地域文化研究所

佐見歌舞伎 中北濃地方 中北濃地方加茂郡

連絡先委員長 細江照男 方TEL0574-76-2209
住所上映時間隔年4月第3土日
※会場で昼食販売

アクセス方法

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《 佐見中学校 》
JR高山線白川口駅からバス45分、飛騨金山駅からタクシー25分
自家用車 国道41号坂の東村君から分岐、国道256号を約20分

解説

(1)由緒 保存会 
 庶民の娯楽として江戸時代から地歌舞伎熱が高い地域であり、昭和10年代には盛んに上演された。戦後は4つの芝居小屋もいつしか姿を消し、公演活動を中断していた。平成3年、黒川東座の復活に刺激され、同好会により37年ぶりに復活公演し、2日間に1000人の観客が詰めかけた。以降、平成10年まで5回の公演を行った。平成18年(2006)、地域からの要望を受け、実行委員会を結成して活動を再開し、平成19年4月に9年ぶりに上演を行ったほか、白川町の文化祭でも上演した。


(2)芸の特色
 役者として初めて舞台に立つ者がほとんどであるが、振り付け指導をお願いしている市川福升師匠(下呂市在住)の独特の芸風と熱心な指導により、内外から高い評価を得ている。かつては、三味線や浄瑠璃に秀でた方がおられたが、今ではその姿は無く、現在は師匠の手配により、近隣の方や愛知県の方にお願いしている。

(3)稽古場と上演日
 稽古場・・佐見ふれあいセンター
 上演日・・隔年の4月第3土曜・日曜 佐見中学校体育館 
 当地域には芝居小屋がないため、中学校の体育館を借りての上演であるが、舞台が広いため、スケールの大きい演技ができることで、演ずる者にも観る者にも好評である。

(4)伝承者の願い
 小中学生を含めた若い年代層の方たちの歌舞伎に対する関心を高めるよう、啓蒙に努めている。地歌舞伎を通して農村集落の活性化のため地域を挙げて盛り上げていきたいと思う。高齢化が進み指導者が少なくなり、経費面でも課題は多いが、先人の築いた文化を引き継ぎ歌舞伎が末永く公演できるように願っている。常設舞台が無いため、その都度体育館に特設舞台を作らなければならず、裏方の負担が大きいため、毎年の開催は困難な状況にある。

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「恋飛脚大和往来」 「絵本太功記」