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卒業研究の紹介5:オーラル・ヒストリーのデジタルアーカイブ
小・中・高等学校で、地域の人や家族の話を聞く活動を行ったことがある人もいらっしゃるかと思いますが、人の話の記録を「オーラル・ヒストリー」といいます。
デジタルアーカイブ専攻では、「オーラル・ヒストリー」のデジタルアーカイブをテーマに、貴重な話の未来への継承と現在の利用について研究しています。
今回は、鵜匠のオーラル・ヒストリーのデジタルアーカイブの研究について紹介します。
研究目的:
鵜匠のオーラル・ヒストリーのデジタルアーカイブ記録を行い、人の想いの記録である「オーラル・ヒストリー(Oral History)」を適切に保存し、利用提供するために必要な資料内容についてまとめました。
研究方法:
長良川鵜飼および鵜匠の話(オーラル・ヒストリー)の撮影記録と、話に関連する資料の収集、デジタル化を行いました。
また、長良川鵜飼や鵜匠に関する既存のデジタルアーカイブを調査し、それらの資料内容、構成について整理、分析した上で、鵜匠のオーラル・ヒストリーのデジタルアーカイブを行いました。
鵜飼船からの撮影
鵜匠の話(オーラル・ヒストリー)の記録
研究結果と考察:
鵜匠のオーラルヒストリーの記録にあたっては、既存のデジタルアーカイブを調査した結果を踏まえ、長良川鵜飼の杉山秀二鵜匠(宮内庁式部職鵜匠)にご協力いただき、鵜飼の魅力や継承についての想いや、コロナ禍での鵜飼について、鵜飼漁についてなど、これまではあまり記録されていなかった「想い」を中心とした記録ができました。
このように、大切に守り伝えたい伝統文化、文化遺産の「今」を記録し、関係者の想いとともに伝えることは、大変重要なことですが、そのために、さまざまな情報資源をどのように記録し、構成すべきかは、今後も継続的な研究が必要です。
謝辞
鵜匠のオーラルヒストリーのデジタルアーカイブに取り組むにあたり、杉山秀二鵜匠はじめ関係者のみなさまに多大なるご支援をいただきました。ありがとうございました。