健康栄養学科

卒業生Voice

高齢者の栄養を支える管理栄養士 卒業生Voice11

卒業生Voice 2020年度卒業 野村さん (高齢者福祉施設勤務)

 私は現在、高齢者福祉施設に勤務しています。直営の厨房なので主菜などの大量調理やグループホームの栄養管理に携わっています。

 入所されている利用者さんにとって食事は生活の中の大きな楽しみだと思うため、まだまだ未熟ですが手作りおやつや行事食だけでなく普段から常に良いものを提供できるように意識しています。

 管理栄養士として献立作成や栄養管理をするには、大量調理など厨房での業務は基礎になると思います。フードマネジメント演習・実習で1年間かけて献立作成から発注・原価計算、調理、提供までを一通りじっくり学びました。そのおかげで実際に厨房で働くことのイメージができ、楽しさを知って調理も栄養管理にも携わりたいと考えるようになり、就活の軸を見つけることが出来ました。

 また、岐阜女子大学はタテ、ヨコの繋がりが強いことが強みだと思います。寮生活や文化祭実行委員で先輩・後輩、学部学科を超えた交流があり、年齢や立場が違う人との関係の築き方を学びました。また、健康栄養学科ではグループワークで進める授業や実習が多くあります。その中で自分で考え行動する力や、仲間と協力して物事を進める力が身につきました。働くなかで年齢や立場が違う人との関係は避けては通れないものだと思うので、学生の時に身につけられたことはとても活きていると感じます。

 皆さんもやって無駄なことはないと思うので、是非学生のうちにしか出来ないことを沢山経験して欲しいです。

 

地元沖縄の食育を担う管理栄養士 卒業生Voice10

卒業生Voice 2016年度卒業 宮城(旧姓 神谷)さん (那覇市立金城中学校(小禄学校給食センター) 学校栄養職員)

 私は、現在、沖縄県の小禄学校給食センターで約4250食の学校給食を提供しています。主な業務内容は、献立作成、発注、衛生管理、アレルギー食対応などの給食管理と食に関する指導です。子どもの反応は素直なもので、苦手な食材にはすぐ顔をしかめ、逆においしいものには目を輝かせて喜びます。毎日の給食を通して、食べられなかった野菜を食べられるようになったり、食の細い子が食べられる量が増えていったり、それぞれの子どもの成長を見守れることにこの仕事のやりがいを感じています。

 私は、地元沖縄県で学校給食に携わりたいという思いから、大学時代に、栄養教諭の1種免許状の取得と管理栄養士合格を目指して日々学習に取り組んでいました。管理栄養士取得に向けての基礎学習ももちろんですが、特に栄養教諭の臨地実習やフードマネージメント実習、栄養指導論等でのスライド、リーフレット作りが現在の仕事にいきていると感じています。栄養士養成校は、授業も多く大変だと感じている学生も多いと思いますが、今学んでいることは、必ず社会人として働く上で必要なので今のうちに周りの先生方や友人からたくさんのことを吸収して自分の力に変えてください。

 最後になりますが、社会人になり早6年、学校給食における食物アレルギーは複雑化し、食育はデジタル化が進むなど求められる技量も変化しています。今後さらなる変化に対応していけるよう日々精進して参ります。

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病院の管理栄養士として活躍している先輩 卒業生Voice9

 病院の管理栄養士として活躍している3名の卒業生を紹介します。

 3名の卒業生は、現在、岐阜県の医療法人社団睦会 愛生病院に勤務されており、入院患者様の栄養管理業務、外来患者様の栄養指導、発注などの給食管理業務を行っています。3名の卒業生の方々に、大学で学んだことの中で、現在の業務に生かされていることや、大学生活で楽しかったことなどをインタビューしました!

