観光専修

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これからの観光はどうなるのか? ~理論編~

新型コロナウイルス感染拡大に関するニュースが毎日流れ、「せっかくの夏休みなのに、どこにも行けない・・・」と楽しみを失っている方も多いのではないでしょうか。

観光・英語専修では、<観光関連企業>への就職を目指し

国内旅行業務取扱管理者・総合旅行業務取扱管理者

中・高校英語教員免許

や、日本語教員や学芸員といった様々な資格取得と実践を強みに授業を展開しています。

しかし、今の観光業は暗いニュースばかりです。「行きたくても遊びに行けない」、「会いたい人に会いに行けない」と観光業の将来が危ぶまれているのは事実です。

そんななか、最近<マイクロツーリズム>という言葉をよく耳にします。皆さんも聞いたことありませんか?

マイクロツーリズムとは、遠方へ出かけるというこれまでの「旅行」の在り方を見直し、あなたのいる地元いわゆる「近場」で非日常を味わおうという取り組みです。

Withコロナの時代に新しくできた観光の在り方と思うかもしれませんが、決して新しくもないのです。

遠くに行くのは危険、怖いという気持ちを少なくし、それでも「楽しみ」を味わいたいというのは人間の欲です。これを「観光欲求」と呼びます。私たちは、これまで自宅から遠ければ遠いほど「楽しみ」、「非日常空間」を味わえると思っていました。

けれど、これからは「近くで安全・安心に観光」し、「地元の良さを再発見する」ことが中心の観光になるでしょう。

ちなみに「観光」という言葉は、明治時代に生まれた比較的新しい日本語です。

語源は、古代中国の戦国時代に編纂された『易経』の中の「觀國之光。利用賓于主」(国の光を観る よって王に賓たるによろし)です。

ここの「国の光」は今の時代では、地元、地域と指すこともできます。

元々は、私たちが住む周辺の「光」を観ることが「観光」だったのです。そして「国の光」を外部へ紹介し、自慢し、喜んでもらうことが「観光」です。

そんな原点に今、戻ろうとしていると感じています。

では、これからの日本の観光を支えていくためには「国の光」をどう魅せるか。地元住民が「国の光」をどう磨き上げるのか、が求められています。