坂下歌舞伎 東濃地方 中津川市東濃地方
連絡先 | 坂下公民館 | TEL | 0573-75-3115 |
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住所 | 中津川市坂下町820-1 | 上映時間 | 11月第2日曜日 |
アクセス方法
《 坂下公民館 》坂下駅前徒歩1分
解説
(1)由緒・系譜・保存会の結成
明治21~2年頃、各村、組ごとの神社境内に芝居小屋が建ち、隆盛を極めた。山下友一氏等を振付師として、坂下神社の奉納祭り芝居として継続。昭和39年ごろ、保存会を結成。松本団升氏を振付等の師匠として招いて、本格的な歌舞伎として発展。当時の坂下町が運営を支えてきた。萬歳座、新盛座消失という悲劇を乗り越え、40回を越える定期公演を行っている。
(2)芸の特色
地元に根付いた活動をしており、子ども歌舞伎も行われている。演目は江戸時代に出来上がったものの他、他の団体との交流活動の中で、アレンジなどをしながら増やしている。松本団女氏の振付指導は、地歌舞伎らしく、引き締まった中にも、時々地元の方へのサービスを含んだ、温かみのある舞台が繰り広げられる。ほとんどが坂下の町民で演じられる。衣装などは瑞浪の美濃歌舞伎などから調達している。
(3)稽古場・上演場の設定・設置
神社の舞台を使って演目が行われていたが、保存会発足と同時に、映画館となっていた「萬歳座」を、舞台小屋として保存管理していくこととなった。しかし昭和41年4月、旗揚げ公演直後に火災に遭い、消失した。以後坂下神社の舞台を経て、現在の公民館へと上演場所を移す。保存会の尽力で公民館に歌舞伎上演のための施設を加えることはできたが、暫時的な面はぬぐえず、芝居小屋の復活は悲願となっている。
(4)伝承者の言葉
発足以来、定期公演ができ、毎回盛況で感謝している。戦後にはGHQの検閲があったり、萬歳座消失など苦難もあったが、時の町長をはじめ、地域の理解や演者、松本団升氏一門に支えられてここまでやってこられた。小学生は現在も演じてくれるが、大人の演者がもっと増えてほしい。町の中に歌舞伎の話題が自然に出てくるような地域にしていきたい、また、「中津川市」としての理解と支援をこれからもお願いしたい。
練習風景 | 坂下公民館 |