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管理栄養士へのステップ ~食品衛生学実習~
2年生の食品衛生学実習の様子を紹介します。
食品衛生学実習は、前半は化学的な実習、後半は微生物学実習を行います。
今は、微生物の培養に取り組んでいます。農業高校出身の学生たちは高校時代に細菌培養の経験があります。しかし、普通科や調理科などを卒業した学生たちにとっては微生物の培養ははじめての経験です。従って、各種機器の使用法など微生物実習の基礎からゆっくり始めています。
先日は、微生物培養に用いる寒天培地の作成をしました。この世界は微生物の世界ですから、あらゆるところ微生物が生息しています。培地の原料の中にも微生物がいるかもしれません。そのため、高圧滅菌機(「オートクレーブ」といいます)という器械で培地の原材料を滅菌して寒天培地をつくります。
出来上がった寒天培地を用いて、皆でカビ培養をしました。
カビは胞子で増殖します。カビが生息いると胞子を放出します。その結果、カビがいるとその胞子が空気中をただよっています。寒天培地を家に持ち帰り、カビが生息していそうなところで1時間フタを開け、その後培養器で25℃、5日間培養しました。
培養後いよいよカビの観察です。本当は、カビがいない方がいいのでしょう。でも、たくさんのカビが生えた学生は少し戸惑い気味ながらもキャーキャー騒いでいました。逆に、全く生えなかった学生はなぜか寂しげでした。
こうした実習を通じて、この世界が微生物の世界であること。そのために、食品の調理や保存にあたっては細心の注意が必要なことなどを学んでいきます。
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