国語

講義番号 19
講義テーマ 村上春樹はなぜノーベル賞を取れないか~日本文学をわかると世界が見えてくる~
講義内容

村上春樹は、海外でも多くの読者に支持されています。その理由は、村上文学に「自分の問題」が書かれていると、世界中の「本好き」が感じるからのようです。「日本にしかない風俗や情緒が記されていて、エキゾチックな魅力がある」と思われているためではありません。
しかし、村上の小説のなかに異国のファンたちが見出す「共感ポイント」の多くは、村上のなかの「日本の伝統につながる部分」と深いかかわりがあります。村上文学の国際的な広まりの実情を分析することを通じ、「グローバル化の時代におけるローカルなものの意味」を考えます。

担当 文化創造学専攻 非常勤講師  助川 幸逸郎
ご用意頂く備品 プロジェクター、スクリーン【8月9月2月3月限定の講座】