地域文化研究所

恵那歌舞伎 東濃地方 恵那市東濃地方

連絡先石榑康彦 方TEL0573-25-2232
住所上映時間確認要

アクセス方法

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《 恵那文化センター 》
JR恵那駅から徒歩15分、中央道恵那I.C.から車で3分

解説

(1)由緒・系譜・保存会の結成
 江戸時代より奉納芝居として継承された地芝居は、昭和中期まで「大井」「長島」の地域それぞれでおこなわれ、市内の商店街「銀座」の商店主達も加わっていた。
 市街地の中心には「大栄座」という芝居小屋もあり、振付師匠も在住していて、合同で興行を催すなど、活発な時期もあった。
 昭和40年の「東濃歌舞伎保存会」の結成時は「東濃歌舞伎保存会 恵那支部」として活躍していたが、次第に人員が激減し、数名が残るのみとなったが、中津川の愛好家とともに「恵中劇団」を結成し、各地で公演を続けていた。
 その後、主だった役者の逝去にともない、活動は休止していたが、平成10年10月「恵那ライオンズクラブ」の有志達が復興させた。
(2)芸の特色
 古くは地元の振付師及び古老が指導、戦後は先代、中村津多七・高女師。
 現保存会結成後は中村高女師の振付による。
 地芝居の上演芸題に多くみられる、「絵本太功記 尼崎の場」「菅原伝授手習鑑 車曳きの場」や「寿曽我対面 工藤館の場」などの「時代物」が多い。
(3)稽古場・上演場の設定・設置
 復興当初は会員宅で稽古していたが、現在は「恵那福祉会館」を借用している。
 自主公演は無理なので、毎年「恵那文化センター」で開催される「恵那市伝統芸能大会」への参加や、蛭川歌舞伎保存会の定期公演への客演、東濃歌舞伎保存会大会への参加が主な公演である。
 平成21年6月には「結成10周年記念公演(仮称)」を開催。
(4)伝承者の言葉
 地芝居を継承してゆくには困難は多いが、その中に楽しみを見出し、将来は、子どもたちへの伝承へ繋げたい。そして、地芝居の楽しさ、郷土の美しさ、日本の良さ、など青少年の育成にまでつなげる事が出来たら良いという、夢を抱いている。

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稽古風景 恵那文化センター