デジタルアーカイブ専攻

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卒業研究の紹介3:白黒写真をカラー化する効果についての研究

デジタルアーカイブ専攻では、様々なデジタルアーカイブコンテンツを利活用する研究を行っています。

昔の写真が白黒なのは知っていますね?
今ではAIを使うことで、カラー写真にすることができます。
カラー写真にしたことで、どんな効果があるのかを調べた研究を紹介します。

研究目的:
岐阜女子大学には、アメリカ国立公文書館で収集された日本関連資料があります。
これらは、太平洋戦争から戦後復興するわが国の様子がわかる貴重な写真資料ですが、いずれも白黒写真です。
そこで白黒写真をAIを使ってカラー化しました。
そして2つの写真の印象の違いを明らかにしました。

研究方法:
白黒写真をカラー化がするWebサービスを使って、カラー写真にしました。
岐阜女子大学の学生に白黒写真とカラー写真を見てもらい、アンケート調査を行いました。
調査結果を分析し、カラー化の効果を明らかにしました。

研究結果と考察:
白黒写真には、
・国会議事堂裏の防空壕
・荷車を引いて歩く女性の姿
・学校で子どもが学習する様子
のなど、教科書では見られない写真が数多くありました。
貴重な資料をカラー化することで、戦後の復興に期待する国民の様子がを感じられました。
アンケート調査から、受ける印象が違うことが明らかになりました。
今後は、印象の違いについて、具体的に研究をすすめていきます。

こちらは、白黒写真とカラー化した写真の例です。
2つの写真の印象は・・・いかがでしょうか?

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東京でリアカーにワラ束をのせて運ぶ日本人女性(19461010日)
National Archives (W.D.C_130_281912)