書道専修

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「創作をさせる授業」のやり方、教えてます!~新設科目「創作指導研究」~

新しい学習指導要領では、児童・生徒に創作をさせることを重視しています。
しかし、自分が創作を体験できる授業はいろいろな大学に設置されているものの、創作を取り入れた授業のやり方を学べる大学はまだ少ないのが現状です。

岐阜女子大学では、新しい時代にふさわしい教員を育てるために、創作の指導方法を学習する科目を本年度から開講しています。
今日はその新科目の最終日。受講生から提出されたレポート「夏目漱石の『こころ』で、「先生」の遺書を受けとって帰京した「私」は、「奥さん」とどのような会話を交わしたか」を全員で読みあい、グループごとに自分たちの「推し」を決めて、そのレポートを推す理由をプレゼンテーションしてもらいました。
「「先生」の遺書は実は「奥さん」が偽造していた」・「「奥さん」も「先生」の後を追って自殺した」など、レポートの内容はどれもかなりユニーク。プレゼンテーションも、パワーポイントだけでなく動画を作成して行うグループもあったりして白熱しました。このプレゼンテーションも、「自分たちのグループ以外のプレゼンテーションでは、どのグループのものが一番良かったか」というテーマで授業後にレポートを作成し、相互評価をしあいました。
『こころ』をもとに自分の作品を書き、自分と仲間の作品両方を『こころ』の記述に照らしあわせて検討することで、『こころ』に対する理解が深まりました。こうした体験を重ねることで、受講生は「創作を取り入れた授業を組織できる教員」へと成長して行きます。

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自分たちのグループが推す作品についてプレゼンテーション。
口調にも熱がこもります