重視するライフスタイルを実現できる場所を表したものになっていると感じました。固定の住居を持たない暮らし方というのも、現代ならではの傾向です。ペルソナの設定が非常に具体的で、住人である3名の出会いも今時で非常に面白いと感じました。通常我々が考える"日常"生活を送るシェアハウスとは異なり、"非日常"を求めるシェアハウスのため生活部分を最小限のスペースとしているのも平面計画から読みとれます。暮らし方も多様化している中で、このようなシェアハウスを求めている人も多いのではないでしょうか。 |
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奨励賞:時間と知識をシェアする町屋(A技術・デザイン部門)
阿久津 結伊・太田 もな実・澤井 凪沙(国立小山工業高等専門学校)
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この作品のおもしろいところは、老夫婦と若者の役割が明確に分かれているところだろう。普通に考えると若者が職人として伝統工芸を学ぶといったコンセプトになりがちだが、そこをあえて若者は自分たちの得意なデジタル技術で老夫婦と伝統工芸を支えるというコンセプトにすることで、1階と2階の雰囲気がまったく異なるおもしろいシェアハウスにすることができている。空間の分割も上手で、小さな吹抜け空間をつくることで上下の異なる雰囲気をうまくつなげ、それぞれを際立たせることができている。
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奨励賞:町屋図書館~本から生まれるコミュニティ~(A技術・デザイン部門)
杉山 莞太(静岡県立科学技術高等学校)
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町屋ならではの"みせ"部分を本好きの住人だけでなく地域の人も集える図書館として提供することで、地域コミュニティの活性化を図るというコンセプトのこのシェアハウスは、デジタルブックが増加する昨今、紙媒体の"本"と昔ながらの"町屋"が非常に相まっており、とても魅力的な空間になることが想像できます。また、図書館にはユニット化された本棚や読書スペース、建具の格子のデザインなどのエレメントも現実的ながらも工夫がなされているところも評価できました。せっかくのシェアハウスであるため、リビングやダイニングの住人の共有スペースの計画をもう少し充実させると、なおよかったと思います。
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奨励賞:移り変わる通り庭(A技術・デザイン部門)
田中 絢菜(三重県立伊勢工業高等学校)
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この作品は町屋に手を加え 若者が3人でシェアする店舗の提案です。限られたスペース・空間を最大限生かす工夫が随所に生かされた提案になっています。特に『通り庭』に注目して時間帯によってその機能を変化させ、狭さを感じさせない工夫が施されている。各所に吹き抜けを設けられ、各店舗・個室の独立性などを確保すると同時に、空間的ゆとりも感じられるように考えられています。図面構成・配色も素晴らしく「ある日の出来事」では 朝7:00から就寝の23:00までの各スペースの使われ方が時間と共に表記され、全体を理解する方法として役立っています。好感の持てる作品です。
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奨励賞:あの頃に戻れるシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)
上杉 凛・芦原 歩佳(仁愛女子高等学校)
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「喫茶店をシェアハウスにリノベーションする」という提案がとても素敵ですね。特に、ノスタルジーを感じさせる「あの頃に戻れる・・・」というタイトルと色鉛筆での着彩表現が、その喫茶店の温かみや過去の思い出を強調している点が印象的です。店舗のカウンターとテーブル席の一部を残しながら、新たに和室スペースを設けることにより、住まいとしての居心地の良いLDK空間ともなっています。店主と常連客の思い出を大切にしながら、中高年層のシェアハウスということで椅子への工夫や庭がコミュニティの新たな出会いや交流の場として機能するアイデアも好感が持てました。 |
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奨励賞:デザイナーの共同アトリエ(Bアイデア・デザイン部門)
近藤 さくら(高松第一高等学校)
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これは新しいリビングの姿の提案ですね。日本人の住まいのリビングは「何でもやる部屋」という形であることが多いですが、この提案では「デザイン創造の刺激を与え、与えられる共同空間」に特化しています。「いったい食事はどこでとるの?」「テーブルを囲んでの団欒はどうするの?」などということはどうでも良いくらい3人の住人はデザインに夢中なのでしょう。家族の住まいではなくシェアハウスだからできたのかもしれませんが、明治時代になって日本に入ってきたリビングという空間、もうそろそろこのような尖ったリビングの使い方と空間演出が一般的になっても良いかもしれませんね。
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奨励賞:結~人とのつながり~(Bアイデア・デザイン部門)
長久保 愛(長野県飯田OIDE長姫高等学校)
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4人の若い女性のシャアハウスの提案である。この案は、間仕切りを取り払い、通り庭も取り込み、LDK機能を持った大きな空間を創り、住人の集う場を提案している。中心には通り庭との高低差を利用した座席を想定、既存の柱を取り込んだ大き目の丸いテーブルを置き 食事だけでなく 住人のコミュニケーションは勿論 自己啓発(勉強) 来客対応などにも幅広く活用することを提案しています。インテリアは小上がりに畳を敷き 丸窓・障子などを使い 町屋の雰囲気を残した『和モダン』の内装になっています。イメージ図には畳に寝転ぶ住人の姿もあり『ほっこり』とする好感の持てる提案です。
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奨励賞:SSR ~senior shared room~(Bアイデア・デザイン部門)
長久保 美妃(岐阜県立多治見工業高等学校)
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「元気な高齢者」というキーワードから、スポーツジムをシェアハウスと融合させた提案は、時間に縛られず一人ではさぼりがちな運動も楽しく取り組むことができ、住まいと運動空間の両立を図った点で非常に魅力的です。1階では既存の施設を活かしつつ、共用の水回りやLDKを設け、外部と繋がるゆったりとしたくつろぎ空間が、心地よさを提供しています。2階のジムスペースは、鏡の表現も良く描かれており、運動を楽しむための空間となっています。住まいとして落ち着いたインテリアが安定感を与える一方、1階と2階で異なる雰囲気を持たせる工夫があっても良かったと感じました。
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奨励賞:開放感のあるシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)
新田 夢奈(岐阜県立瑞浪高等学校)
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共有スペースを明るく開放的にするために、物理的に壁や建具を取り払い、吹き抜けをつくること、さらに自然光が取り入れられ、外との繋がりを感じられる素材であるガラスを多用することは単純明快であり、コンセプトに沿っていると感じました。床はあえて異素材のものを組み合わせることでそれぞれ居心地の良い場所を見つけられるのもよいと思います。また、なんといっても大胆で力強く表現されたパースは目をひきました。マーカーでの着彩も迫力があります。リフォーム前の平面的と同様にリフォーム後の平面計画もあるとより、伝わりやすくなると思います。 |
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学校賞:三重県立伊勢工業高等学校
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受賞された皆さん、おめでとうございます! |
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