地域文化研究所

恵那文楽 東濃地方 中津川市東濃地方

連絡先会長 市岡甚吉TEL0573-65-6002
住所上映時間9月29日

アクセス方法

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恵那神社例大祭にはJR中津川駅からシャトルバス運行
中央道中津川I.C.から車で約20分

解説

(1)由緒・系譜・保存会の結成
 元禄の頃、淡路の傀儡師が美濃の国へ巡業に来た折、この地の人に伝授したのが始まりと伝えられている。しかし、文献に書かれた記録に乏しく、寛政5年の「宮地日記」に「川上ニ操有之」と書かれているのが、史的資料に出てくる最初である。
 江戸末期から明治初期にかけては、人形遣いはむろん太夫、三味線弾きも地元にいて、多くの芸題を上演するほどの隆盛をきわめたが、明治後期から大正初期にかけて一時衰退した。その後、古老の指導と好事家の支援により、衣裳なども新調、修復して大正10年復興した。
 昭和33年に「首」23点が岐阜県重要有形民俗文化財に指定されたのを機に、「川上人形浄瑠璃研究会」から「恵那文楽保存会」に改名した。「寿式三番叟」の他、多くの芸題物を上演していたが、人員の減少から、昭和50年頃には「三番叟」しか上演出来なくなった。その後、人員の増大をはかり、過去の芸題を復活する努力を重ね、現在では10芸題が上演出来るまでになった。


(2)芸の特色
 前会長や古老から指導を受け、恵那文楽独特の「操り方」「型」「振り」を忠実に守り通している。
 その一方で、新しい芸題の復活など新境地をも開いている。


(3)稽古場・上演場の設定・設置
 稽古場は「楽生館」
 毎年9月29日の恵那神社例大祭の奉納は「恵那神社境内の常設舞台」
 中津川市ふるさと芸能発表会は「東美濃ふれあいセンター歌舞伎ホール」


(4)伝承者の言葉
 義太夫教室を開催し、太夫、三味線弾きの養成を心がけているが、持ち芸題総ての消化はなかなか厳しいものがある。
 過去の上演記録などには、まだまだ多くの芸題が残されているので、恵那文楽と所縁深い芸題を徐々に復活され、充実をはかりたい。

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「関取千両幟」 恵那神社 奉納殿