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大学院からのお知らせ

金城弥生さんの活動が日経新聞に掲載されました

本学大学院 修了生の金城弥生さんの研究『おさ職人の技 記録編む~手織り機に欠かせぬ竹製道具、工程復元と伝承に奔走~』の記事が7月27日(水)の日経新聞に掲載されましたので、その要約を本人に了承を得て紹介させて頂きます。

金城さんは、2001年より奈良県教育委員会文化財保存課(当時)の山田和夫氏の影響で、無形民俗文化財の継承保護の視点から、「竹筬(たけおさ)」に関する文献や聞き取り調査をおこない復元し、製作過程を写真や動画などのデジタル機器で記録する活動・研究を行っています。

「竹筬(たけおさ)」は織物の密度や幅を決める機道具のひとつです。1996年に日本で最後の竹筬職人といわれた北岡高一氏が亡くなってから入手が困難となりました。

伝統的な技術は、口伝で残すものだと考える方も多いのですが、後を継ぐ人がいなければ途絶えてしまいます。そして一度途絶えてしまうと、復活させるのが非常に難しいです。興味を持った人が手掛かりになる資料を残していかなければならないと考え、技術を記録しています。    

【「奈良さらし」の製織工程
 現在は「奈良さらし」という製織工程の撮影に取り組んでいます。
手の動きを正確に記録~手の動きを正確に記録(整経)~
12.jpg~二人で作業中(もじり入れ)~ 11.jpg~大和機(やまとばた)での織り始め~

 

金城さんは在学中、竹筬製作のデジタル記録保存等の研究を行いながら、学芸員資格と上級デジタル・アーキビストの資格を取得しました。

現在は学芸員と上級デジタル・アーキビストの資格を活かし、奈良芸術短期大学の澤田絹子講師と共同で、近世に栄えた「奈良さらし」という麻織物の製織工程の撮影に取り組んでいます。その研究成果などは、奈良県立民俗博物館で開催されている特別展『奈良さらし~南都の名産ここにあり~』(平成28年7月23日~9月4日)で展示をしています。

特別展では、金城さんが作成した展示品の紹介パネルなどが使用されています。

選定保存技術保持者(瓦葺き)山本清一氏と
~選定保存技術保持者(瓦葺き)山本清一氏(左)と~

 

 

◆ 金城弥生さん プロフィール ◆

2014年9月 岐阜女子大学大学院 文化創造学研究科 文化創造学専攻 修了

学芸員資格取得
上級デジタル・アーキビスト取得
日本織物文化研究会会員
奈良県立民俗博物館奈良曝研究会会員
デジタルアーカイブ研究会会員

金城弥生さん 機道具手直し中 10.jpg
~竹筬(たけおさ)製作中~ ~機道具手直し中~ ~機道具(緯糸巻き)撮影中~