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第13回「わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2021」入選作品と審査評の発表

本日11月6日に、第13回「わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト2021」の本学にて表彰式を行いました。

表彰式後には、作品の中だけでは表現しきれなかった内容や制作上の苦労話もお聞きすることが出来ました。

入賞者・入選作品と審査評をご紹介いたします。(各賞内順不同)

本学10号館展示室に展示予定です。

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A.技術・デザイン部門

建築士会賞 嗜み×繋がり×笑顔  

奥村 空(岐阜県立大垣工業高等学校) 

この作品の秀逸な点は、建物のボリュームは変えずに家族構成員個々のための特色ある居場所を上手に確保しているところです。特に、建物中央の階段-1.5-吹き抜けの空間の構成の仕方はとても素晴らしく魅力的です。コロナ禍でお家時間が増えた中で家族構成員間のストレスを和らげるだけでなく、個々の趣味や楽しみを嗜む時間と空間が確保されることで、家族としての繋がりが一層意識され、自然と笑顔が絶えない住まいとなっていくでしょう。紙面全体を上手に使ったプレゼンもとても好感がもてました。

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優秀賞うつろう家

橋本 紗也花(静岡県立浜松工業高等学校)

この作品の特徴は、ステイホーム期間を家族で過ごすなか、距離が近すぎて少しだけ苦痛を感じたことから、家族との居心地の良い空間もうつろうものであると考え、それを楽しむ工夫がちりばめられていることです。季節や時間によって変わる居心地のよい空間と、その時々の感情や人とのかかわりによって選ぶことが出来る空間を、様々な状況をイメージしながら、平面的にも断面的にも装置的にも良く考えられています。そして断面パース、外観パースを始め、うつろいを説明したスケッチ等、非常にわかりやすい丁寧な作図も、高く評価しました。

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優秀賞回廊で繋がる家族の家

野口 航(岐阜県立岐阜工業高等学校)

コロナ禍の中で私たちは家族のあり方、新しい生活様式など多くの「当たり前」の再考を求められました。本提案は『中庭』の持つ採光・通風・開放感などに着目して、新しい生活様式に対応する大規模リフォームの提案です。更には国の補助金制度の利用まで考え提案している点には、作者の本気度を感じる素晴らしい提案です。1階の北側に配置したLDKには採光と通風 2階の多目的スペースには開放感を、又ガラス張りの中庭を囲む回廊は、通過することで『場』の気持ちの切り替えが自然に出来る計画になっています。説明文・レイアウトも解りやすく 素晴らしい作品です。

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優秀賞PLANT PARTITION

吉田 ひかり(静岡県立科学技術高等学校)

この作品は、コロナ禍において観葉植物や園芸の需要が高まった現在ならではの作品になっています。在宅勤務やお家時間が急増し、緑によって心も体も癒しを求めるためにこのような空間を求めている人は少なくないのではないでしょうか。特に、題名にもなっているように間仕切り壁に植物を用い、空間を柔らかく仕切る演出は、家族のつながりを感じながらも一人の時間を大切にできるようなほどよい距離感を実現できていると感じます。また、各種類の植物の特徴をよく捉え、表現されているのも評価できます。

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奨励賞Light and Wind

市川 心晶(静岡県立科学技術高等学校)

長年住み慣れた住宅を、より快適な住宅にするための、「大規模リフォーム」の提案です。住宅の真ん中に大きな『主役になる中庭』を設け、中庭を取り囲む形で各部屋を配置し、『光と風』を十分に取り入れて温かな雰囲気と十分な換気を行います。又この中庭にも工夫を加え、いろいろな使い方を提案しています。中庭のウッドデッキのフロア高さを居室の高さに揃えることで、内部・外部の連続した空間を演出します。同時に中庭を「生活動線」として使うと言う提案は素晴らしいものです。併せて BBQ・CAMPなどの使い方も語られていて楽しさが良く伝わってくる計画で、好感が持てる提案です。

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奨励賞Let's make a big change. With CORONA!

