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わら葺き屋根の休憩所

梅雨の晴れ間のプロジェクト作業!

6月26日(木)、梅雨の晴れ間にやっとプロジェクト作業を行なうことが出来ました。

屋根の茅葺きも終わり、屋根の頂上(水が垂直にあたり、一番茅がいたんで腐りやすくなる部分)棟部分の「棟包み」作業に入りました。棟を杉皮で覆い、太い竹を半分に割った「棟真竹」で押さえます。又、軒先の余分な茅を丁寧に切り揃えていきます。
大変蒸し暑い日でしたが、作業工程の遅れを取り戻すべく、頑張りました!

軒先がほぼ完成しました

5月18日(日)、この日は、2班に分かれての作業です。「シマガヤ」をしっかりと縛り直し、"押切り"を使って75cmに切断します。
これが大変力のいる作業で、100束ほど切断したので、すっかり疲れてしまいまいた。

これらが本日使用する道具です。黒く見えるのが押切りで、昔は農作業にも使われていたそうです。
水切り部分の厚みを揃えるため、「シマガヤ」を 小さく束ね、凹部分に下から差し込んでいきます。
厚みがほぼそろったところで、"針"を使って、 "押鉾"を"ヤナカ"にしっかりと、とっくり結びで固定します。
ほぼ軒先の形が、イメージできる状態になりました。
次週からの作業用に竹の足場を取り付けました。

かや葺き屋根らしくなってきました

1(14).jpg5月11日(日)、「コガヤ」を二段に重ねて葺き、雨に強い仕上げの「シマガヤ」を葺いていきます。

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作業に先立ち、杉山さんから使用する「茅」についての説明を受けました。
今回は、一番上(仕上げの茅)に「シマガヤ」(宮城県産)を使います。
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先日5月3日に葺いた「コガヤ」の上に厚みの調整も兼ね、もう一層の「コガヤ」を葺きます。
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「コガヤ」の厚みがそろったら、その上に「押鉾(オシホコ)」(細い竹)をのせて固定します。押鉾は屋根裏の「縄とり竹」に麻縄で二重に縛ります。
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押鉾の固定は屋根と小屋裏とに分かれ、声を掛け合って「針」と呼ばれる工具を使って行います。
水切り部分に強度のある「シマガヤ」を使い、「シマガヤ」はヤナカの竹に針を使って麻縄で固定します。 112.jpg
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「水切り茅」を固定しながら「テコ」と呼ばれる木製の板を使ってトントントンと叩きながら軒先の形を整えていきます。

「かや」を葺きはじめました!

5月3日、いよいよ屋根に「かや」を葺きはじめました。今建てている休憩所の大きさ(6帖)の屋根に全部で800束(そく)の「かや」が必要とのこと。「かや」は屋根を葺く材料の総称で、今回は3種類の材料を強さによって使い分けて、仕上げていきます。

「かや」の到着です。トラックから「かや」おろしを手伝った後、本日の作業説明をご指導いただく、かや葺き職人の杉山さんから伺いました。オギは丈夫な材料のため、コーナー部分(隅)につかい、屋根面にはカリヤス。全体の表面にヨシをつかって仕上げていくことを教えていただきました。
作業に入る前に、わら縄で「かや」を取り付ける結び方「トックリ」の練習と「男結び」の復習を行ないました。先回の作業で残してあった"ヤナカ"を「男結び」で取り付けていきます。
次に「かや」を葺く前によしずで下地をつくります。コーナーの隅部分は大きなはさみで、きれいにカットします。 よしずもズレないように、下の"ヤナカ"に わら縄で結びつけます。わら縄をくぐらすために屋根の裏にも上って、声を掛け合いながら、作業を します。
水平材の竹の部分が"ヤナカ"です。
コーナーの隅部分の両側に竹を渡します。そしてまず隅の部分からオギを置いて、厚さを決めます。つぎにカリヤスを上げて、軒先部分を順番に葺いていきます。
カリヤスはわら縄より細い麻縄で、軒先の長さが揃うように、又厚さも均等になるように、取り付けていきます。「かや」を締めるトックリは結構力が必要で、なかなか思うように作業は進みませんが、今日は、軒先部分が出来上がるように頑張ります!本日「朝日新聞」と「岐阜新聞」の方が取材に来てくださいました。又、新聞記事も、お楽しみに!

"ヤナカ"組み終わりました!

4月27日(日)、屋根材の"かや"をしばり付ける竹の骨組みである"ヤナカ"を組みました。真竹をつかいわら縄で垂木に取り付けていきました。

いよいよ屋根工事にかかります。材料の真竹を必要な本数分足場に立てかけます。最初に軒の先端部分に、少し太めの真竹を取り付けます。これは"カヤオイ"と呼ばれる部分です。
わら縄を"二尋(ふたひろ)丈"の長さに切って、垂木に「男結び」で取り付けていきます。※一尋(ひとひろ):両手を広げた長さ、ほぼ身長と同じ長さ。
"カヤオイ"の次は"ヤナカ"部分を同じ要領で、取り付けていきます。
わら縄でしっかりと固定し、カナヅチで叩いて、「ゆるみ」をなくします。4時近くになって、やっと棟部分にたどり着きました。次回から、"かや"葺き作業に入ります!