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第8回「2016わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト」入選作品と審査評の発表!

 皆さん、こんにちは。

第8回「2016わたしの住まいリフォーム・デザイン案コンテスト」の入賞等作品と審査評をご紹介します。

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A.技術・デザイン部門

優秀賞:技術・デザイン部門
加藤瑠佳(岐阜県立可児工業高等学校) 「土間と中庭のある陶芸家の住まい」

a.jpgこの作品は、「町家」という都市に住むための伝統的な居住装置の特性を良く理解した上で考えを練られた作品として多くの審査員から高く評価されました。
まず、陶芸家の工房および店舗と居住スペースを一体的に計画されており、職住一体の町家の空間構成がうまく活かされています。居住者とお客さんの動線を分離しながら工房によって2つを結びつけ、双方にとって使いやすい空間構成となっています。また、土間、中庭、庭の役割を踏まえた室配置となっています。その上で、吹き抜けでつながった共用スペースを設けるなど工夫を加えることで、伝統に新たな知恵が付加された作品に仕上がっています。

優秀賞:技術・デザイン部門
石関 華(静岡県立科学技術高等学校)「WADOUGU~伝統の新たなカタチ」

b.jpgこの作品は、伝統工芸である和紙の新たな利用法を、体験型工房から発信するという、ちょっとユニークな提案も含まれている作品である。前庭から奥の体験型工房へ人々を導く仕掛けは、和紙に興味のある人だけではなく、ふらっと中に入ってみたいという気にさせる空間づくり。1階部分をすべて地域に開かれた空間としたため、住居部分は手狭な感じがするが、体験型工房やふれあいの広場が、この家族にとっての接客空間であると考えるなら、とても豊かな住居空間である。プレゼンテーションもわかりやすい画面構成がなされ、図面、パースは美しく丁寧に描かれており、イメージが伝わるイラスト画にも感心しました。

優秀賞:技術・デザイン部門
瀧 英理佳(静岡県立科学技術高等学校)「記憶を生む家」

c.jpgこの作品は、季節の移ろいを感じることができる町屋暮らしの中で、豊かな感性を育み、五感と結びついた記憶が、大切な思い出となることを自身の経験とも重ね合わせ、つくられた作品である。店舗だけではなく、中庭に面した場所に体験空間を併設することにより、観光客や地域の子供たちの体験学習の場ともなり、町屋空間を楽しむ工夫がなされている。
また、住宅部分では、玄関から直接つながるダイニングキッチンとその2階のリビングが、現代の暮らしに合わせた接客空間である客間と日常空間である居間になっている。訪れた人たちを優しく向かい入れるリフォーム作品となった。

奨励賞:技術・デザイン部門
星野綾音(静岡県立科学技術高等学校)「木と水と私のつながり」d.jpg

 岐阜市の伝統産業である和傘を販売する店舗併用住宅にリフォームしました。伝統的な町並みの中に伝統産業に関する営みを取り入れたことも評価できます。
また、家族の入り口と店舗を分離し、家族の入り口を奥まった部分にセットバックしたことも、よく配慮されています。平面的には、既存の中庭をうまく活用しています。建物の中に緑を多く取り入れ、そのための水の確保に雨水の有効利用が考えられています。
ドローイングについては丁寧でとても見やすくなっていますが、正面の伝統的デザインへの配慮や傘のスタイルへの配慮も望まれます。

奨励賞:技術・デザイン部門
宮嶋里紗(静岡県立科学技術高等学校) 「守る家」e.jpg

ゾーニングを通りに面した工房部分と、その奥にある中庭を挟んだ家族のプライベート部分に明確に分離しており、住居部分は店舗とつながりつつ落ち着いた空間となっています。
店舗部分は1階の間仕切りを大胆に取り払い、室内に植物を配しています。2階には1階が望めるテラスを設けるなど、広々とした空間構成で夢がひろがりますが、屋根を支える配慮も表現できるとよいでしょう。
ドローイングの表現力もあり、明るく軽やかにまとめられていて、ファサードは元々のデザインを大切に生かしています。

奨励賞:技術・デザイン部門
石川夢菜(宮城県立宮城県工業高等学校)「まちの古書店カフェ」f.jpg

この案には否定的な評価もありました。西洋的なハーフティンバー風の妻入りの外観は、在来木造の平入りの町並みとは異質ではないか、というわけです。誰もが最初に気づくことです。しかし、石川君は十分それを知っていて敢えてこのような選択をしたと考えられます。町の活性化のためには、町並みへの外観的な統一や均質な雰囲気だけを墨守していればいいのか、といういわば異議申し立てと捉えたならば、どうでしょう?
この案は中庭を中心として平面的にも立体的にも実によく練られています。様々な細かい配慮もうかがえます。何よりも私たちの心を打つのは床面の素材を愛おしむように図面が表現されていることです。本評者は総合的に見て優秀賞でもよいと思うほどでした。

B.アイディア・デザイン部門

優秀賞:アイディア・デザイン部門
西村祐里(岐阜県立岐阜城北高等学校)「多機能キッチン」

a1.jpg野山でブドウやナシをもいで仲間とともにその場で食べたり、浜辺で捕まえたばかりのピチピチした魚や貝を分け合って食べた時の、みずみずしい体験をこの応募案は想い出させてくれます。現在の食卓では大方忘れてしまっていても、食事前の「頂きます」と合掌する時にかすかに頭をよぎる、自然の恵みへの敬虔な感情の大切さをこの応募案は楽しい雰囲気の中で私たちにさりげなく伝えてくれます。
人が「食べる」ということの不思議さを考える出発点のような作品に見えました。

