健康栄養学科

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卒業生の活躍 栄養指導・クリニック併設カフェの運営 (卒業生Voice3)

卒業生Voice 2017年度卒業生(静岡県立沼津西高校出身)
20200501 卒業voice3-1.png  私の仕事は、主に管理栄養士としてクリニックに通う糖尿病患者様や脂質異常症の患者様の栄養指導を行っています。体組成計や血液検査の結果を見て患者様の身体の状態を確認するとともに食品交換表や食品サンプルを使って患者様一人一人に合わせた献立提案や食生活についてアドバイスをしています。食事記録をもとに栄養価計算をしたり、減塩食やロカボ商品を紹介するなどあらゆる方法を用いています。食事だけなく運動や睡眠も血糖値に大きく関係しているため、患者様の活動量や生活リズムを把握することが重要です。そのため、大学の栄養教育論で習うカウンセリングの技術が必要となってきます。また、糖尿病は一生ともにする病気だということもあり、精神疾患を抱えている患者様も少なくありません。そこも考慮し栄養指導を行わなければならないため、食事の知識はもちろん心理学についても勉強しています。

 今、私は糖尿病療養指導士の資格取得を目指し、スキルアップするため講演会やディスカッションなどには積極的に参加しています。あそうクリニックにはDOCTOORS CAFÉ PLUSというカフェが併設されています。栄養指導とこのカフェを運営することが私の仕事です。カフェでの仕事は接客・調理・メニュー開発・発注・仕入れ先の選定・衛生管理・POP作り・SNS発信など、すべての業務を管理栄養士が行っています。「食を健康のプラスの力に変える」というコンセプトで糖尿病内科医が監修しており、塩分やカロリーを控えめにした野菜たっぷりのお惣菜、旬の食材を使用した煮物、雑穀入りのごはんを始め、スイーツやドリンクを販売しています。私たちが考案するスイーツは、砂糖の代わりにマービーやラカントといった自然甘味料を使用しており、普通のスイーツと比べ血糖値の急上昇を抑えるような商品となっています。最近では、砂糖不使用・動物性脂肪不使用のガトーショコラを開発しました。カフェを併設していることで、栄養指導の内容と結びつけることができ、患者様の食事の参考になるような商品を日々試行錯誤しながら考案しています。テイクアウトはもちろんランチも提供しており、患者様だけでなく一般の方でもおいしくいただける健康食として提供しています。

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 また、ドリンクにも無添加・無農薬とこだわっており、静岡県三島市にある「落合ハーブ園」さんのハーブティーや沼津市にある「花野子」さんのコーヒーを取り入れ、裾野市にある不二聖心女子学院とのコラボも企画しており、地産地消に力を入れています。カフェの運営をすべてやっているからこそできることだとこの仕事にやりがいを感じています。他にも年に一度、患者会が開催されカフェでのバイキングやクリニック内にあるトレーニング室での運動など患者様と交流する機会もあります。

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 さらに地域貢献として先日開催されたフリマフェスにも参加し、地域の方々の栄養相談をさせてもらいました。今後は集団栄養指導や調理実習をふまえた栄養教室もやっていく予定です。大学での講義や実習、研究活動を生かしていきたいと思っています。

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 私は管理栄養士として働く以外にも、静岡のテレビ番組の視聴者モデル、「ガールズサポーター」として活動させていただいています。活動内容としては、ブログを通して静岡の魅力やグルメのこと、自分自身のことを発信したり、番組のリポーターとしてテレビ出演、イベントのアシスタントなどをしています。サポーターとしてのスキルアップのため、現役アナウンサーから教わるジャーナルレッスンやプロ講師から教わるウォーキングレッスン、撮影会など普段できない体験が盛りだくさんです。仕事と両立しながらの活動は大変なことも多いですが、毎日の生活が充実しています。様々な経験が自分自身を成長させてくれることをガールズサポーターを通して実感することができました。

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 管理栄養士としてはもちろん一人の女性として社会で活躍できるよう今後も新しいことに挑戦し続けたいと思います。

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