書道専修

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アニメージュ編集者の授業「その時代その時代を全力で生き抜く」

日本でもっとも伝統あるアニメ雑誌「アニメージュ」編集部の久保田志乃さんが、実際にアニメを見ながらその背景や声優、監督の本音を教えてくださいます。
アニメはもはや日本が誇るコンテンツです。ジブリアニメの生みの親・雑誌「アニメージュ」の編集部から、在籍10年以上のバリバリ現役編集者を招くことができました。
毎回アニメを見たあとで、彼女が経験したインタビューやイベントの裏側。声優さんたちの実際の姿を語っていただけます。

【学生感想】
文化創造学部2年/武藤さん
「『激動の半生』を描くドラマ」をテーマに、今話題の大ヒットアニメと、ドラマ「おしん」を鑑賞しました。ドラマのほうは、明治から昭和の時代を生きた女性の姿を描いた、40年ほど前の作品です。はじめはアニメの授業でドラマ⁉︎と思いましたが、いざ観てみると、逆境の連続を乗り越えて生き抜く姿に見入ってしまいました。現代人にはない根性や強い意志を持った生き様に心を動かされた学生は、私以外にも多かったのではないでしょうか。

【担当教員のコメント】
作品が作られた背景などもあわせて伝えることで、普遍性や時代性を読みとってもらい、さまざまな作品への共感を自分なりの言葉で表現できるように授業を行っています。
今回はアニメ作品のテーマを解説する比較教材として、ドラマ作品も紹介しました。多くの学生は、大正時代にはもっと華やかなイメージがあったようです。「農村では日本髪の和服で、江戸時代と変わらなかったんですね!」という声もありました。また、「女の子は勉強なんかしなくていい!」という劇中のセリフにも驚いたようで......。しかしこれは、戦後もわりと最近まであった価値観です。私自身も「女のくせに生意気だ」と言われながら育ちました。
「これまでジェンダーとか男女平等とか意識したことなかったですが、つい数十年前までこんな時代だったとは」という感想もいくつかありました。女性参政権のない時代があったなんて、今の若い人たちには考えられないことなのかもしれません。私たちが今こうして暮らせているのは、先人たちが多くのものを勝ち取ってきたおかげ。大いなる力に抗い、命をつないで、今があるのです。

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