|
|
|
|
特選: おばあちゃんとの関わりから気が付いた暮らし方の提案(A技術・デザイン部門)
池田 和花(三重県立伊勢工業高等学校)
|
この作品は、審査員全員から支持された、『超高校級』の素晴らしい作品です。作者の幼い頃の写真・作品を今も大事に飾ってくれているおばあちゃんの会話を通して、高齢者と若者が、一緒に生活することで、『お互いの時代・時間を尊重し合い、支え会うシェアハウス』を提案。年代を越えた交流を生み出す装置として、吹き抜けに面して『共有棚』を設置、棚には私物、思いでの品々、趣味の作品などが月毎に並べられ、交流が展開されていきます。共有棚は機能を持たせた窓でデザイン化され、2階床梁を残すなど構造的・空間的にも配慮されている。また、持ち物調査、月毎の展示計画等考えられ、折々の会話等も好評でした。
|
|
|
|
建築士会賞: 土間がつなぐ家(Bアイデア・デザイン部門)
新井 康文、山下 永遠(埼玉県立熊谷工業高等学校)
|
まず黒いマット紙に白インクを用いて手描きで描かれた紙面の迫力が目を惹きました。図面も文字もフリーハンドによるものですが、線に味わいがあり、丁寧に仕上げられており、それが古民家をベースとしたリフォームの味わいをよく伝えています。シェアハウスへのリフォームではありますが、個室の床を畳からフローリングに変更するといった最低限の変更に抑え、我が国伝統の古民家の良さを残しているのも好印象です。ただ、入居者を外国人と設定しており、このリフォームでプライバシー等との兼ね合いをどうつけるのか提案があると更に良かった。
|
|
|
|
|
|
優秀賞:Glucklich Houseー家族たちが集うシェアハウスー(A技術・デザイン部門)
久保田 侑寿(愛媛県立吉田高等学校)
|
この作品は、幼い子供たちも安心して楽しく暮らすことができ、一緒に住む3家族が落ち着けて、一つの家族のようにコミュニケーションが取れる空間構成が評価されました。1階フロアは共有の場の中に、ソファの高さや円卓ダイニング、ワークスペース等、各自が居場所を選びながらコミュニケーションができる工夫がなされています。また、プレイルームの吹き抜けは、子供たちの隠れ家的な空間としての目的と、つながりを感じながら3家族を落ち着ける空間へ導く通路にもなっています。わかりやすい紙面構成とイラスト画、模型制作に取り組んだことも、評価できました。
|
|
|
|
|
|
優秀賞:Dance Home(Bアイディア・デザイン部門)
杉原 瑠花、森川 楽(滋賀県立彦根工業高等学校)
|
この作品はペルソナの設定が具体的であり、暮らし方が非常にイメージしやすかった。ダンスホールを併設したシェアハウスは、元の間取りを上手く生かしながら、そこで暮らすインストラクターとレッスンを受ける生徒とのゾーニングが考えられており、間取り的にはリフォームの現実味があります。ダンスホールは鉄骨の梁を用いることで大開口を可能とし、外部と一体的に利用することもできます。テラスにも工夫を施し、イベント時の観客席になる細かなアイディアは面白いと思います。また、模型製作もされており、特にイベント時の模型写真は、照明などで雰囲気が上手く表現されていたと思います。
|
|
|
|
|
|
優秀賞:銭湯まるごと一戸分 癒しの湯活♨シェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)
辻野 春香(兵庫県立尼崎工業高等学校)
|
この作品の秀逸なところは、銭湯を単にシェアハウスにするのではなく、銭湯も残しながら、カフェを導入して新たな業態の提案をしているところにあります。莫大な水道・光熱費がかかる銭湯という小規模な業態は、現代ではなかなか成立せず廃業が後を絶ちません。しかし、銭湯部分をミニマムにして集客を付加するカフェを導入し、家族営業ではなくシェアハウスの住人の当番制にすることで、サスティナブルな新業態となり得るかもしれません。複合施設にありがちな動線の錯綜を避け、上手く諸室を配置できています。とてもワクワクを感じることができる作品に仕上がっています。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
奨励賞:文化をシェアする(A技術・デザイン部門)
大石 梓(静岡県立科学技術高等学校)
|
国際交流や語学力向上を目的とした外国人のシェアハウスは珍しくありません。この作品はそこに一つ共通の趣味として「DIY」を取り入れ、それを企画・製造・販売し、このシェアハウス内で新たなビジネスモデルを構築しようとしているのが興味深かった。また、1Fには広々とした土間スペースが設けられており、それぞれの暮らし方が違う中で、日本の土間は昔から多目的に利用されることが多く、このシェアハウスには最適であると感じました。間取りは土足、上足のゾーニングや、リフォーム前の躯体をもう少し考慮するともっと実現性が出てくると思います。
