教員情報

学部・学科文化創造学部 文化創造学科(Faculty of Cultural Development)
職種教授【修士】
氏名(カナ)スミカワ ヒデアキ
氏名(漢字)住川 英明

研究分野(field of study)

日本書道史学(近世・近代) 書写書道教育学

研究テーマ(Research theme)

・日本近代における書簡・原稿の内容と形式についての研究
・運筆指導を字形指導に取り込む授業づくりについての研究
・漢字仮名交じりの書を中心とする書作品の制作と発表

研究実績一覧(Research Publications)

論文・資料作品等(Papers Material works)

表題 単・
共著
刊行 概要(共著者名) 関連授業科目
「国語科(書写)自由進度学習の考察」 共著 鳥取大学附属小学校研究紀要,2025年3月,pp.26-30 小学3年生の書写学習において,学びの個性化と指導の個別化を目指して,単元内で自由進度学習を効果的に取り入れる方略を,授業実践に基づいて考察した.自らの学びを自己調整し,他者との対話によって学びの充実を図るための学習支援,授業改善の方法について具体例を示し,その実践上の課題について考究した.(共著者:繁内靖彦) 書写教育(中等)
書写研究
「『渾齋随筆』と『會津八一全歌集』」 単著 『ヤママユ 第69号』,山繭の会,2024年10月24日,pp.28-30 會津八一の随筆集である『渾齋随筆』において言及されている,自身の「村荘雑事」中の歌数首を取り上げ,その平仮名表記と「句切り」表記について,同書の初版本や『南京新唱』,『會津八一全歌集』の表記と比較しながら,短歌の音韻声調と表記との関係性について,その主な論点を紹介したもの. 書道史
書道研究Ⅰ
『書写 一年』~『書写 六年』 共著 光村図書出版,2024年3月 小学校国語科(書写)文部科学省検定済教科書.児童が文字を書くことの楽しさや達成感を味わいながら,書くことで伝え合う喜びを実感することを願って編集したもの.(共著者:宮澤正明他) 書写教育(中等)
書写研究
「自分の学びを調整し文字の整え方を探究する書写学習 
~「整えて書くこと」につながる個別最適な学び~」
共著 鳥取大学附属小学校研究紀要,2024年3月,pp.33-38, 小学4年生の書写学習において,書写の原理・原則の習得に向けて,個別最適な学びを取り入れた授業の観点から単元計画を作成した.授業では,各単元で付けたい力やめざす姿を教師と子供が共有し,個別に学ぶ時間を設定して学びを調整することで,文字を構成・配列する力を高めることができると考え,実践を行った.成果として,書写の原理・原則を見つける力や課題解決に対する意識の高まりが見られた.(共著者:繁内靖彦 書写教育(中等)
書写研究
「近代画家たちの手蹟」『墨』285号 単著 芸術新聞社,2023年12月1日発行,pp.34~39 日本近代の画家4人(吉川霊華・安田靭彦・黒田清輝・岸田劉生)の書簡を取り上げ,各人の事績,書簡の内容や形式を踏まえて解説し,あわせて人と書との関わりや画家の書の魅力について考察した. 日本書道史
書道研究Ⅰ
「歴史上の手紙たち」『墨』285号:『墨』編集部 共著 芸術新聞社,2023年12月1日発行,pp.6~21 歴史上の著名人8人(光明皇后・北条政子等)の書簡を取り上げ,書簡の内容や形式を踏まえて,書的な見地から「筆運びの見どころ」について解説した. 日本書道史
書道研究Ⅰ
確かな書写力を身に付け,書こうとする意欲を高める書写の授業づくり~動きの学びから字形の定着を目指す~ 共著 鳥取大学附属小学校『鳥取大学附属小学校研究紀要』2021pp.14‐21 小学校低学年における国語科書写の学習では,水書用筆を活用するなどして,点画の書き方を体感することにより,安定した書写力の定着を図りたい。そこで,小学校第2学年児童を対象とする学びのプロセスに着目した授業実践を行った。その結果,特に終筆における力の入れ方や運筆の習得において一定の効果が認められた。(三谷早苗・住川英明) 書写教育(中等) 卒業研究
光太郎書とその変遷 単著 富山県水墨美術館『画壇の三筆 熊谷守一・高村光太郎・中川一政の世界 図録』2021pp.66‐69 本稿では,詩人・彫刻家である高村光太郎が遺した数多くの筆跡のうち,特に書簡に着目して,書の特質とその変遷について考察した。その結果,明治期・大正期を経て,昭和期の初めには,のびやかで率直,かつ意志的な特質を有する安定した書の様式を獲得していること,さらにはその変遷を支える要因として,日常的な硬筆による筆写や毛筆による書作品制作の試みがあることを指摘した。 日本書道史 
漢字仮名交じり書法 
卒業研究
確かな書写力を身に付け,書こうとする意欲を高める書写の授業づくり 共著 鳥取大学附属小学校『鳥取大学附属小学校研究紀要』2020pp.23‐29 小学校低学年における国語科書写の学習では,水書用筆を活用するなどして,点画の書き方を体感することにより,安定した書写力の定着を図りたい。そこで,小学校第1学年児童を対象とする学びのプロセスに着目た授業実践を行った。その結果,力の入れ方や運筆の習得において一定の効果が認められた。(三谷早苗・住川英明)

