新着情報
中学国語 / 島崎藤村「初恋」
島崎藤村は、現在の岐阜県中津川市馬籠出身の詩人・小説家です。中学3年生では、島崎の「初恋」を学習します。
まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり
少年少女の体験と心情が、清純でロマンティックな印象を与えます。この作品の教材的価値は、今もなお様々な論文で討論されています。
指導のポイントは
・文語定型詩の鑑賞の仕方を学ぶこと
・近代詩の流れと島崎藤村の位置について学ぶこと
・自己の体験や感動の表現を工夫すること など
また、ICTを用いて、「詩における美しさ」「初恋は実ったか / 実らなかったか」「果物のもつ象徴性」などの意見を交流する授業展開もあります。意見を伝えることや、友人の主張を聞いて自身の意見が変わることなども、生徒主体の授業・面白い授業に繋がります。大学3年時に履修する科目「国語科教育法」では、教材研究や指導の方法まで実践的に学修します。
島崎藤村はまた「破戒(はかい)」という長編小説も書いています。被差別部落に生まれた主人公が、出自を隠し教師として小学校の教壇に立つが、自らの出自の葛藤を描く作品です。
本学では、大学3年時に履修する科目「人権教育」のなかで、被差別部落の歴史と人権教育の在り方を学修します。
関連記事
*卒業生の活躍
*中学・高校教諭を目指す学生の保育実習