健康栄養学科

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歯科医院で働く管理栄養士 卒業生Voice15

歯科医院で働く2名の卒業生を紹介します!

 

管理栄養士 安保さん(2020年度卒業)

最近では歯科に就職する管理栄養士が少しずつ増え始め、歯科と栄養の関連が注目されています。しかし歯医者に管理栄養士がいるというイメージがまだ薄く、患者様や他院のスタッフの方々からも珍しいねとよく言っていただきます。もっと管理栄養士の存在を患者様に知っていただき、気軽に相談できる場所として認識していただけるように頑張ります。

歯科でのレシピ・食材の提案は、大学で学んだ栄養の知識と就職してから勉強した歯科や口腔機能の知識を掛け合わせて考えています。患者様との距離が近いため、患者様が何に困っていてどんな情報がほしいのかを具体的に学びながら、食事の提案に取り入れることができます。また、咀嚼・嚥下機能を鍛え、産まれてから高齢になっても自分の口から食事する力を身につけられるよう、食事の提案だけでなく口腔機能(舌や口唇)の検査結果に対応した、レシピやトレーニングなどを症例検討会にて歯科医師の先生を始め、歯科衛生士・歯科技工士・言語聴覚士らのスタッフとともに考案しています。

 

管理栄養士 北村さん(2021年度卒業)

主な業務は小児の患者さまへのレシピの提案や食事の摂食指導です。人の生活の中で口腔と食は最もかかわりが大きく、お口が健康でないと成長発育に影響し、食事も食べられなくなってしまいます。矯正歯科では受け口や出っ歯など噛み合わせの状況に合わせて、治療用装置をお口に付けた状態で食事をしなければなりません。そうしたお口の環境の変化に適応しやすくする為に、どんな食事が良いか子どもの気持ちに寄り添いレシピを提案しています。

また、患者様の咀嚼機能や口腔機能(舌圧や口腔乾燥、口唇閉鎖力、唾液検査)を計測し、問題のあった機能を高めるためのレシピの提案と口腔トレーニングの指導も行っています。

歯科の知識はありませんでしたが、先生や先輩方から学んだことと自分の栄養の知識を活かし、これからも患者様に寄り添った食事の提案をしていきたいと思います。

 

子どもの成長発育には、食環境が最も影響していると考えます。美味しく、楽しく、バラエティに富んだ食を摂れることが、正しい摂食・嚥下・咀嚼・発音・呼吸といった口腔機能を獲得し、心身共に健やかな成長(アゴや歯並び)へと導きます。臨床では日々、子ども達の成長を感じながら、個々に対応した摂食嚥下指導およびレシピ提案や食具の開発などをして頂いております。子ども達のモチベーションも上がり、保護者の食事への意識が変わり、"成長発育と食"を見つめ直す良い機会となっております。(尾張歯科医院 院長 渡邉崇 様)

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