書写教育(中等) 卒業研究
書の古典と理論 共著 光村図書出版株式会社,2013pp.4750 国大学書道学会が,大学における書写書道教育の充実を図るためのテキストとして編集したもの。古典編・理論編・資料編の3編からなる。古典編中の4つの古典(草書)を担当し,解説・学習のポイント・語意を執筆した。学習のポイントを明示したところに特長がある。(平形精一,石井健,小川博章,柿木原くみ,鈴木晴彦,鶴田一雄,横田恭三他) 書道科教育法(1)
卒業研究
創られた余白―梧竹の書ノート― 単著 徳島県立文学書道館『特別展中林梧竹展図録』,2012pp.20‐24 日本の近代を代表する書家である中林梧竹の書道作品について,特にその余白美に注目して考察を行ったもの。個別の作品について解説したものではなく,表現と用具用材,書写体と印刷書体との関連などをふまえて,字間・行間など広く作品の全体構成について考察したものであり,書写書道作品を鑑賞するにあたっての新たな視点を示した。 日本書道史
卒業論文

作品・創作(Work)

表題 単・
概要 関連授業科目
住川英明書展―池畔好日― 個展 会期:2023年8月29日~9月3日,会場:東京鳩居堂画廊4階 居住地である鳥取県東部の風光の中で育まれた,人と自然に対する思いを表現した作品およそ30点を展示した.自詠歌を中心とする,漢字仮名交じりの書の表現が高く評価された。令和5年度鳥取県文化芸術活動支援補助金補助事業として開催し,あわせて図録(2023年7月19日,80頁)を刊行した. 漢字仮名交じり文書法
卒業研究
住川英明書展―池畔好日― 個展 鳥取大学広報センター,2022 漢字仮名交じりの書の書作品26点による個展。題材の多くは自詠の短歌で、鳥取県鳥取市周辺の風光をモチーフとするものが多い。同じ規格のなかで歌意を踏まえた様々な表現のバリエーションを試みることを企図したもの。
【参考】読売新聞HP(令和41221日付)
https://www.yomiuri.co.jp/local/tottori/news/20221220-OYTNT50080/
漢字仮名交じり書法
書で味わう放哉 企画展 鳥取県立図書館,2019

鳥取県立図書館主催による企画展示。平成23年度に鳥取県立図書館へ寄贈した尾崎放哉の俳句による書作品うち,6点を放哉忌に合わせて同館で展示したもの。
参考】鳥取県立図書館HP
https://www.library.pref.tottori.jp/exhibition/deep31228-1.html

漢字仮名交じり書法
住川英明書展放哉頌 個展 ギャラリーあんどう(鳥取市),東京鳩居堂画廊,2008年 漢字仮名交じりの書の作品を中心とした,書作品24点による個展。作品の多くは,俳人尾崎放哉の句を題材としている。明確なテーマを有する点や郷土の先人である放哉の業績を社会に広く顕彰する意義を有する点を認められ,平成20年度鳥取県文化芸術活動支援補助金を受けた。 漢字仮名交じり書

講演

表題 単・共著 刊行 概要(共著者名) 関連授業科目
「自分の言葉を書く―會津八一と高村光太郎―」( 公財)會津八一記念館主催,日報ホール,2025年3月2日(日) 會津八一と高村光太郎が自詠の短歌を書写した作品を比較することにより,各人の書に対する考え方の違いを明らかにした.また八一による書作品《観音堂》の諸本を比較することにより,その散らし書きの特質について解説し,声調と書表現との関係性について解説した. 書道史
書道研究Ⅰ
「画家の手紙を読む ―藤田嗣治と作戦記録画―」 放送大学鳥取学習センター・米子市立図書館共催,米子市立図書館多目的研修室,2023年12月2日(土) 洋画家藤田嗣治の事績と彼が「作戦記録画」を制作した経緯について,新出書簡等を読み解きながら考察,解説したもの. 日本書道史
書道研究Ⅰ

教育業績(Educational achievements)

事項 年月日 概要
教育上の能力に関する事項
鳥取大学長表彰(教育功績賞)受賞 2009