健康栄養学科

食育・教育

参加者の皆様の健康をサポート! ~卒業研究~

 笠井研究室は、今年度も美濃市保健センターの協力を得て、美濃市健康年齢向上モニター事業「令和2年からだ改善プロジェクト」での参加者の皆様の健康をサポートします。今年度は、新型コロナウイルスの状況下で可能な食生活改善のアドバイスを実施しています。昨年度の傾向、アンケート調査や血液検査の結果からリーフレットを作成しています。配布用リーフレットには、ポイントとレシピを掲載することで、少しでも興味を持っていただけるよう工夫しています。レシピは、栄養面だけではなく、味、見た目や手間も考え、何度も試作を繰り返しています。

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 リーフレットだけでは説明しきれない部分があるため、今後は、動画作成に挑戦したいと考えています。(笠井研究室)

 

栄養教諭の長期インターンシップと子どもへの料理教室 ~卒業研究~

土屋研究室の卒業研究での2つの活動を紹介します。

◎栄養教諭の長期インターンシップ

 土屋研究室には栄養教諭を目指している人が多くいます。栄養教諭を目指している人は、小学校に長期のインターンシップに行き、実際に働いている栄養教諭の先生のもとでより実践的な勉強をすることができます。土屋研究室の4年生が小学校でインターンシップをさせていただきました。

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~インターンシップに参加させていただいた学生の感想~

長期インターンに行ったことで、栄養教諭の動きや帳票類など細かい仕事を知ることができました。座学だけではわからなかったこと、体験することで学んだことがたくさんあり、とても良い経験ができました。

◎子どもたちへの料理教室

 関市で行われている子ども食堂に来ている子どもたちを対象に、「子どもが家で料理できる」ことを目標にして料理教室をしています。今年は新型コロナウイルスの影響により、対面した料理教室が行えないため、レシピや材料を配布し自宅ですぐ作ってもらえるようにしました。子どもたちの今の調理技術を考慮し、さらにできる事が増えるように新しい調理技術を加え、レシピを考えています。一緒に食育チラシも配布しています。

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岐阜県産の野菜やハムなどをつかったレシピを考え、試作しています。子どもたちが主体となって料理できることや、料理を"楽しい"と感じてもらえることを大切にしています。

教員からひと言

・長期インターン:栄養教諭採用試験に合格するためには、実際の場で起こる様々な出来事に対しての対応がいかに出来るかが大きな要素となってきます。それを学ぶために長期インターンを行い、大学では学ぶことが出来ない事柄を学んできます。

・子どもたちへの料理の支援と研究:地元食材を使った料理を作ってもらい、その後、子どもたちの意識調査、行動調査を行って研究としています。

(土屋研究室)

まだまだ野菜が足りていない!?

 令和元年からだ改善プロジェクト第6回目を実施しました。9月に実施した個別指導や今までの血液検査の結果から、朝食で野菜摂取を増やす必要があると考えられました。そこで、朝食で野菜を摂れるような献立と、フレンチトーストの作り方をフライパン、グリル、電子レンジの種類別に提案し、ご家庭にあった調理法を選択していただけるようにしました。それに関連して、野菜をたくさん食べるための調理工夫やお正月の過ごし方について資料を作成して説明しました。

 調理実習では、忙しい朝でも手軽に野菜摂取できるポイントを伝えながら、実習しました。また、参加者の方からは「野菜料理のレパートリーが増えた。」「食品の組み合わせを考えるようになった。」という意見がありました。一方、「自分は適塩に慣れたが、家族には薄いといわれてしまう。」という意見もありました。集団指導を通して参加者個人の家族にも反映させることの大切さが分かるとともに、とても難しい課題だと感じました。

 今回で私たちが関わる食事指導は最後でしたが、回数を重ねていく中で会話が弾んだり、気軽に質問をしてくださる参加者の方が多くなっていき参加者の方との距離が縮まっていったことをうれしく思いました。その反面、自分たちの知識不足や指導する立場としてのコミュニケーション能力の未熟さを実感しました。この6回にわたるからだ改善プロジェクトを通して少しずつ成長することができました。この経験を生かし、社会で活躍できるよう努力していきたいと思います。(笠井研 今井 茜)

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「男の料理教室」 男子厨房に・・料理作りは楽しいよ!

 片桐(幸)研究室では、地元の三輪南公民館講座と大学の市民公開講座の共同事業として「男の料理教室」を開催しています。参加される方は、70歳以上の方がほとんどですが、皆さんとても元気で、毎年学生との調理実習を楽しみに参加される方もいらっしゃいます。ここで学んだ調理の腕前をおうちでも披露され、家族からも喜ばれているとか。

 高齢化社会において、料理をしたことがない男性が一人暮らしや単身生活をしなければならないことが起こると、まず困るのが毎日の食事だといわれています。また、近年では、低栄養、サルコペニア、フレイルなどの高齢者の問題が話題となっています。今年は、「筋肉は裏切らない!~筋肉作って介護予防~」をテーマに笠井研究室の学生と一緒に行いました。

 男性も自らの健康に気を配り、食への関心を持ち、仲間とのおしゃべり、新しいことへの挑戦が気持ちを明るくし、元気に暮らしていくことの源になります。 (片桐(幸)研究室)

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食事も運動も大事!~資格を生かした指導~

 令和元年からだ改善プロジェクト第5回目を実施しました。始めに、個別指導での結果からリーフレットを用いて、噛むことやたんぱく質について説明しました。さらに今回は、同じゼミ生の健康運動指導士の資格を取得した小澤さんの協力を得て、参加者が続けやすい運動を取り入れた自宅でもできる簡単トレーニング法を紹介しました。参加者の方と一緒にトレーニングをしながら、寒くなるこれからの時期こそ身体を動かす習慣をつけることが大切だと呼びかけました。運動について私自身も初めて知ったポイントがあり、資格を取得しているからこその知識の違いを感じました。

 調理実習では、参加者の方から「手際よく教えてもらえ、スムーズにできた」「味付けが薄いと思わなかった」など声をいただきました。一方、「前回と比べて今回は静かに食べるだけで、もっと話し合えたらよかった」という意見があり、調理実習だけではなく、コミュニケーションの重要さを改めて実感しました。

 また、終了後には、毎回反省会を行っており、準備や当日の流れについて、意見交換し、次回にどう生かしていくのかを話し合っています。参加者の方や反省会での意見を次のプロジェクトに生かしていきたいと思います。(笠井研 筑地 麻惟)

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