地域文化研究所

白川町 東座芸能 中北濃地方 中北濃地方加茂郡

連絡先会長 各務弘芳 方TEL0574-77-1180
住所上映時間4月末の日曜日10時開演
※会場でバザー昼食など販売

アクセス方法

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《 黒川東座 》
高山線白川口駅からバス30分、タクシー20分
自家用車 国道41号白川口から東に20分

解説

(1)由緒 保存会
 地域の娯楽として昔から地歌舞伎への熱意が高く、黒川地区には4舞台があり、祭礼や祝賀行事には必ず上演されていた。戦後、3舞台は消滅したが、明治22年創建の東座は残され、青年団中心に上演が続けられていた。東座も建造から長期間が過ぎ老朽化が進んだが、町の補助や地元有志の寄付で修復され、平成2年に完成し、中村勘三郎丈によるこけら落としが行われた。この縁で勘三郎氏は名誉館長として東座の保存運動を支援している。
 昭和32年(1947)年に郷土芸能を保存すめため民芸保存会が発足し、現在は、「東座芸能保存会」により、毎年4月には、東座の舞台で歌舞伎が上演されている。


(2)芸の特色
 役者、裏方など保存会による手作りの舞台である。振り付けは、中村高女・四代目中村津多七両師の指導を受けている。役者は小中学生や地元有志を主体に、他地区や校区の教員などが参加し、地域が一体となって盛り上げている。


(3)稽古場と上演日
 佐久良太神社の例祭後の休日(4月最終日曜)に、公演がされる。
 改築された東座は、明治22年に舞台を、同33年に客席を設けた。回り舞台があり、現在の公演にも使用されている。当日は、観客は桟敷席を埋めおひねりが飛ぶ。五平餅などが売られる。


(4)伝承者の願い
 町の「五の里づくり」の一つである「芸能の里」として位置づけられ、東座の施設や環境が整備されている。伝統を後世につないでいくとともに「ふれあい公演」の名のように地区のふれあいの場としたい。地域の役員や教員が役者として登場し、大いに盛り上がりっている。役者も新人の参加もあり、保存会も定着しているが、地域の高齢化に伴い保存会の発展が心配であるが、せっかくの舞台であるので、役員が中心になって地歌舞伎の伝統を次世代へ伝えていきたい。

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「お目見えだんまり」 東座