|
|
|
|
|
|
奨励賞:庭で繋がるシェアハウス(A技術・デザイン部門)
小泉 柚葉(愛知県立豊橋工科高等学校)
|
木造2階建の既存住宅を「4ベット」のシェアハウスにするリフォーム提案である。入居者を繋ぐコンセプトは、「和風」であり、配置図には 作者の考える「和風庭園」イメージ図と併せ表現されています。入居者が4人と言うことで、浴室・トイレを2カ所、ランドリースペース・シューズクロークを広めに確保し、機能性をUPさせている点、又、共用の和室が計画されていて、好感が持てました。各個室のスペースが、4,5帖前後と少し狭く、広くゆったりと使える工夫・提案が更にあると、もっと良かったと感じています。
|
|
|
|
|
|
奨励賞:ヒトをつくるアトリエ(A技術・デザイン部門)
堀田 皓生(静岡県立島田工業高等学校)
|
共用のアトリエでの創作活動とギャラリーでの交流がクリエーターとしても人としても成長を促進するというコンセプト設定が現実的でもあり、創造的でもあります。このことが本作品の核心であろう。このコンセプトを実現するための空間のつくり方については、スケッチによるダイヤグラムがとても分かりやすく、この作品の意図することを理解するのを上手に助けてくれています。ただシェアハウスという住まいであることを考えると、アトリエと手洗いを直結するのは分かりますが、トイレや浴室などとてもプライベートな空間とも直結する動線計画にはもう少し配慮が必要かもしれません。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
奨励賞:育てるシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)
小林 美心(静岡県立浜松工業高等学校)
|
題名を見たときに何を育てるのか、野菜?植物?と思ったが、人を育てる、いわゆる個人が成長することのできるシェアハウスというのは大変興味深かった。人と人との繋がりが希薄化している現代において、かつての日本のように縁側で交流したり、自然と助け合うことの大切さを改めて感じるようなものになっています。人との繋がりが自分の成長おいて必要であるということが本作品の核心だと感じました。住人構成が特徴的であるが、あえて家族ではない高齢者とシェアハウスをする若い世帯のメリットがもう少し考えられると、若い世帯からも住みたいと思う魅力的なものになっていくと思います。 |
|
|
|
|
|
奨励賞:つながる・成長を求める空間(Bアイデア・デザイン部門)
冨田 陽希(静岡県立浜松工業高等学校)
|
この作品は、好きな物を共有できたら良いシェアハウスとなり、「人とつながり、互いに成長を求める空間」にしよう、という強い思いが感じられます。今回は本が好きな人が集まって住む設定で、リビング空間の共用の本棚は程よく囲まれたコミュニケーションの空間をつくりつつ、階段式の床やピクチャーウインドウからの抜ける景色と光、のこぎり屋根の天窓からの光が解放感をもたらし、様々なものを吸収する拠点、つながる・成長を求める空間表現となっています。断面図の階段は屋根裏まで続いているのでしょうか?表記の仕方が少し気になりました。 |
|
|
|
|
|
奨励賞:ねこ好きが集まるシェアハウス(Bアイデア・デザイン部門)
永井 杏奈(愛知県立南陽高等学校)
|
ねこ好きの3人が一緒に暮らすシャアハウスへ、ほのぼのとした、リフォーム提案です。既存の2間続きの和室を、ねこラウンジと個室に大きくリフォームしています。ねこラウンジには沢山の夢と提案が盛り込まれています。リビングとの壁には大きな窓を設け、リビングにいながら、ねこと繋がることが出来ます。全ての壁には保護シートを張り、吊り型の収納スペースの下に猫トイレ、観葉植物は吊り下げる等、猫の習性等を良く理解した上での提案もよかったと思います。
|
|
|
|
|
|
奨励賞:小さな図書館(Bアイデア・デザイン部門)
伴 里来(岐阜県立多治見工業高等学校)
|
読書好きの若い独身女性が4人で住むコンセプトシェアハウスのリフォーム提案です。各自が籠れる「小さな図書館」スペースを持ちつつ、解放的なLDKとの空間の落差が魅力となっています。個人スペース・LDK共にダウンフロアを設け、床座の安心感、木の素材を用いたリラックス空間の中で、落ち着いた個人の時間とコミュニケーションを楽しむバランスがとても良いと思います。夜のイメージを加えたこともプラスとなりました。また、玄関を入ってすぐにダイニングテーブルが配置されており、4人の女子が美味しいものを一緒に食べながら、楽しく暮らしている住まいのかたちが伝わりました。
|
|
|
|
|
|
学校賞:静岡県立浜松工業高等学校
|
|
|
|
受賞された皆さん、おめでとうございます! |
|
|