2.教育の目的

建学の精神・教育理念
3ポリシー

教育の目的

岐阜女子大学は、確かな学士力の育成を目標として、初年次教育、専門教育、キャリア教育を構成し、一人ひとりを大切にした面倒見のよい教育を全学でめざし、これらの教育を展開するための教育実践活動支援を進めている。
その結果、それぞれの分野では着実な成果を得ているが、最近の学生の学力、基礎行動力等が多様化し、これらに対処できる全学的な教育体制の構成が必要となってきた。
そこで、これまでの成果を基に、高等学校等から入学する学生の多様性に配慮した初年次教育から"確実な学士力"の育成をめざし、学生の入学から卒業まで一人ひとりの教育を支援できる総合的な教育体制が必要である。
これらに対処するため本学では、新しい教育システムとして、これまでの実績と経験を基に、大学入学前の入学決定後から、大学教育全体を通して、入学時の初年次教育、専門教育、キャリア教育の全学的な体系化と、それぞれの教育分野でのコア・カリキュラム計画と実践、学習評価改善システム、補完教育の整備を進めている。

全学的なカリキュラム編成・改善のための組織

全専攻の教育目的を基本として、コア・カリキュラムを構成し、具体的な教育システムを示す。各専攻・コースの教育課程を基本とし、入学支援プラン(プログラム)、初年次教育(教養教育・専門導入教育)、専門教育、キャリア教育のそれぞれに、委員会を構成する。

  1. 入学支援プラン
    大学の教育は、幼稚園から始まった体系的な学校教育の最後のまとめであると考えている。このため、 「小学校・中学校・高等学校での教育が」ということは、学生にとって関係のないことであり、いかに一人の人間として、大学生として、専門性を持った人材として養成し、社会に送れるかが、本学に課せられた課題であると考えている。入学前学習指導から初年次教育は基礎から学び直す情報の提供が大切であると考え、もっとも基本的な事項から学修できるように配慮して指導している。
  2. 基礎知識・理解の学修 ~入学前教育と関連~・・・・(全学カリキュラム委員会)
    (ア)全学各専攻のコア・カリキュラムの構成と改善の方針・評価を行う。
    (イ)全学各専攻の入学者に対する事前学習と入学後の履修方針を提示し、各専攻の受け入れ方針と対応した入学支援プランを作成している。
  3. 学士力育成の基礎の教育(初年次)・・・・(初年次教育学士力委員会)
    (ア)人間としての基礎基本教育・・・「志向性」
    自己探求、自己創造(倫理的、文化、市民としての社会的責任の知識と理解を図る) 
    (イ)基礎的な知識理解の修得・・・「基礎知識・理解」 国語、数学、社会、理科、英語など含む(高等学校との関連で大学教育を支える、基礎的な知識理解の養成) 
    (ウ)社会人としての技能・活動表現の養成・・・「汎用的技術」自己表現能力(コミュニケーションやグループ活動、表現、数理的スキル、情報リテラシーなど実践的能力を養成する)
    (エ)各専門へ導く基礎教育・・・「専門知識の理解」
    専攻コア・カリキュラムの基礎学習(各学部・専攻基礎学力の養成との関連した専門の基礎教育
  4. 専門教育(各コア・カリキュラム対応)・・・(各専攻のカリキュラム委員会)
    (ア)専門分野のカリキュラムの構成とテキスト、教材、評価(卒論・ゼミ等の専門・人間力の養成)の検討を行っている。
    (イ)卒論・ゼミ等指導体制の構築を行う。
  5. キャリア教育・・・(キャリア支援委員会)
    キャリア支援センターは、建学の精神「人らしく、女らしく、あなたらしく、あなたならでは」に則り、学生一人ひとりと向き合い、各々の価値観や事情などを考慮の上、いかに学生が満足のいく就職先にマッチングさせるかということに重点をおいた就職指導を心がけている。さらに、「在学中に得た知識、技術をもとに、学生自身が育った地元で自身を成長させながら、地域の発展に寄与するため、学生が希望すれば必ず地元へ返す」を基本方針としている。そのために各地域で卒業生が活躍している企業や、在校生の出身地域にある企業を訪問し、企業との結びつきを深め、希望する人材や求人などの情報収集に努めている。また将来のキャリアに関連したインターンシップや実習といった就業体験を通じ、職業観の情勢や今後の勉学・就職に対し、明確な目的やコンピテンシーが培われるよう、将来の就職活動を見据えて、出身地域でのインターンシップへの参加を促すとともに受け入れ先の開拓など積極的な支援を行っている。また、高い就職率・定着率をめざすために、学士力はもとより社会力・生活力を持たせ、就職活動の地力をつけさせるため、基礎学力を早期に充実させることが必要であり、夏と春に徹底した研修会・講座を開講している。