権藤 みなみ(滋賀県立彦根工業高等学校)

この作品は現実的なリフォームに真摯に向き合っています。コロナ禍でお家時間が増える中で大切なことが家族共有のスペースの豊かさだという理解の下に、リビングルームの拡大と空間の多様性と魅力の付加を行っていますね。少ない時間の中で模型製作にまでチャレンジしていることにも好感が持てました。まだまだ平面図-断面図-立面図に細かな矛盾が見られますが、大学に進学されてさらに学ばれ、細部まで正確な図面が描けるようになってください。期待していますよ。

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奨励賞シェアでつながる

鈴木 紗来(静岡県立科学技術高等学校)

この作品は、日常生活に「シェア」の概念を取り入れ、その「シェア」の場を提供する、近年のシェア文化ならではの作品になっています。家事やスペースなどの作業や空間というハードな部分を共有するだけでなく、思い出、おいしい、楽しいなどの感情というソフト面までもシェアすることで、家族とのつながりを大切にしているのが感じられました。この5つのシェアが具体的であり、広々とした土間のLDKは室内と外をつなぐ中間的役割を果たし、どこか懐かしい日本の住宅の要素も感じ取れます。このように家族で様々な「シェア」ができたら、おうち時間も楽しくなりますね。 7鈴木紗来様_CMYK1.jpg

奨励賞家劇場 -かげきじょう-

山中 理裟(静岡県立科学技術高等学校)

この作品のタイトルを見たとき、家(日常)vs劇場(非日常)という正反対の空間が結びつかず、戸惑いながら作品の中身を見ると、劇場のような一体感と家族それぞれの空間を尊重したリフォーム提案となっていました。1階の水周り以外は間仕切り壁が無くすべて繋がった空間で、お家時間が長くなった家族とは、スキップフロアーや吹き抜け、ブリッジ、可動式の垂れ幕などで、家族とのつながりを尊重した空間づくりを評価しました。また、一点透視図法による断面パースは劇場感がよく表現されており、造り付け家具についても細かい部分まで考えられており、好感が持てました。

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B.アイディア・デザイン部門

優秀賞空間を変えるトビラ

日下部 虹花(岐阜県立岐阜工業高等学校)

「新型コロナの感染拡大」は、日常生活に多くのストレスを与え続けました。外出には制限が掛かり、家で過ごす時間が増えました。1日に何度も開閉する「トビラ」の選定は、通常デザイン・形状・機能・コスト等で選ぶこと一般的ですが、作者は「トビラ」にもう一つの機能『気分を変える要素』を持たせようと提案しています。ゆっくり落ち着きたい、あそび心が欲しい、あたたかみ欲がしい等、1枚1枚の「トビラ」思いを乗せ、雰囲気・印象を変えて行こうという提案です。家の中にいろいろな願いを込めたトビラが散らばっています。想像しただけで楽しくなります。特に「本棚トビラ」は隠れ家にぴったりです。

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優秀賞ありはうす

曽根 桃香(岐阜県立瑞浪高等学校)

この作品は、外出せずとも1軒の住宅の中でなんでも出来るよう様々な用途の部屋を設け、屋上のガーデニングが地表面となってエレベーターをみちとして、蟻の巣のようなカタチのアイディア作品です。この作品の秀逸な点は、各室のインテリア表現です。リビングルーム、くつろぎスペース、両親の部屋はナチュラルスタイルで居心地の良さが伝わってきます。また子供室はブルーを基調としたカジュアルスタイルと、各部屋の内部が細かく表現され、その内装(床・壁・家具等)にいたる表現も非常にわかりやすく、また楽しげに描かれていることに、好印象を持ちました。

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優秀賞健康に過ごすための部屋

堀野 陽太(静岡県立浜松工業高等学校)

