地域文化研究所

東濃歌舞伎中津川 東濃地方 中津川市東濃地方

連絡先市川尚樹 方TEL0573-65-2842
住所上映時間3月第1日曜日

アクセス方法

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《 東美濃ふれあいセンター 》
JR中津川駅から約9km。JR美濃坂本駅からタクシーで約5分。
中央道中津川I.C.から約3.5km。

解説

(1)由緒・系譜・保存会の結成
 中津川宿内では、延享年間以前から、神社と町方の双方に興行場を設け、人形操りや芝居を奉納していた。宝暦年間頃からは奉納芝居が盛んとなって、天保年間には宿内の二箇所の舞台を建て直し、その舞台はその後、幕末頃には常芝居小屋として定着していった。
 昭和初期までは、各地域で奉納芝居をしていたが、その後、旭劇団、常盤劇団の二つが主流となり、昭和30年代に人員減少から合併して「新鋭常盤劇団」となり、昭和39年の東濃歌舞伎保存会結成から「東濃歌舞伎保存会中津川支部」に変名、平成3年「東濃歌舞伎中津川保存会」と改名した。
 昭和末期には、十数人に激減した時もあったが、平成4年若き会長誕生と共に、若手会員の増大を計り、当地に伝わる芸題の復活、子ども歌舞伎教室、義太夫教室、裏方の養成、など活発な活動を続けている。
(2)芸の特色
 古くは地元の振付師・古老が指導。昭和45年頃より中村津多七師を経て現在
は中村高女師の振付による。
 地芝居でよく上演される芸題の他、当地に伝わりながら途絶えていた芸題「弓張月源家鏑箭」「大石東下り」「増補八百屋献立」の復活、地元の振付師の創作歌舞伎「横田元綱勇戦記」の復演、「仮名手本忠臣蔵」の半通し、創作黙劇、など、地芝居ならではの特色ある芸題などにも取り組んでいる。
(3)稽古場・上演場の設定・設置
 以前は、会員宅や料理旅館の大広間、地域のクラブなどを借用して稽古していたが、現在は「神代獅子会館」を借用して稽古している。
 定期公演は毎年3月第1日曜日に「東美濃ふれあいセンター 歌舞伎ホール」で開催している。
(4)伝承者の言葉
 高齢者から小学生まで幅広い年代層の人達が、上演というひとつの目標に向かって、協力するということは、楽しいものです。

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稽古風景 東美濃ふれあいセンター