デジタルアーカイブ専攻

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卒業研究の紹介2:高遠石工のデジタルアーカイブ

デジタルアーカイブ専攻では、地域のデジタルアーカイブを作成するために必要な知識や技術を授業で学びます。
卒業研究でデジタルアーカイブをテーマにする学生も多いです。
今回は、「高遠石工のデジタルアーカイブ」をテーマにした卒業研究を紹介します!

研究目的:
長野県の上伊那地域に現存する石造物(高遠石工)の撮影を行いデジタルアーカイブを作成しました。
デジタルアーカイブにすることで、高遠石工への興味を県内外で喚起することと、地域文化財として保存することができます。

研究方法:
高遠石工と名工と呼ばれた守屋貞治に関する資料を収集し文献調査を行いました。
石工誕生背景、石仏の種類、表現技法などを調査し、その起源と現在までの変遷を辿りながら、当時の地域信仰や生活を考察しました。
表現技法については、守屋貞治の作品と人柄を深堀し、どのような特徴があるのか調査し分析しました。

研究結果と考察:
文献調査から、高遠石工のことや時代背景を明らかにしました。
収集した資料を、所在地や石仏の種類ごとに整理すると、それぞれの地域ごとに民間信仰や石造物の特色が捉えることができました。
また、デジタルアーカイブのために石仏を撮影しました。
石仏の全体像を前後左右の4方向から撮影し、碑文や台座、持物、印相、石仏の表情を部分的にクローズアップして撮影しました。
石仏11体の特徴や魅力が伝わるよう意識をしつつ、一眼レフカメラで記録しました。
ただし、崖や川付近に安置され、格子に囲まれている石仏については正面と斜め左右の3方向から撮影を行うことが効果的であることが分かりました。

詳しくは「高遠石工のデジタルアーカイブ」をご覧ください!

久世ゼミ高遠石工.jpg