地域文化研究所

加子母歌舞伎 東濃地方 中津川市

連絡先役者部会長 丹羽貞蔵 方TEL0573-79-3002
住所上映時間9月第1日曜日

アクセス方法

map31.gif 《 明治座 》 中央道「中津川」インター下車、国道257号 JR中央線「中津川駅」下車、北恵那バス 坂下経由加子母行

解説

(1)由緒・系譜・保存会の結成
江戸時代から小さな区域ごとで奉納芝居が盛んに催されていた。昭和47年の岐阜県教育委員会の調査では、小郷・小和知・中切・上桑原・万賀(1)・万賀(2)の農村舞台が確認されている。その中で唯一現存しているのが、岐阜県重要有形民俗文化財の「明治座」である。盛んであった地芝居も、昭和30年代には衰退し、幾人かの芸達者な役者はいたものの公演するまでにはいたらなかった。
昭和47年に「明治座」が文化財に指定されたことから、昭和48年「愛好会」として発足した。9月の第一回公演には「絵本太功記」などの時代物5幕を上演し、11月の「第10回東濃歌舞伎大会」の会場となった。
昭和49年「加子母村歌舞伎保存会」と改名し、その後も毎年欠かす事無く、定期公演を継続している。
(2)芸の特色
保存会結成後は、松本団升師を経て、現在は松本団女師の振付による。
地芝居でよく上演される「時代物」のほか、「屋島日記後日譚」「木下蔭狭間合戦」「伝言石井帰咲」「源平咲分牡丹」「蟇妖術瀧夜叉物語」など、中央にはない珍しい芸題もよく上演される。
(3)稽古場・上演場の設定・設置
稽古も「明治座」で行う。
定期公演は毎年9月第1日曜日。
「東濃歌舞伎保存会大会」「岐阜県飛騨・美濃歌舞伎大会」への参加など。
「明治座」は常時開館しているので見学することが出来る。
(4)伝承者の言葉
役者の高齢化と、若年層の加入減による後継者不足、資金調達の困難さなどの課題を抱えているが、毎年の定期公演を継続している。明治座を核とした地域創りを目指し、地芝居公演の他、コンサートや落語講演などでも活発化させたい。

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「日向島」 明治座