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これからの観光はどうなるのか?~実践編~

観光英語専修3年生 辻妙奈さん(岐阜総合学園卒)と2年生 倉田明里さん(岐山高校卒)が9月18日(金)にFM GIFUラジオ番組「マーチャレ」へ出演しました。

番組内では、専修の紹介や遠隔授業の様子を紹介したり学生の流行っていることを紹介したりしました。

倉田さんの流行っていることは、「マスク作り」です。コロナの影響で、外出したくても出来ない中、家族でオリジナルマスクを作成したことをこんな風に語っています。

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(番組中のコメント)

マスクは英語で、衛生・医療などに用いられるマスクとは別でもう一つ、「仮面」という意味をもちます。

人類学や民俗学の観点からみるとマスクは、元々神や精霊、動物が象られており、そのマスクを着用することによって人格が変化すると信じられ古くから祭礼や儀式の際、この世と別の世とをつなぐものとして用いられてきました。

感染症をはじめとする病気の蔓延を防ぐためのものという認識が現在のマスクでしょう。それに加えて、顔を隠すというところに注目し表情を悟られたくないために「顔を隠すもの」として使ったり、様々なデザインのものを身に付けることによって「自分らしさ」をだし、なりたいものになる、伝えたいことを表現するといった役割ももたらされているように感じます。

先日、全米オープンで優勝した大坂なおみ選手のマスクも話題になりました。彼女は人種差別によって亡くなった方々の名前がプリントされた黒いマスクを着用していました。これは世の中の人々により関心を持ってもらいたいという意図で意思表明、「意見を表現する」ためのツールとしてマスクを用いました。今は亡き人々の意思を、自分の顔を覆うマスクに刻んで勝負に挑み、勝利を収めました。偶然か必然かは分かりませんが、この一連の事柄が理にかなっているものであったとしたら、それはとてもすごいことだと思います。

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学生生活で学ぶ知識が、将来何に、どんなふうに役に立つかは明確には分かりません。しかし、今の私たちにとって当たり前のことが、見方を変えると違うものに見えてくることがあります。一つのモノやコトを違う角度から捉えるという考えは、「観光」にも通じるものがあるのではないでしょうか。