健康栄養学科

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管理栄養士へのステップ ~2年生 食品衛生学実習~

 食品は、栄養バランスはもちろん、安全であること、おいしいことなども重要な要素です。食品衛生学実習は、2年生を対象に、食品や器具の安全確保について化学的、微生物学的な側面から実験を通じて学びます。

 今週の授業では、調理に使う器具類について洗浄や消毒の効果に関する実験を行いました。調理に使用する「まな板」は、使用した後、洗浄や消毒をします。では、「洗浄」と「消毒」のどちらが効果的かを調べる実験です。

 事前にアンケートをとりました。「洗浄」と「消毒」どちらが効果的かと尋ねたところ、「消毒」と答えた人が圧倒的多数でした。

 

 さて、実験です。

 前日から培養してあった大腸菌群でまな板を汚染します。その上で「洗浄のみ」、「消毒(次亜塩酸ナトリウム=キッチンハイター)のみ」、「洗浄消毒」のグループごとにまな板に残存する微生物の培養をしました。

 結果は、来週確認しますのでお楽しみですが、皆さんにはこっそり教えます。

 洗浄と消毒では、「洗浄」の方が微生物の除去効果が大きいというのが例年の結果です。もちろん、「洗浄消毒」したグループが一番清潔なのはいうまでもありません。

20220113 食品衛生学実習.jpg

 

 私たちは、「消毒」というとそれだけで万全だと思いがちですが、実は「洗浄」が極めて重要なのです。よく「洗浄消毒」という言葉が使われます。それは、汚れを落とす、その上で消毒するという手順の重要性を現わしています。

 実験を通じて体験的に学ぶと、一つ一つの作業の意味や重要性がしっかり理解できます。