デジタルアーカイブ専攻

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卒業研究の紹介4:図書館におけるカプセルトイについての研究

デジタルアーカイブ専攻では、デジタルアーカイブも含み、多様な情報資源を提供する機関の一つとして図書館を対象とした研究を行っています。

子供の時からカプセルトイ(ガチャガチャ)で遊ぶことが好きで、図書館も好きだった学生が、カプセルトイを使って図書館や図書の利用を増やすことができないかと考えました。
そして「図書館におけるカプセルトイについての研究」を卒業研究としてまとめました。
岐阜女子大学図書館に実際にカプセルトイを置いて実験を行いました。

研究目的:
図書館でカプセルトイ(ガチャガチャ)を使って図書館利用や読書活動を推進できるかを調べることを目的としています。

研究方法:
まず、過去の研究や文献を調べて、どのようにカプセルトイが図書館で使われているかを確認します。
次に、岐阜女子大学の図書館にカプセルトイを設置し、実際に学生がそれを使ってどう感じるかを調べます。
カプセルトイの中には、あらかじめ学生から集めたおすすめの本のタイトルと場所、QRコード(アンケートに答えるためのリンク)、小さな景品を入れます。
最後に、カプセルトイを使った学生にアンケートを実施し、彼らの意見や感想を集めます。
このアンケートは、カプセルトイの中のQRコードからアクセスする方法と、学内システムを使って行います。

結果と考察:
文献調査により、図書館でカプセルトイを使った活動は、本を勧める活動が多く、小さな景品をカプセルに入れることで、子どもたちがたくさんの本に触れるきっかけになっていることが分かりました。
実験を行った結果、参加した学生の約8割が「新しい本に出会えた」と答え、約9割が「またやりたい」と感じていました。
しかし、約7割は「時間がない」などの理由で、カプセルに書いてある本を読んでいませんでした。
また、カプセルトイを使ったイベントに参加した学生の約8割は、学生同士が本を薦め合うことに「効果がある」と答えました。
この結果から、岐阜女子大学の学生たちはカプセルトイを使った読書イベントが楽しくて効果があると感じていることが分かりました。
しかし、参加者を増やすためには、宣伝の方法やカプセルトイの中身をもっと工夫する必要があると感じました。

 

ちょっとレトロなガチャガチャです。カプセルの中身はこんな感じです。
どんな本が出るのか・・・面白そうですね!