教育支援センター

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短歌コンクール

みなさん、こんにちは!
自治会では、毎月「短歌コンクール」に向けて短歌を詠む、勉強会を行なっています。
初めは、何から書けばよいか分からず、すぐに手が止まってしまう学生もいましたが、
国語科の先生方から丁寧なご指導をいただき、少しずつ深みのある詩がつくれるようになってきました。
日頃の生活・学習では、こんなにも『言葉』というものを大切に、じっくりと考える機会はあまりないかと思います。
しかし、短歌を詠む活動を通して、いろいろな言い回しに触れ、言葉による伝わり方、感じ方の違いが分かり、
その面白さや奥深さを実感することができました。

今年は、コロナの関係で、zoomを使ってこの勉強会を行うこともありました。
今後も、多くの学生と、短歌を通して一緒に学んでいけたらと思います。
ご指導、ご協力いただいた先生方、参加してくださった学生の皆さん、ありがとうございました。

                                            自治会長
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★第二十回 学部・大学院 短歌コンクール秀歌一覧  発表日(令和二年十一月三日)

『生きようよ』
のお題で、次の歌が入選されました。おめでとうございました。

最優秀歌【一席】
沖縄サテライト校  初等教育学専攻四年生の作品

失敗で 前を向けずに 地面見る コンクリからは 花が一輪

【選評】
失敗にめげて、何か落ち込んでいるわけでもないのに目は下を見る。下には地面がある。生活の機能や潤いの感じられないコンクリートに覆われたその地面から少し茎が伸びて、その先に花が一輪咲いている。色や形はさまざまでも、寄り添ってくれて慰めてくれて、後ろから見送ってくれるような花の存在が想起されます。特別な表現はありませんが、今の状況の中で改めて新鮮な印象を感じられる歌です。自分の心の中に、咲く花を植えておきたいと思います。(大嶽 和好)


優秀歌【二席】          
生活科学専攻三年生の作品

これからを この道で生きる 自分描き 来る日来る日に 意味深き

【選評】
コロナ禍の中でのリモート学習など、予期せぬ状況に陥ってしまったが、どんな状況下にあっても私の目標は揺るがない、そんな強い意志が伝わってきます。
目標に向かって進むのは、私自身であるのだから・・・。
「来る日来る日に 意味深き」の表現から、苦難があればあるほどに、それも試練となると、受けて立っていること、表現が生きています。(森 洋子)


佳作【三席】
沖縄サテライト校  初等教育学専攻四年生作品

人生は 思い通りに いかないが めげずに今日も 図太くいきろ

【選評】
「図太く生きろ」というのは、自分に呼びかけているのだと解釈しました。
「生きている」というのは、「不確定要素にかこまれている」というのと同義です。傍から見ると強運のカタマリにように見えるひとでも、「思い通りに」生きているわけではありません。
 逆にいうと、「思い通りにいかないこと」に負けない心があれば、本当の意味で人生を肯定できます。そのあたりの深い真理を、「自分自身への呼びかけ」のカタチで力づよく歌いあげているところに惹かれました。(助川 幸逸郎)