優秀賞:アイディア・デザイン部門
中世古快(愛知県立起工業高等学校)「Atelier room」

b1.jpgこの作品は、油絵が好きな作者が思う存分絵を描きたいという強い願望が伝わってくる意欲的な作品となっている。とてもワクワクさせられました。
審査員に評価されたのは、部屋の平面的なスペースを変えずに屋根勾配を利用して立体的な利用を図ることで、必要なゆとりのスペースを生み出している点です。このことで、同一の空間の中でも生活(寝る、くつろぐ)とアトリエ(絵を描き、飾る)のスペースを分け、機能的に使える部屋を実現しています。また、さすがに絵が好きなだけあってプレゼンテーションも見やすく美しく仕上がっていました。

優秀賞:アイディア・デザイン部門
林和花菜(愛知県立起工業高等学校)「SECRET BASE」

c1.jpgこの作品は、誰もが憧れる「秘密基地」を部屋の中に作ろうというワクワク感満載の作品である。
過去のコンテストにも秘密基地を題材とした作品はあったが、どちらかと言えば夢物語のような作品がほとんどでした。この作品の秀逸なところは、四角の部屋の隅と対角線を上手に使っている空間構成の妙、クローゼットとベッドルームの多機能家具の具体性と現実性である。限られたスペースが十二分に活かされた計画となっています。是非、自分の部屋や将来の子ども部屋で実現してほしいものです。

奨励賞:アイディア・デザイン部門
小林拓未(岐阜県立岐阜工業高等学校)「流れを感じる部屋」d1.jpg

自宅の部屋にビオトープを取り入れるという斬新なアイディアです。透明ガラスでできた屋根と壁をつたって流れる水から清涼感を感じ取れます。
井戸水をくみ上げて流せば水温が安定し、夏は涼しく冬は暖かな部屋になりそうな予感がします。室内に設けたビオトープで魚を飼育したり水草を育てたり、この部屋から出たくなくなりそうな快適な空間になり、家族団らんの空間となりそうです。

奨励賞:アイディア・デザイン部門
髙井 那奈(岐阜県立岐阜城北高等学校)「My favorite space」e1.jpg

この作品は、吊るす、掛ける、畳むというそのモノを素敵に見せる収納方法を使って、自分の大好きなモノで空間をディスプレーしたアイディア作品です。
壁面を確保するために、窓も高窓、ベットはロフト空間へ配置し、そのための階段も収納棚として利用するなど、部屋の機能と環境にも十分配慮されています。内装材も木材にこだわり、居心地の良いくつろぎの空間となりました。床の一部をガラス面にしての床下収納は、ロフトや階段からの眺めは良いのですが、どうしても部屋の中の移動では大好きなモノを踏むという行為になりますので、人によっては意見が分かれるアイディアかもしれません。
ファッションに興味があり、楽しんで考えられたことが伝わってくる作品です。

奨励賞:アイディア・デザイン部門
島崎華帆(岐阜立岐阜城北高等学校)「私の部屋 relax room」f1.jpg

アイディア部門の作品ですが、非常に現実味を帯びた優しい作品です。
限られたスペースを立体的に使うことで、リラックスできるゆったり目の空間を手にいれようとしています。床置きのベットを持ち上げ、その下に勉強机を入れ立体的に使うことで、ゆったり感を得ようとしています。
インテリアも雲形の照明や、風船、花の形の時計、花柄の内装、淡い内装色の構成で優しく纏められ、作者の意図が十分に伝わる好感のもてる作品です。

奨励賞:アイディア・デザイン部門
藤田万由奈(岐阜県立大垣桜高等学校)「こもれび風呂」g1.jpg

『こういうお風呂があったら 楽しいだろうな~!』そんなことを思わせる作品です。
近頃の住宅のお風呂は、昔と違ってインテリア的にも相当考えられ、ゆったりとした時間を過ごせる場所になっています。『豆電球のようなあたたかみのある光に包まれながらお風呂に入る』作者の強い思いが、よく伝わってきます。まだこのようなお風呂を見たことはありませんが、いつの日かこのようなお風呂に入ることを楽しみにしています。内装色は濃いグリーンでも良かったかな?そんな気がします。

奨励賞:アイディア・デザイン部門
安藤瑞姫 (岐阜県立大垣桜高等学校)「ADVENTUROUS ROOM」h1.jpg

若さ溢れる提案です。主人公は、『5才の男の子』、イメージパースも5才の男の子と言うイメージ通りに細部に至るまで元気に溢れています。力強い滑り台、少し乱雑に置かれた本、サッカーボールと野球道具などは、いかにも5才の男の子の部屋です。素晴らしい観察力です。頭上に空けられた窓からは、きれいな夜空が見え楽しかった1日が終わります。ぐっすりと眠りにつきます。この部屋からは、きっと元気な男の子が育つでしょう。そんな気にさせる楽しい・温かい作品です。

奨励賞:アイディア・デザイン部門
仲里萌(沖縄県立浦添工業高等学校)「太陽が差し込む家」i1.jpg

少し不思議な案となっている。したがって否定的な意見もありました。
1階の玄関から真直ぐに進み、右に折れた廊下はどのようなはたらきがあるのでしょうか。
廊下が「コ」の字の面白い形になるので想像を誘います。2階への階段を上りきった突き当りの4畳の廊下は何でしょう、また想像を誘います。屋上はジャグジーバスなどがあり楽しそうです。さらに料理を作る流し台もありますが、なぜかパラソルがそこからずれています。
妙なところが目立つのは、おそらく多くの思いやアイディアが収斂しないままモゾモゾとうごめいているところから来るのでしょう。しかしそこがこの案の魅力にほかなりません。
器用にまとまった優等生的な案が良いとは限らないということですね。

学校賞
静岡県立科学技術高等学校