開設科目一覧(文化創造学専攻/英語文化分野) ※通学のみ

授業科目名 授業概要
英語学特講Ⅰ  言語の意味と形式との関係を最新の文法理論の枠組みを用いて講義する。特に、英語の結果構文、中間構文、与格構文等を重点的に扱い、特に動詞の表す意味と、その動詞が現れる統語環境の関連について考察する。
 この講義では、語彙意味論の分析の仕方をまず考察した後で、その問題点を指摘し、認知意味論の分析方法が前者より優れていることを示したいと思う。
英語学特講Ⅱ  英語学特講Ⅰに引き続き行う。言語の意味と形式との関係を最新の文法理論の枠組みを用いて講義する。特に、英語の中間構文、与格構文等を重点的に扱い、特に動詞の表す意味と、その動詞が現れる統語環境の関連について考察する。
 この講義では、語彙意味論の分析の仕方をまず考察した後で、その問題点を指摘し、認知意味論の分析方法が前者より優れていることを示したいと思う。
英語学特講Ⅲ  この授業では、「言語と社会」という観点から、原書を通して理解を深めていく。受講生には、あらかじめ授業で扱う範囲を原書で予習してもらい、社会言語学に関する専門知識を解説した後に、その問題点を考えていく。なお、英文で書かれているが、専門用語以外は簡単な英語で書いてあるので、英文を直訳する形での授業は行わない。
英語学特講Ⅳ  英語学特講Ⅲに引き続き行う。この授業では、「言語と社会」というテーマに関して、原書を通して理解を深めていく。受講生には、あらかじめ授業で扱う範囲を原書で予習してもらい、社会言語学に関する専門知識を解説した後に、その問題点を考えていく。授業では、関連する分野、談話文法、差別語、翻訳、法廷通訳などについても適宜触れてゆく。
英語コミュニケーション学特講Ⅰ  この授業では、Oral Communicationに注目する。 Berlo SMCR モデルを通して、オーラルコミュニケーションの様々な側面を見る。また、映画を利用して、スピーチのようなフォーマルコミュニケーションとディスクッションのようなインフォーマルコミュニケーションの違いを分析し、話者の役割を探る。
英語コミュニケーション学特講Ⅱ  この授業では、Written Communicationに注目する。メディアの違いにより、文字によるコミュニケーションがどう変化するかを探る。主に、特定の相手(specific audience)に対する文章の書き方と、不特定の相手(general audience)に公表される文章の違いを分析する。最後に、広告に注目し、文の構造やイディオムなどの表現の使い方を検証する。
英語圏文学特講Ⅰ  この授業では、19世紀に英語圏で出版された作品を総合的に取り上げる。 アメリカでは特異なアメリカン・スタイルが発展した一方、イギリスの作家たちはヴィクトリア朝文学と呼ばれる時代にあった。オーストラリアの作家の作品も、同時代のアメリカやイギリスの小説と比較する。
英語圏文学特講Ⅱ  この授業では、20世紀に英語圏で出版された作品を包括的に取り上げる。いわゆるモダニズム文学と呼ばれる、世界恐慌と2つの世界大戦の間に制作された作品を検討する。特に、この時代を象徴する作家や作品に注目する。
英語圏文学特講Ⅲ  小説と紀行文学の歴史的背景を見てから、女性旅行作家に注目し、彼女たちがアジアを訪れた際、どのように日本や隣国を見たかを検証する。そして、20世紀初期と21世紀初期の作品を読み、比較する。
英語圏文学特講Ⅳ  "pioneer" をキーワードに、原住民(アボリジニ―やネイティブ・アメリカン)や開拓者がテーマである作品を考察する。その後、英語圏の国々に移民した作家によるマイノリティー文学を探る。
文化学特講
~日米文化の比較~
 文化には、精神文化から生活文化まで、エリート文化から大衆文化まで多様な局面がある。それを類型化してしまうのでなく「生きた」相において動的に把握する。アメリカ及び日本の文化に焦点をあて、比較文化的な視点・視野を重んじ、英語文献などを読みながら具体的な検討をしていくことによって、創造的な文化研究に導く。
英語学演習Ⅰ  英語の結果構文に関する概説書で、この構文の特徴を理解した後で、英語の結果構文の最近の分析について深く考察する。
従来の語彙意味論における結果構文の分析を、Levin & Rappaort(2000)Jackendoff(1997)に基づいて概略した後で、Usage-based GrammarにもとづくBoas(2004)の分析を吟味し、その問題点を探っていく。
英語学演習Ⅱ  この授業では、伝統文法の概説書をテキストとして使用しながら、英語の構造を探ってゆく。五文型などを英語教育の場で教える場合には、どのような方法が有益か。高校や中学校で教える英語文法を教育の意味は何か。また、比較的新しい分野である情報構造に基づいた教育は可能かなどを演習してゆく。
英語コミュニケーション学演習  この授業は大きく二つのテーマに分かれる。前半では対話(Dialogue)を中心に扱い、後半にスピーチなどのMonologueを中心に扱う。Dialogueの中には映画を参考にしたものも含まれる。また、テレビのニュースやShakespeareの演劇及び有名な政治家の演説などを参考にしながら個々のスピーチ術を高めるよう努める。
英語圏文学演習Ⅰ  前期は、マーク・トウェインをはじめとする「金メッキ時代」の作家たちの作品を取り上げる。後期は、ジョン・スタインベックをはじめとする戦前・戦後の作家の作品に焦点を当てる。
英語圏文学演習Ⅱ  この授業は大きく二つのテーマに分かれる。前半ではClassical Children's Literatureを中心に扱い、後半では Modern Children's Literatureを中心に扱う。即ち、Lewis CarrollKipling から Roald DahlJ.K. Rowling の作品を調べ、最近の移民やマイノリティー作家の児童作品と比較する。

修士論文タイトル(抜粋)
● 事例から見た第二言語習得の実態の調査研究
● 米文学と日本文学の中のカラスの象徴について
  The Representation of Crows in American and Japanese Literature
● 音と文字がつながる授業 ~フォニックス、音韻認識による読む力を高める方法~
● 長良川鵜飼の観光イメージの変遷~英語版旅行ガイドブックを通して~
● Mark Twain and Australia