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浅野さん(平成7年度卒業)

 大学1年生で1年間調理実習を行いましたが、毎回終了後レポートと栄養価計算を手計算で行っていました。そのため、材料のおおよその目方や栄養価がだいたい予想できるようになりました。電卓を打つのも早くなり、患者様のアセスメントの計算が得意となりました。

 学時代の友達は一生の友達になります。楽しい大学生活を送ってください。そして、先生方は親身に指導してくださるので、4年間一生懸命勉強してください。社会にでてからは、自分の努力あるのみです。

 

中村さん(平成19年度卒業)

 臨床栄養の基礎的な部分で検査値の数値などは栄養指導、相談の時に必要だと感じています。各疾患の特徴は治療食の献立を作成するときに役に立っています。また、在学中は、さぎ草祭の実行委員をしていたので、他学部や他大学の友人ができ忙しかったですがとても楽しかったです。4年の卒業研究では一緒に研究をしたメンバーと助け合い研究ができ、今も仲良く交流を持てています。

 4年間で学んだものは確実に将来の自分のためになりますので頑張ってください。大学は勉強も大変でしたが、それ以上に楽しいことも多く充実した時間だと思います。

 

森さん(平成30年度卒業)

 臨床栄養で学んだ疾患の特徴や検査の読み方、大量調理実習やフードマネージメント演習での工程も考えた献立作成の仕方など、栄養管理業務や給食管理業務に生かされています。4年次は卒業研究や実習、模試が重なり大変なこともありましたが、その分国家試験に合格した喜びが大きく、充実した4年間を過ごせたと思います。

 今しかできない学校生活を楽しみ、夢に向かって精一杯の努力してください。

 

管理栄養士+高校の家庭科教員を活かして活躍中  卒業生voice8

卒業生Voice 2013年度卒業(東濃実業高出身 岐阜県高校家庭科講師) 

     現在、高校で家庭科の講師をしています。
     家庭科の基本的知識に加え、専門科目まで多くの授業をもっています。生徒の性格、理解力は様々です。どうしたら分かりやすく伝わるか、楽しく学べるかを常に考え授業を行なっています。大学で学んだ栄養指導方法が、対象者は違いますが、生きていると感じています。
     教員の仕事は、生徒から学ぶこともたくさんあり、成長していく姿を近くで見ることができます。忙しい毎日ですが、充実した日々を過ごしています。

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    食品会社で活躍する管理栄養士 卒業生Voice7

    卒業生Voice 2018年度卒業 (滋賀県立河瀬高校出身 伊藤ハム米久ホールディングス株式会社)

     私は伊藤ハム株式会社の関西輸入チルドポーク課に所属しています。スーパーで売っている、アメリカ産やカナダ産の豚肉、伊藤ハムの自社製品の原料となる豚肉を輸入し、グループ会社を通して食卓にお届けする仕事に携わっています。

     日本だけでなく、輸入する国の社会情勢・毎日変動する為替を見ながら、日本のマーケットが何を求めるかを予測しながら毎日の仕事を行なっています。時には海外の方とやりとりしたり、海外に出張する事もあり、自分が予測し得なかった世界にいると感じます。

     私は在学途中から食品メーカーで働くことが夢でした。総合食品メーカーは、対象とする相手が広く、より多くの影響を与えることが出来るからです。

     この夢を叶えるため、大学4年生では商品開発に関する研究室に入り、世間に出回る商品がどの様に生産されるのか?求められる物を生み出すには何が必要なのか?多方面から学びました。世の中に溢れている商品が消費者の手元に届くには、こんなに大変なのかと実感すると共に、何度も何度も繰り返し研究を続け、より良いものに向け、根本から考える諦めない粘り強さも身に付けることが出来たと思います。この経験と価値観は社会人になった今も生きています。

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     また、在学中に学んだ管理栄養士の知識は、現代の健康志向にとても必要な知識です。仕事でお得意先に何か商品を提案する時も、ただ自社の商品を提案するだけでなく、プラスで時代のニーズにあった食卓提案をすることが出来ることも自分の強みになっています。

     何よりも、岐阜女子大学に入って良かったと思えるのは、とにかく自分のためになって考えてくださる熱心な先生方に出会えたことです。勉強に伸び悩んでいる時も、卒業研究と就職活動の両立に悩んでいた時も、その変化に気付き、個人の性格に合ったベストな方向に導いてくださいました。そのおかげもあり、就職活動も卒業研究も納得した終わり方ができ、国家試験にも合格することができたと思います。ここまで自分に尽くしていただき、心のケアまでしていただいたことにとても感謝しています。
     大学生活で得たかけがえのない経験と仲間、恩師があっての今の自分です。感謝の気持ちを忘れずに、これからも色んなことに挑戦していきます。

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