地域文化研究所

串原歌舞伎 東濃地方 恵那市東濃地方

連絡先堀新三 方TEL0573-52-2443
住所上映時間11月第3日曜日

アクセス方法

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《 サンホールくしはら 》
中央道恵那I.C.から車で約50分
中央道瑞浪I.C.から車で約60分

解説

(1)由緒・系譜・保存会の結成
 昭和47年の岐阜県教育委員会の調査では、峰松林・木根寺・川ヶ渡・相走・大竹・森上・松本・の地域に農村舞台があったと報告されているように、旧串原村の地域々々では、江戸時代より、奉納芝居が盛んに上演され、その隆盛は昭和初期まで続いた。
 昭和中期に入ると次第に衰退していったが、まだまだ芸達者な役者は多く、昭和40年の「東濃歌舞伎保存会大会」には「恵南支部」として串原の芝居好きの人達が「ひらかな盛衰記 源太勘当の場」を上演した。
 その後、昭和46年頃「串原歌舞伎保存会」が結成され、昭和48年に「第一回公演」を開催し、現在に至っている。
 昭和56年からは、歴史ある郷土芸能を次代へ伝承させるため、子ども歌舞伎にも取り組んでいる。
(2)芸の特色
 「奥三河」に近い地域だけに、過去には地元の振付師や古老の指導による「三河芝居」の流れをくむ芝居も上演されていたようである。
 保存会結成後は、松本団升師を経て、現在は松本団女師の振付による。
 地芝居でよく上演されている「時代物」を中心に、中央では上演されなくなった珍しい芸題などの上演にも取り組んでいる。
(3)稽古場・上演場の設定・設置
 現在は「サンホールくしはら」で稽古、上演している。
 定期公演は、毎年11月第3日曜日。
(4)伝承者の言葉
 昭和56年から続けている子ども歌舞伎も定着してきているので、今後も継続させ、次代へ文化の芽生えを伝える事ができたらと思っている。
 長年、多くの時代物や中央では上演されなくなった珍しい芸題にも取り組んできたが、これが串原歌舞伎といえるような独特な得意芸が出来るようになるのが夢。

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稽古風景 サンホールくしはら