地域文化研究所

ごあいさつ

所長 丸山幸太郎

所長 丸山幸太郎

岐阜女子大学の地域文化研究所は、昭和26年創設以来、主として、岐阜県域あるいは隣接する地域の諸文化に関する調査研究を、所員が主体的に企画し、あるいは受託して実施してきた。その成果は、研究所の紀要『地域文化研究』に掲載したり、別冊の研究図書あるいは調査報告書等を執筆・刊行したりして、公開し、学術研究や地域の行政や産業・文化振興への貢献を図ってきた。
『地域文化研究』は、現在26号を数えるが、その内容は、歴史・民俗・人物・教育・食文化・治水史・歴史的建造物・文芸・福祉など多種多様にわたっている。その中で、「地域」のとらえ方も幅を広げ、岐阜県や隣接する地域民の歴史や生活になんらかの関係があれば、外国における地域文化に関する調査・研究も、検討した上でよしとするに至っている。
近年の受託事業および企画事業としては、次のような調査研究等を行っている。

平成11年~同14年 村の芸能に関する総合調査(企画)
平成12年~同14年 木曽三川の治水史特に明和治水の調査研究(受託)
平成16年 岐阜県の武家文化の調査・研究(受託)
平成19年~同20年 岐阜県の地芝居の総合調査及びガイドブックの制作(企画)

研究所の普段の業務としては、古文書の整理に取り組んでいる。岐阜市真長寺の古文書の整理・目録化とか、養老町の杉田家文書の整理・目録化である。
地域の歴史・文化に関する図書は、30余年の歴史を経て、岐阜県の県史や各市町村史はほぼ揃い、そのほか、日本史・民俗関係の図書、特に歌舞伎など芸能関係図書はかなり充実していて、主に、学内の教職員や学生の利用に供している。
他に、文化講演会を年1回、関連の機関・文化団体と共催し、開催している。