この作品は、現在のコロナ禍においてリアリティのある改善策と遊び心を盛り込んだ楽しい気持ちにさせてくれるような作品になっています。このコロナ禍を経て、実際に帰宅したらすぐに手洗いができるような間取りが多くなっているのは事実です。また、動線を考え玄関付近にクローゼットを設けている点もとても現実味があり、多くの人が求めているリフォーム内容ではないでしょうか。それに加え、運動不足を解消し、健康に過ごすためのアスレチック要素が盛り込まれており、子供だけでなく大人も楽しくなるような提案となっています。また丁寧に描かれた文字や図面も好感が持てます。 11堀野陽太様_CMYK1.jpg

優秀賞Withコロナでも退屈を無くすリフォーム

増田 望愛(愛知県立南陽高等学校)

この作品を見ると、新型コロナウィルスの蔓延がいかに若い世代の生活を刺激の少ない退屈なものにしているのかが伝わってきます。と同時に、その退屈さがこれまで目が向かなかったところにも目を向けるきっかけを与えてくれたのだなと感じます。これまであまり使用していなかったサブキッチンとベランダの新たな活用方法で退屈な日常を脱却しようとしているのでしょう。これらの2つの空間にターゲットを絞り、大胆なスケッチと率直なコメントでのプレゼンに高校生らしさを感じました。退屈の無い生活が早く取り戻せると良いですね。

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優秀賞押入れにいこう!

宮下 聖(長崎県立長崎工業高等学校)

提案内容よりも、題名に興味を持ち引き込まれた作品です。部屋の北面にある2間(1坪)の押入れを撤去して 部屋を広くして、広くなったスペースに、「リモートワーク」のためのスペースを確保すると同時に、空き時間などには、「ホームシアター」として使うことで、家族の団らんを増やそうとの提案です。自宅のリフォームを計画していて現実味のあること、撤去した押入れの収納物の対策として、床下収納の計画、プロジェクターの有効利用など配慮が行き届いていて、好感の持てる提案になっています。

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奨励賞スクリーンハウス

香山 咲綾(長野県立飯田OIDE長姫高等学校)

この作品は、コロナ禍でなかなか行くことが難しかった旅行や映画などの娯楽をこの状況下でも楽しむことのできるような形を見出した提案になっています。ほとんど使用されることのなくなった来客用の空き部屋に、三方向にスクリーンを設置し、立体的に様々な空間を再現でき、電車や飛行機に乗って旅行をしている気分にもさせてくれるようなシアタールームとなっています。このようなバーチャル・リアリティを一般家庭でも体験できる未来も容易に想像できますね。今回はスクリーンやスピーカーの設置といった設備面での工夫は見られましたが、もう少し空間的な改装もあると尚良かったと思います。

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奨励賞心は密です!~深まる絆~

鶴橋 千聖(静岡県立科学技術高等学校)

「心は密です」というタイトルにまず惹かれました。「どういうことだろう?」と作品の中身を見ると、リビングルームを対象として、3密を回避しながらともに過ごすための細やかで多様な工夫が提案されています。「コロナ禍を経験した高校生はこんなことまで考えるのか......」と感嘆すると同時にコロナ禍が恨めしくも感じました。住宅設備の種類や家具の構成なども今後大きく変わっていくのだなと実感できる作品となっています。一方で、空間構成自体の改変による提案にもチャレンジしてほしかったと感じました。

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奨励賞見守り、安心する空間

松田 侑也(静岡県立浜松工業高等学校)

この作品は、コロナ禍で家族との物理的な距離の近さや今までにない共有時間の多さからくる戸惑いを、共に過ごす空間の大切さを認識しながら提案された作品です。LDKに大きなテーブルを置く生活スタイルは珍しくない形ではありますが、そこに子供室まで取り込みL字型のテーブルで空間をつなげたアイディアを評価しました。大きなテーブルを共有する事で互いに見守ることが出来、また気配を感じることが出来る距離感も保て、家族が安心出来る空間となりました。Lの段差については、座り方などパースでも表現すると伝わりやすいと思いました。 16松田侑也様_CMYK1.jpg

学校賞:静岡県立科学技術高等学校

受賞された皆さん、おめでとうございます! 20211109.jpg