健康栄養学科

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若い人の骨量は大丈夫? ~卒業研究の取り組み~

 平成30年の「国民健康・栄養調査」の結果では、骨をつくるのに必要なカルシウムの一人1日当たりの摂取量は推奨量(一人1日当たり661mg)に達していません。特に20代の女性は1日当たりの平均が384mgと一番低い状況にあります。骨をつくるのに必要な女性の骨量は10代後半から20代前半でピークに達します。

 そこで、片桐研究室では、昨年度に引き続き本学4年生の学生さんの骨年齢を測定し、骨を作るのに必要なカルシウムや栄養素がしっかり取れているのかどうか、食生活や生活・運動習慣などとの関連を検討しています。

 骨年齢は、(しょう)(こつ)(かかとの骨)で測定します。骨年齢は、踵骨を通過する超音波の速度で骨量が多いか低いかを判定します。超音波で測定するので痛くもかゆくもありません。簡単に測定ができるので、市町村が行っている骨粗しょう症検診は、この方法で検査することが多いのです。自分の骨年齢が何歳と示されるか、結果にほっとしたり、がっかりしたり・・・、昨年度より骨年齢は良くなっている?

 この測定結果と食物摂取頻度調査結果、生活習慣との関連を考察していますが、 自分たちの食生活を見直すきっかけになればと考えています。(片桐研究室)

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