『各自の特色化』と『専門職の特色化と高度化』を目指して

2011.01.12

 岐阜女子大学は、高い専門性をもつ職業人の育成を目的として多くの資格取得関連の教育講座を開催してきました。その結果、取得した資格を生かした多様な進路選択が可能となり、高い就職率へつながっています。しかし、社会の現状は大きく変わろうとしており、就職時、または就職後の資格のより高度化が求められるようになってきました。
 現状から考えると高度化の方向性には、二つのカテゴリーがあり、その一つは、「資格の専門性とレベルの高度化」です。たとえば、教員免許の資格は現在の短期大学卒の二種免許、大学卒の一種免許から、クラス担任ができるなどの正規教員になるには、大学院修士課程の修了者、現在の専修免許取得者とすべきでないかと文部科学省の中央教育審議会で検討されています。また、管理栄養士は、それぞれの職場により管理栄養士に教育系、調理技術・食品系や医療・介護系関連などの資格を併せ持ち、より高度な専門性や実践者が求められるようになってきました。
 もうひと一つのカテゴリーは、新しい視点としての「専門性の特色化」です。以前は一つの専門的な資格を取得することで、あるレベルの仕事をこなすことはできました。しかし、社会の多様性、高度化にともない、さらに特色のある力が求められるようになってきたのです。二つの資格を取得することで新しい能力・技術をもつことや、新しい自分をアピールすることができます。

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 技術系では、各分野で以前からその傾向があり、基礎資格にサブの資格を併せ持つことで特色のある仕事ができるようになっています。この複数資格取得が文系でも、要求されるようになり始めました。
 現在、国会図書館などでは、電子書籍が大きな課題となり、図書館にある全図書のデジタルアーカイブ化が進められています。MLAつまりM【Museum】、L【Library】、A【Archives】の融合、すなわち、博物館【学芸員】、図書館【司書】、それを結びつけるアーカイブ【デジタル・アーキビスト】の重要性が課題となっています。
 このように、技術系、文系の関係なく新しい視点での能力が求められ、その力を保証するものは、今の社会では「資格」です。ただ、資格取得にあたっては、数を多く取得すればよいということではなく、自分の専門の主となる資格と関連し、どの資格を取得するべきか、すなわち、自分を特色づけるにはどの資格が役立つのかをよく考える必要があります。
 岐阜女子大学は、各自の特色化のために、多様な資格取得が可能であり、また、大学院【家政・文化創造(通学・通信)】で専門職の高度化を可能にする教育環境を整備した大学です。