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第18回特別講演会
6月30日(日)岐阜女子大学サテライトキャンパス(文化情報研究センター)にて「第18回特別講演会」が開催されました。
生憎の雨でしたが、学生の他に一般参加の方40名ほどに足をお運びいただき、熱意あふれる講演会場となりました。
本講演会は〝2部構成〟となっております。
第一部は、本学の野中吟雪教授による「箱書きの面白さ」で、富岡鐵齋の箱書きが〝落款(落成款識:ラクセイカンシ)の法〟に則って書かれていると紹介し、「鐵齋は作品とともに〝箱書き〟までもが作品になっている」という言葉が印象的でした。
第二部は、本学の伊藤 滋特任教授(書斎名:木雞室)による「幻の三井本十七帖」で、〝幻(所在が不明)〟の「三井本十七帖」と同石拓本と思われる新発見の「無塵書屋本」・香港中文大学所蔵の「嶽雪楼本」の3種の比較検討は興味深いものでした。
他にも「上野本十七帖」・「欠17行本十七帖」も紹介され、草書の基本古典とされている「十七帖」がこのように多様であることに、学生たちも驚いていました。